2019-05-25 15:36 追加
全日本男子、フルセットでイタリアに勝利。石川が24得点の活躍 イタリア親善試合
イタリア親善試合の結果
全日本代表 男子
バレーボール男子日本代表チーム24日、イタリアのカリアリでイタリア代表と親善試合第2戦を戦い、セットカウント3-2(25-17、24-26、25-20、22-25、15-11)で接戦を制した。
チームはこの後、31日からネーションズリーグ第1週セルビア大会に臨む。
イタリア親善試合第2戦、日本のスターティングメンバーは、西田有志、小野寺太志、石川祐希、柳田将洋、李 博、深津英臣、山本智大。
第1セットは石川のライトスパイクからスタート。石川のフェイクを掛けたトスプレーで西田が決め、3-1。小野寺がサーブで崩し、西田が切り返しを決め、5-1。李博がクイック、柳田がサーブを決め、8-3となる。
だが、日本にイージーミスが出て9-7となり、確認のタイムアウトを取る。切り替えた日本は小野寺が切り返しのクイックを決め、11-7。石川が目の覚めるような豪快なサーブを決めて13-8となり、イタリアがタイムアウトを取る。
その後、ホームならではの微妙な判定がありながらも、小野寺がスパイクをきっちり決め、14-10。李がスパイク、ブロックを連続で決め、16-10とする。点を重ね、李のサーブから小野寺がワンタッチを取り、切り返しで柳田のパイプが豪快に決まり、20-13とリードする。
終盤も良いリズムで深津が攻撃陣を操り、石川がパイプを決め、24-16でセットポイント。最後は柳田が冷静にスパイクを決め、25-17で先取する。
第2セットは第1セットの勢いのまま、石川のサーブで崩し、西田のブロックでスタート。相手も立て直しを図るべく連続サービスエースで3-4となるが、前日の挽回を図りたい西田も豪快な連続サービスエースで6-4。8-7でテクニカルタイムアウトとなる。
サイドアウトの応酬が続くが、イタリアのサーブが機能し始め、一気に連続得点で12-16とされる。15-18から李のサービスエースで16-18となり、イタリアがタイムアウト。18-20で1本取りたいところだったが、相手ブロックに阻まれ、18-22で日本がタイムアウト。柳田に代わった髙野直哉がスパイクを決め、20-23、西田がサーブを決めて21-23となり、イタリアがタイムアウトを要求する。
セットポイントを相手に握られるが、李のクイック、髙野のサーブで崩し、石川が切り返しのスパイクを連続で決め、24-24のデュースに持ち込む。ラリーの応酬で最後まで粘るが、最後はスパイクミスで24-26となり、このセットを失う。
第3セット、この試合チームを引っ張る石川が連続サービスエースで3-0。柳田も技ありのスパイクを決め、4-1。西田の連続サービスエースなどで8-2と先行する。
深津のトスワークも冴え、李のクイック、西田のスパイク、小野寺のサービスエースなどで15-7と優位に立つ。16-9から西田のサービスエースなどで20-12。地元イタリア観衆の応援もヒートアップするなか、日本は集中力を保ち、24-18でセットポイント。しかし、連続得点を許し、24-20でタイムアウトを取る。最後は西田が豪快にバックアタックを決め、25-20でセットを奪取する。
第4セット、日本が連続ミスで3-5となるも、柳田がレフトから豪快にスパイクを決め、4-5。李のサーブで連続して崩し、石川がブロック、小野寺がダイレクトスパイクを決め、7-6。石川の技ありフェイントで8-7。
ペースをつかんだ日本が連続得点で10-8とし、イタリアがタイムアウト。その後、イタリアが声援を後押しに追い上げ、15-16となる。
両者譲らない展開が進み、18-20で柳田に代え髙野を投入。その後、連続ミスで19-22となる。李のブロックで20-22としたが、攻めているイタリアはサービスエースを取り、20-24に。髙野のスパイクや相手のミスで22-24まで追い上げるが、最後はスパイクミスで22-25。試合はフルセットに持ち込まれた。
第5セットは髙野をスタートから起用する。石川のスパイクで始まるが、連続失点で2-3となり、タイムアウト。さらにサービスエースで2-4とリードされる。西田を大竹壱青に代え、その大竹がスパイクを決め、4-6。石川の連続サービスエースなどから、7-8でコートチェンジ。
李のクイック、大竹のサーブから石川が切り返しのパイプを決め、9-8。山本が粘りのレシーブを上げ、相手のミスを誘い、大竹がバックアタックを決め、12-9。髙野のサーブで揺さぶり、相手のミスで13-9。石川が高いブロックにつかまって13-11となり、ワンテンポ置くため、タイムアウトを取る。
イタリアのサーブミスでマッチポイント。最後は石川が3枚ブロックを渾身の力で打ち破り、15-11で勝ち切った。
なお、この試合で石川がチーム最多の24得点、次いで小野寺が12得点の活躍をした。(得点数は日本チーム調べ)
■矢島久德男子強化委員長のコメント
世界選手権の主力が不在とはいえ、実力のあるイタリアに接戦の末勝利できたこと、また日本からサルデーニャ島まで長距離移動してすぐに行われた試合でやれたことは自信になり、来週から始まるネーションズリーグにつながる。
昨日の敗戦の課題であるジャンプサーブへの対応、攻撃の工夫も、各選手が考えながらプレーしていた。初選出のリベロ山本が随所に光るプレーを見せ、小野寺の終始安定したプレーぶりも評価できる。ネーションズリーグでは強豪国を相手にプレーの精度を高めること、各自がどんな状況でもいかにベストに近いプレーを出せるかを課題の一つに取り組んでいきたい。
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