2019-06-08 09:39 追加
中垣内祐一監督「石川がよくチームを引っ張っていた」 石川祐希「今よりももっと上を目指して取り組みたい」 VNL男子アルゼンチン戦会見コメント
全日本代表 男子
●柳田将洋主将
今日は3セットで勝ち切れたことが本当に大きかったと思っています。終盤競る場面がありましたが、そこで取り切れて勝利に持っていけたことは自信につながりました。
●石川祐希選手
日本ラウンドの初戦として、ストレートで勝ち切れたということはチームとして大きいと思いますし、個人個人で点数もとれていたと思います。こういう展開が明日・明後日も続くように頑張っていきたいと思います。
●西田有志選手
今日3セットで終われたこと、 選手同士がコミュニケーションを取って確認すべきことはして、明確にプレーできたということ、そして3セット目の競った場面でチームで戦いにいくということを見せることができたのが良かったと思います。
――石川選手に。 今日のサーブは強く打ったり、前後に揺さぶったりしていたと思いますが、どのように考えて打っていましたか?
石川:サーブに関しては、アルゼンチンの13番、 6番、7番をターゲットにという指示が出ていました。 7番の選手はパイプ攻撃が多かったので前に揺さぶったり、 13番の選手は前で取るのが得意ではなかったので前に打ったりといったことをしていました。 柳田選手、西田選手も得点できていたと思いますので、こういう展開がもっと作れるようにしていきたいというふうに考えています。
―― 西田選手に。今日は東京オリンピックを見据えた演出ということで、ライトなど場内の雰囲気がいつもと違っていたと思いますが、実際にやってみて、やりやすさ、やりにくさなど感じたことはありましたか?
西田:正直、僕はああいう特殊なライトでやることは初めてだったので、最初は不慣れでしたが、試合に入るとあまり気にならなかったです。点数が入った時に演出してくれたので、自分的には気分が上がってバレーボールができたことは良かったと思います。
――石川選手に。久々に日本でプレーすることについての思いと、サーブはこれまでの競技人生の中でどのくらいの調子だと感じているかを教えてください。
石川:去年はネーションズリーグに帯同せず、コンディション作りに専念させていただき、日本の皆さんには親善試合でしかプレーをお見せすることができませんでしたが、こうしてまた日本の公式戦で自分のプレーを見せられたことは非常に嬉しく思います。試合前から非常にモチベーション高く、その前のイタリア遠征やセルビア大会の時から良い状態を見せられるという確信はありましたし、今日勝つことができたことは嬉しく感じています。
サーブに関しては先週も悪くなかったですし、今も継続して打てていますが、ミスもなく強いサーブやショートサーブなどをもっともっとコンスタントに打てるようにできると思っています。今のこの状態は自分の実力で打てているサーブだと考えていて、「調子がいい」という言い方はしたくないので、もっともっと詰められるところもありますし、強化できるところもあるので、さらに上を目指して取り組んでいきたいと思います。
――昨シーズンはコンディションで苦労されていた時期もあったと思いますが、現在の状態はどうですか?
石川:大きなケガもなく、自分のパフォーマンスも常に出せています。 昨年休みをいただいたおかげでこのように万全なコンディションが作れていると感じていますし、それが現在継続できているので、この状態を常に意識してやっていきたいと思います。コンディションが安定してきたら、次は強化ができるので、コンディションをベースにさらに体の強化に取り組んでいきたいです。 それができればパフォーマンスもさらに上がると考えているので、 今後そういうことに取り組んでいきたいと思っています。
――柳田キャプテンに。怪我の影響でコンディションがまだ上がってきていないということでしたが、今日の試合はいいサーブも何本かありました。ご自身は現在のコンディションをどのように感じていますか?
柳田: 昨年と比較するとまだまだ6、7割と感じています。 その上で今日、今できることという意味では、クオリティ、質は出せているのではないかと思います。 そのギャップを感じつつも、昨年と比べてまだまだという一面と、今の状態で出せるクオリティというのは、その差をしっかりと自分の中で分けて考えられているので、そこに関してはうまく調整できていると思います。
―― 3人に。明日のブラジル戦に向けての抱負を聞かせてください。
柳田:今日以上にタイトなゲームになりますし、苦しい状況は増えると思いますが、今日の良かったところを引き継ぐのと同時に、明日何が起こるのかというのをしっかりと想定して臨みたいです。今日帰ったらビデオを見ると思いますし、相手の選手が何をしてくるのか個人の傾向も頭に入れながら、それと並行して自分たちが何ができるのか、今日の試合で何ができなかったのかをミックスして自分たちのバレーをすることがまずは一番だと思っています。
石川:今日の1、2セットのような展開に持ち込めることがベストだと考えていますが、そうできないという状況が必ずくると思うので、そうなった時に個人個人の役割を全うしなければならないと思います。 今日以上のサーブ、ブロック、スパイクが来るので、それに対応できるチームになっていくためにもブラジル戦は非常に重要だと考えています。勝てるチャンスはあると思っているので、そこにトライしていきたいと思っています。
西田:今日の試合を踏まえて、いいところは明日もそのまま引き継いでやるということと、今日の3セット目のようにリードされた時にどのような対策をとるのかということを修正して、あのような場面で何度でも対策できるようにしていきたいと思います。そして今日のようにサーブで崩し、ハイボールにして、ディフェンスからの切り返しというのが一番日本のバレーとして強い攻撃だと思うので、それがどれだけ多くできるかによって勝敗が分かれてくると思います。そこで自分もそうですが、攻めるサーブを打つ人たちはしっかり攻めて崩して、いい展開が作れるようにしていきたいと思います。
写真:坂本清
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