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会見・コメント

2019-06-08 09:39 追加

中垣内祐一監督「石川がよくチームを引っ張っていた」 石川祐希「今よりももっと上を目指して取り組みたい」 VNL男子アルゼンチン戦会見コメント

全日本代表 男子

■日本

●中垣内祐一監督

まずは東京ラウンドで1勝したことを素直に喜びたいと思います。 正直、3-0で勝てたということは、アルゼンチンの体調にも助けられたなと感じています。 南米から移動してきての1戦目というのは、昨年私たちがブラジルから大阪に移動して戦ったブルガリア戦と同様で、あの時は全く体が動かない状況下での試合だったものですから、 今日のアルゼンチンも同じ状態だったのではないかと想像するところではあります。

しかしながら、2セット目の終わりから2番のペレイラ選手にクロス、ストレートと打ち分けられて決められ、拾えなかったという印象でした。3セット目に至ってはサーブレシーブも崩され、一時4点差か5点差まで行ったと思うのですが、石川(祐希)を中心によく凌いだと思います。今日の石川の数字だけを見ると、全部で28得点ですか。素晴らしいスコアですけど、彼に助けられたゲームだったのかなと思います。

3セット目は25点を超えてから何度も勝つチャンスがあったのですが、攻めた結果のサーブミスであるとか、早く終わることはできませんでしたが、あくまでも攻めた結果ということで、決してネガティブには考えないでおこうと思っています。こういった試合を重ねていくことでチームは成長するし、VNLを戦いながらチームを構築している最中なので、より良いチームワークで戦えるようになるのではないかと思っています。

――1、2セット目にサイドアウト率が非常に高かった要因は?

中垣内:2セットとも相手の得点を16点で抑えたので、サイドアウト率が高くなければこのようなスコアにはならないと思います。今日は僕が使っている iPadがなぜか繋がらず、数字を見ることができていないのですが、非常に高いサイドアウト率だったのではないかと思います。アルゼンチンのサーブがあまり強くなかったことが我々のサイドアウト率を高くした要因であったというふうには思っています。

――勝って素晴らしいゲームでしたが、あえて課題を言うなら、S3、S4のローテの辺りで相手にブレイクされることが多かったようにも見えました。その辺りはどのように感じていますか?

中垣内: 柳田(将洋)はだいぶ調子が上がりましたが、まだまだ上げていく必要があると思います。 また、先ほど数字は正確に把握していないと申し上げましたが、クイック、パイプの本数をもう少し増やしていけたらというふうに思います。

――2セット目の小野寺(太志)選手のクイックが決まらなかったところでセッターの交代がありましたが、その意図は? また、石川選手のパフォーマンスの高さについて、どのようにチームにいい影響を与えているのかを教えてください。

中垣内:セッターの交代については、あの時点で1本目のトスが低くてブロックされ、2本目は高すぎてスパイクがアウトになってしまいました。 クイックが使いたいのに使えない状態に一時的になっていると思い、いったん関田(誠大)をアウトさせ、深津(英臣)を使ったということです。また頃合いを見て戻すつもりでいましたので、3セット目はスタートから戻しました。

石川は今日が特別素晴らしかったというわけではなく、イタリアで私が現地で見た試合も、映像で見た試合も、今日くらいのパフォーマンスでプレーしていたと思います。今日は何が良かったかというと、集中力を途切れさせなかったということ。ビハインドだったシーンもチームでしっかりコミュニケーションをとろうとして、彼が今日は引っ張ってプレーができたという点で、彼はこれまでいい時はすごくいいのですが、チームの状態が悪いとそれに合わせて自分まで悪くなってしまうような印象がありました。でも、今日は我慢して、自分が引っ張り上げるようなプレーができた。それが3セット目、追いついてとれたということだと思います。

――石川選手が最も変化した部分は?

中垣内:一つは体調を気にせずにプレーできるようになったことではないでしょうか。昨年のネーションズリーグをフルにトレーニングに当てたたということが良い方向に出ているといいのですが。

――石川選手の調子が良かった分、トスが集まりすぎて、西田(有志)選手の打数が少なかった印象もありますが…? また、リベロの山本(智大)選手について、どんなところに期待して起用されているのかを教えてください。

中垣内:一つ目の質問に関しては、あれだけ高い決定率の選手にボールが集まっても決して不思議ではないと思います。 確かに西田に関してはもう少し調子が上がってきてもいいとは思いますが、決して悪いとは思いませんし、石川にトスが集まったということはセッターの采配の範囲だと思います。

山本については、今年の代表チームに加えた時点では3番手のリベロとして名前を加えたのですが、4月末からの合宿でディフェンスで非常にアピールしてくれたので、我々もそれを秀でたものとして伸ばしていく必要があるという判断のもとでネーションズリーグの前に行われたイタリアとの親善試合からフルに使っています。彼はユニバでの経験はありますが、シニアでの経験が初めてなので、強いスパイクやジャンプサーブに対して経験をどんどん与えて、どう変化していくか、成長していくかを見ているところです。

――西田選手はまだ国内での国際試合の経験が少ないと思いますが、今日のパフォーマンスをどう評価されていますか?

中垣内: 日本のこれだけ大きい会場でファンの皆さんがたくさんいる中であの応援をプレッシャーに感じる必要はないんだと、あの応援は自分たちが一緒になって使っていきながら自分たちの力にしていく必要があるんだと試合前に話しました。そういうものをプレッシャーに感じているのかどうかわかりませんが、あの会場の雰囲気を楽しんでプレーしてもらえたらいいなと感じています。

西田は決して悪くはありませんが、 少し調子が落ち気味かなと。本人は「違います!」と言うのですが、 見ていると若干疲れが溜まっているのかなと思います。 サーブもスタートから西田がもっと走ってポイントをとってくれるとなお嬉しいのですが。2セット目の終わりと3セット目の最後は何とか入って崩していますので、それなりの評価はできると思いますけど、私としては西田、柳田、石川の3人のジャンプサーブでもっとポイントがとれるようになるといいと思います。石川、柳田は5本とったので、今日はまあまあでしたが、西田に頑張ってほしいですね。

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