2019-09-09 17:00 追加
柳田将洋「石川の言う、”個”の力をつけた選手たちをまとめて、ひとつのベクトルに向けていくのが主将としての僕の役割かな」
柳田将洋インタビュー
全日本代表 男子
昨年から日本代表男子チームの主将を務める柳田将洋選手。海外リーグでの選手生活は3シーズン目を迎え、今年の日本代表での活動終了後は、ドイツのユナイテッド・バレーズでプレーすることが決まっているが、昨シーズンのポーランドリーグでは怪我で離脱という悔しい思いも味わった。東京五輪を来年に控え、この秋はアジア選手権、ワールドカップに挑む彼に怪我に苦しんだ時の状況や、現在の思いなどを聞いた。
ポーランドでの活躍、そして怪我
――昨シーズンはポーランドリーグ(クプルム・ルビン)でプレーし、大活躍しましたが、2月に左足首の怪我で帰国されました。その時の状況は?
柳田:診断名は「骨挫傷」といって、捻挫の衝撃によって骨が崩れてしまった状況でした。それによって、崩れた骨の部分から出血して足が腫れてしまい、治療が必要だったため帰国し、日本で患部を保存する治療を受け、リハビリとなりました。
――ポーランドリーグでは、年間ベスト6に入ったそうですね。決定率もスパイカーの中でリーグ全体で上位となりましたし、サーブのランキングも上の方でした。レベルの高いポーランドリーグでも、個人の数字として見える活躍ができた理由について、ご自身ではどう分析されていますか?
柳田:リーグを戦いきれないまま帰国してしまったので自分では何とも言えないのですが、そのような評価をいただいたのであればありがたいことだとは思います。
――最後まで戦えなかったことは悔いが残る?
柳田:突発的な怪我に襲われてしまったので仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、プロのプレーヤーとしてはシーズンを戦いきってどのような評価を得られるかというのが重要だと思っていたので…。
――所属チームのルビンからも大きな役割を果たした選手というアナウンスがありましたね。
柳田:直接言われたわけではなく記事で読んだので、「そうなのかな」という感じですが、役割を与えられて、それを果たそうと努力はしたつもりです。ディフェンス面であったり、サーブであったり。
ルビンで初めて「こういうことをしなければならないんだな」と思ったのがディフェンス面で貢献しなければならないということでした。もともとディフェンス面をしっかりやらなければならないと思ってはいましたが、はっきり自分の役割だと言われたのはルビンが初めてだったので、言われたことによって、僕の中ですごくモチベーションが上がってできていたと思います。
それまではどちらかというとオフェンシブな選手として扱われ、攻撃を優先することが多かったのですが、この身長(186cm)ということもあり、「もっとディフェンスで活躍してもらわないと困る」とはっきり言ってもらえたので。チームで改めて言ってもらえるといいモチベーションも湧いてくるし、課題に対しても前向きに取り組めていたと思います。
――前年のドイツ(バイソン・ビュール)でもオフェンシブな面を期待されていたのでしょうか?
柳田:そうですね。僕の認識では、どんどん点を取りにいく選手という部分を求められていたと思うので。
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