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コラム

2020-04-07 08:00 追加

北沢浩のバレーボール質問箱「ジャンプトスでの上半身と下半身の連動について」

バレーボールQ&A

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写真:火野千鶴

元富士通レッドスピリッツの北沢浩さんにバレーボールに関する質問を答えていただくコーナーです。今回は「ジャンプトスでの上半身と下半身の連動について」。

トスについてなのですが、スタンディングでの上半身と下半身の連動は理解ができるのですが、ジャンプトスでの連動はどのようなものなのかがイメージができません。
具体的にどのような動きになるのか、なにを意識すれば良いのか等を教えていただけると嬉しいです。

スタンディングでの上半身と下半身の連動は理解出来る
ジャンプトスでの連動はどのようなものなのかがイメージが出来ない
・具体的にどのような動きになるのか
・何を意識すれば良いのか
等を教えていただけると嬉しいです

————————————————–

まず始めに僕はトレーナーや身体構造に関する専門家ではないため、感覚的な話になります。
分かりづらい表現が多くなりますが、ご理解の程よろしくお願いします。

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まず「何故、下半身と上半身が連動したジャンプトスが必要か?」
上記要素がないセッターは手の力のみでトスをあげている傾向がある。

手の力のみでセット=トスが安定しない
特に試合終盤の接戦など、緊迫した場面でトスがブレてしまうどころかドリブルして相手に得点を与えてしまい、それが原因で負ける事も大いに考えられる。
※というか、北沢が高校時代に経験あり

そのため、
・トスの安定
・リズムを生む
(アタッカーが打ちやすいトス)
これらを満たすためには下半身と上半身の連動したジャンプトスが必要になると断言出来る。

上半身と下半身を連動したジャンプトスが出来ない選手の共通している点は、
①足だけの力でジャンプ
②ジャンプの際に踏み切る時間が長い
③ジャンプ後、身体全体に力みがある
④トスの際、ボールを持ってしまう
手の中にボールが入っている時間が長い

上記①~④のうち、1つでも該当の選手は身体の連動がなくセットしている傾向がある。

また、V1の選手でも①のようにセットしている選手がいるが、よく見ると連動したジャンプをしている(膝と肘を連動させている)

簡単に結論を言うと、
下半身と上半身を連動させるには
上記①~④の「逆」を行えば良い。

①’腕、肘の力も用いたジャンプ
②’ジャンプの際に踏み切る時間を極力短くする
③’ジャンプ後、身体全体はリラックス
厳密に言うと、手首・指は固める
④’トスの際、ボールを弾く
手の中にボールが入っている時間を極力短く

両半身を連動させたジャンプをすれば、その後、ムダに力む事なく上半身をリラックスさせる事が出来る。
それが身体の軸を安定させ、セットの際にボールに対してダイレクトに力を与える事が可能となり、トスが安定する。

《ポイント》
強く・短く(腕、肘を使い)ジャンプ(6~7割)
強く・短くセット(弾く)

下記以降はご参考
※ジャンプトスの基礎
※ボールを触るタイミング
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ジャンプトスでの身体の使い方は「スパイク」に似ている。
スパイク:助走→ジャンプ→ヒット
ジャンプトス:※助走→ジャンプ→トス
※=ボール下への移動

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