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インタビュー

2020-04-29 12:00 追加

モッタ パエス・マウリシオコーチ(パナ)「とても素晴らしい4年間でした。ただ家族のもとに帰る時が来たのです」

V1リーグ 男子

川村監督とはお互いにリスペクトして良い関係でした。日本代表は身長は低いが、よく戦っている

――川村監督との関係がとても良好に見えました。
M:とても良い関係でした。なぜ彼と良い関係を築くことができたかというと、私たちはお互いに相手の立場や知識をリスペクトしていましたし、またそれぞれがチームに何をもたらすことができるかということを理解し合えていたからだと思います。お互いの役割に干渉することもありませんでした。私たちは、何をしたいかではなく、チームに何が必要かを基準に行動していたので、問題を明確にでき、いい関係で働くことができました。この4年間彼と仕事ができてとても楽しかったです。

――日本のリーグの印象ついて教えてください。
M:まずVリーグはとてもオーガナイズされたリーグで、すべてがパーフェクトです。例えば集客とか、選手がプレーするためのベストコンディションを整えてくれているのは、とても素晴らしいと思います。もちろんレベルは違いますし、やり方もヨーロッパとは違います。例えば日本ではヨーロッパと違って週末に2日連続で試合をします。

ただひとつ納得できなことは、選手はプロじゃないと誰もが言うことです。でも、ほとんどのチームにおいて、選手は週末も含めて毎日バレーをしています。確かにビッグ・プロは自分のパフォーマンスによって報酬が変わりますが、日本の選手はそうではない。しかしみんな1日に2回練習して、週末に試合をします。これはプロですよ。

彼らは時にはオフィスに行くこともありますし、パナソニック以外には、より多くオフィスで働かなければならないチームもあることは知っています。しかしほとんどの選手は、(オフィスに行くのは)週に1回か2週間に1回でしょう。これは彼らにとっても良いことだと思います。私からすると、そういう生活をしている彼らはプロなのです。

――全日本男子の印象について教えてください。
M:彼らはとてもうまくやっていると思います。過去数年と比べてチームバランスも良いですし、今がベストではないかと思います。例えば今は石川祐希選手や清水邦広選手、大竹壱青選手、西田有志選手など、いい選手が揃っています。世界的に見れば彼らは比較的小さいですが、彼らは違う戦い方ができます。サーブも積極的ですし、ディフェンスも素晴らしいです。もちろんブロックとディフェンスなど問題もあります。日本はセッターが高くないですし、ミドルブロッカーもロシアのようには高くない。フランス、イタリア、ブルガリア、セルビアにも(身長的には)劣ります。しかし彼らはプレーの質が高く、スピードもあります。私は彼らの戦い方がすごく好きです。特に昨年の夏(ワールドカップ)に彼らが見せたものはとても素晴らしいものでした。次の夏のオリンピックで、結果を出してくれることを期待しています。

――パンサーズファンへのメッセージをお願いします。
M:本当にファンの皆さんの優しさやサポートには、いつも驚かされました。私たちが試合に勝った時も負けた時も関係なく、たくさんのサポートをいただきました。皆さんはいつも私たちのそばにいてくれました。練習見学でも、全国各地どこの会場に行っても、いつも皆さんがいました。本当に信じられないくらい嬉しかったです。また皆さんは、選手だけではなく、私にも同じように親切で、そのサポートを受けて幸せでした。来シーズンも引き続きパンサーズを応援していただきたいと思いますし、今コロナウィルスで大変ですが安全に過ごしてほしいと思っています。

取材:中西美雁
写真:パナソニックパンサーズ提供

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