2020-09-25 18:11 追加
石川祐希「ディフェンスも頑張りたいが、トスが集まるのは攻撃でも頼られている証拠なので、攻守ともにレベルアップしたい」(全文)
Others / 全日本代表 男子
――コッパ・イタリアについて。3試合中1試合は出場がなかったので実質2試合になりますが、まずは本戦の出場おめでとうございます。デビュー戦、ストレート勝利プラスMVPも受賞され、非常にいいスタートだったと思います。3戦を終えて、今の気持ちはどうですか?
石川:昨日はフルセットで負けてしまいましたが、予選通過はしっかりとできたので、 やるべきことをひとつクリアできたかなと。また、ミラノとしての初戦も勝利で飾ることができましたし、僕自身MVPが獲れたので、いいスタートが切れたと思っています。でも、まだまだミスだったり修正する部分はたくさんあります。体のコンディションも戻ってきているので、もっともっとパフォーマンスを上げられると思っていますし、日曜日からリーグ戦が始まるのでとにかくそこに向けて頑張りたいです。
コッパ・イタリアよりもリーグ戦が大事だと思っていますし、監督もそういう思いで、昨日の試合は出ずにリーグ戦に向けてフィジカルを強化した方がよいとのことで、昨日もトレーニングをしました。そういう調整はしてくれているので、 本当に日曜からが本番だと思っています。
――石川選手から見たミラノはどんなチームですか?
石川:平均年齢は非常に若いのですが、 各国の代表選手が集まっていますし、 各国の代表のスターティングメンバーの選手も多いので、 若いチームではあるけれど、一人ひとりが自立している雰囲気です。また、キャプテンがイタリア代表のキャプテンでもあるマッテオ・ピアノ選手なので、 そのキャプテン中心にチームが回っているなという印象があります。それは今もそうですし、合流した当初から非常に感じています。
適切な言葉が見つかりませんが、「チームだな」と感じます。それはチームメイトだけではなく、チームスタッフ、監督、コーチ、トレーナーとのコミュニケーションがしっかり取れているチームだと今の時点で感じているので、とても良いシーズンが送れそうですし、もっともっとチームとして強くなっていきそうな感じがしています。
―― 監督はどんな方ですか?
石川: 監督はよく喋るというか、指示だったり、思っていることをバンバン言いますけど、やるべきことをはっきりと明確に指示してくれます。「これだけやれ」「これはやらなくていい」など、はっきりしていて、自分も理解しやすいですし、チームとしてやることがはっきりと見えているので、試合も練習も非常にやりやすいです。目的が常にあって、 練習や試合ができているので、 昨シーズンとはまた違った雰囲気です。僕にとっては新しい、初めて出会ったタイプの監督だなと思います。
――練習はたくさんするタイプの監督ですか?

所属事務所提供
石川:練習は結構するとは思います。でも、ジャンプ測定機のようなものを試合も練習もつけてやっていて、ジャンプしすぎないように調整してくれているので、コンディションもよく保てていますし、トレーニングに関しても追い込めているというか、今がいちばん多分、トレーニングできているかなとと思っていて、そういう面も含めて今はとても充実しています。
――先ほどチームとしてのスタッフも含めた組織力を感じているというお話がありました。これまで1シーズンごとにチームをステップアップしていく中で、パドバの時は「強いチームは選手の意識、モチベーションの持ち方であったりとか、コミュニケーション能力が高い」とおっしゃっていましたが、ミラノについてもそのように感じますか?
石川: ミラノの方がよりそういうふうに感じています。17歳、20歳などの若い選手がいますが、そういう選手たちは僕と年齢が近い世代の選手に刺激されていると感じますし、キャプテンやもっと年上の方がアドバイスをしているので、意識が高い中で全員が練習できていると感じています。
――そういうチームでプレーする中で感じている手応え、チームの中での自分の役割はどのようなことだと考えていますか? またチーム側からどのように言われていますか?
石川: チームから言われてはいませんが、僕が感じるのは、平均身長が高く、ブロックがとても良いチームなので、そのブロックを機能させるためにサーブが重要になると思います。あとはミドルがブロックも攻撃も力を持っている選手が多いので、サーブレシーブをしっかり返すことだなと。ブロックでワンタッチとか、タッチボールも増えているし、高いので抜けたコースも見やすいですし。とにかくサーブレシーブにしても、ディグにしても、ディフェンスが今シーズンは大事になると思っています。 シーズンに臨む前からディフェンスに力を入れていきたいと言っていたので、本当にその通りだなと思っています。
攻撃に関してはまだまだ高さ慣れしていないところがあるので、そこはシーズンを過ごしていくうちに徐々に慣れてくるとは思います。あと、コッパ・イタリアで僕が戦った2試合については、サーブレシーブもいちばん取っていると思いますし、打数も1位ではないですが、チームで2番目に多く、その本数も1位の人と1、2本しか変わらないので、本当に攻守どちらとも パフォーマンスを高くしなければならないなと思っています。そこはひとつ課題というか、ディフェンスを中心にやっていきたいという思いももちろんありますけど、攻撃でもトスが集まるということは頼られている証拠なので、そこでもチームの力になれるように、個人としてもそこでレベルアップできるようにしていきたいと思います。
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