2020-09-25 18:11 追加
石川祐希「ディフェンスも頑張りたいが、トスが集まるのは攻撃でも頼られている証拠なので、攻守ともにレベルアップしたい」(全文)
Others / 全日本代表 男子
――ピンポイントの質問になりますが、コッパ・イタリアの2戦目、ミラノの帯同はしていなかったスタッフの1名に新型コロナウイルスの陽性反応が出て延期になりましたが、あの時はどのような過ごし方をしていたのですか? 練習なども全部ストップしたのでしょうか?
石川:土曜日が試合の予定でしたが、金曜日に現地入りして、ホテルに着いたと同時にスタッフに陽性反応が出たという連絡があり、そこから僕たちはホテルの部屋から出るなと言われました。翌日(土曜日)の朝にホテルでPCR検査を受け、翌朝に全員陰性であることがわかり、動けるようになりましたけど、それまではずっとホテルの部屋で過ごしていました。また、食事も部屋に持ってきていただいてとったのですが、非常にコンディションの調整は難しかったです。 僕は食事を大事にしているので、(コンディション調整上)必要な食べ物がない時もあったりして、そこの調整は非常に難しかったということと、練習をしていない状態で試合に臨んだので、僕たちとしては非常に不利な状況でした。でも、その状況でもしっかり勝つことができたので、そこは自信になったとは思います。今後、同じようなことが起こる可能性もありますが、そうなった時は一度この経験をしているので、他のチームよりは有利というか、対応できるはず。スタッフが感染したことはプラスではないですが、この状況の中で戦った経験をプラスに捉えて今後を過ごしていきたいと思います。
――コッパ・イタリアはチーム最年少、2003年生まれのリベロ、スタフォリーニ・マッテオ選手、U18イタリア代表で、ユーロのチャンピオンシップで金メダルも獲得していますが、この選手のデビュー戦でもありました。チームは若い選手も多く在籍している中、石川選手のキャリアは中堅どころになってきています。試合に負けてしまった時、若い選手にどんな言葉をかけてあげましたか?
石川:若い選手、特にそのリベロの選手は非常にいいプレーをしていたと思います。ディグも拾ってチームの流れを変えていました。「負けてしまったけど、いい活躍だったよ」というふうに伝えました。悔しそうな顔をしていましたが、「いいプレーしたんだから、次に切り替えて、また練習からやっていこう」という話はしました。
ほかにも若い選手が2人いますが、その2人に関してもいいプレーが出ていて、悪くはなかったので、「プラスに捉えて、また次、頑張っていこう」と話しました。
――27日(日)から始まるリーグ戦、イタリアスーパーレガの通算得点が990点ということで、もうすぐ1000得点という節目を迎えますが、日本の皆さんに今シーズンの意気込み、「ここを見てほしい」とか「ここを目指してやっている」などの力強い言葉をお願いします。
石川:今シーズン、チームとしての目標もそうですし、自分としても上4つのチームを倒して、プレーオフで上位4つに入ることを目標にやっていて、今、チームもいい状態ですし、その可能性は非常に高いと感じています。チャンスはあると思っているので、絶対にその目標を達成したいと思っています。個人的にも出発前に非常に大事なシーズンになると言いましたが、覚悟を持って戦っているので、そういう覚悟を持った自分の姿を見てほしい。また、何より目に見える結果で証明したいので、そこを見てほしいと思っています。
――今まで積み重ねてきたイタリア語の語学力に対しての現在の満足度と、今後どこまで伸ばしていきたいかを教えてください。また、イタリアのコミュニケーションスタイル、日本との違いなどで感じるところはありますか?
石川:自分の語学力には全然満足はしていないです(笑) まだまだわからない単語ももちろんありますし、引き続き勉強をしなければならないと思っていますが、言葉の使い方がだんだんわかってきたので、それがわかってきた分、スムーズにコミュニケーションがとれるようになってきました。
イタリアでは相手の気持ちを気にするよりも、思っていることをバンバン言うスタイルで、相手もそれにちゃんと答えてくれます。言葉遣いや相手がどう思うかはあまり気にせずに、とにかく思ったことを率直に伝える方が自分も言いやすいですし、相手もしっかりそれに返してくれるので、とにかく思ったことをどんどん伝えていくことが大事だと感じています。
――ミラノのチームメイトたちは合流前から石川選手のことを知っていた感じですか?
石川:代表で何度か対戦した選手ばかりなので、お互いに知っている中で受け入れてもらえています。
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