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インタビュー

2020-11-04 17:57 追加

清水邦広インタビュー後編「正直、神様はまた俺に試練を与えるのかと。でも切り替えて、コンディションを上げる時間をもらえたと思います」

SV男子 / 全日本代表 男子

紅白戦終了後に

――6月に行われた紅白戦は、バレー界で初めての公式戦の形式に則ったものでした。
清水:練習ももちろんゲーム形式でやってはいるんですが、やはり試合でないとわからない「気づき」がたくさんあります。こうやって公式戦に近い形で試合をすることによって、僕だけでなくパンサーズみんなが「本番でしか得られない」試合勘だったり、コートの上でのつなぎや役割分担の判断だったりを培うことができました。スタッフや関係者の方全てに感謝しています。それと同時に、2月29日以来の無観客試合で、応援してくださるみなさんの存在をとても大きく感じました。10月17日の開幕日には、無事にファンの皆さんと一緒に戦いたいと思います。

ーー先日はパナソニックワイルドナイツ(ラグビー)の「笑わない男」こと稲垣啓太選手と対談されましたね。
清水:初めての対談でものすごく緊張しましたが、勉強になりましたね。違う種目ですけど、お互い同じアスリートですから、共感することも多かったですし、とてもいい刺激になりました。ラグビーも一度応援に行ってみたいですね。

――最後に。ファンの方へ。
清水:今苦しい状況でもありますし、その中で自分ができることをひとりひとり考えて、しっかりと辛抱することで、状況は開けてくると信じています。

僕が怪我したときに、「なんで俺だけが…」などと、どん底のときにはよく思っていました。ですが、メンタルコーチを受けたときに、人生80年あるとして、怪我した時間というのは1、2年で、人生においては一瞬ででしかない。今はつらいけど、死ぬときに振り返ったときには一瞬の出来事だし、その頑張りがあったからこそ今の自分があるということを言われて、「ああ、そうだな」と思えました。

今多分同じ状況だと思うんです。新型コロナウイルスでみんなすごく鬱屈している。精神的に追い詰められた状況にあると思います。

でも、それが何十年続くわけはない。この1、2年のこと。何十年後に、振り返ったときに、あのときこうだったね。と言えるようにみんなで助け合っていくことが明るい未来の兆しになると思います。僕もその一人の明るいニュースになれるよう頑張りたいです。

SNSでも、暗くなりがちな世の中ですが、明るいことを発信していきたいですね。

聞き手:中西美雁
写真:火野千鶴

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