2021-02-18 08:00 追加
ぬのTのバレーボール技術論 動作から見た「ブロックシステム構築」への道
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この練習は、右の図のように
・ネット越しに、ネットの少し上から(台上とかで)、一定のトス(打ち手が自分で手上げ)で、一定の目標に向かって打つ
・列になって一人ずつトライ[1]、前の人のトライをネット際で見て、位置とタイミングをイメージする[2]
・その順番が来るまではレシーバーの視点も体験できる[4]
といった感じで進めます([3][5]は待機。スパイクコース上の3本の横線は、高さによってブロック面の位置を選ぶということを意味しています)。
獲得したいのは「接点を予測して、そこに自分の体を持っていく能力」です。「ネットの中央から接点に向かって移動し、適切な位置を取る」経験は、たとえ移動速度が遅くても、スイングブロックやそれを利用したリードブロックにとても役立つことになります(適切な位置取りを自分で判断するためには、すべてのブロックにおいて役立ちますね)。よって、[2]で「いつどこに、自分は手を出せばいいだろう?」と想像することが大事なのです。
もちろん、「ボールが手に当たる」経験がないとケガをしやすいですから、その経験が足りるまではボールを変えたり(ビーチボールとかソフトバレーボールとか)、打ち方を工夫したりする必要があります。また、列に並ぶ全員に対して同じボールを打たないと「予測」の練習になりませんから、注意が必要ですね。
もう一つのやり方は「思い切りネットを下げて、跳ばなくてもしっかり腕が出るようにしてゲームをする」ことで、初心者の体育の授業でも、ブロックが自然発生したり、アタッカーとブロッカーの駆け引きが生まれたりするとのことです。
こんな感じで順番に少しずつ書いていきたいと思います。
次回からの内容は
・ブロックの空中姿勢
・スイングブロックのジャンプと空中姿勢のコントロール
・ボールを見て反応する(シー&リアクト)スタートのためのスプリットステップ
・複数のブロッカーの動きを合わせるために
と進めていく予定です。
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文:布村忠弘
2021年3月まで大学体育教員
中学からバレーボーラー
フェルデンクライス・メソッド(動作学習支援)有資格指導者
シェルハブ・メソッド(乳児の発達支援)有資格指導者
日スポ協公認スポーツドクター
日スポ協公認アスレティックトレーナー
「コーチングバレーボール」に「動作原理」を書いた人
https://ameblo.jp/taknuno55/
https://twitter.com/taknuno55vbml