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会見・コメント

2021-02-24 05:00 追加

NEC・古賀紗理那「躍進の要因はディフェンスからの攻撃が多彩にできたこと」、デンソー・川北元監督「コロナ禍で試合ができていることに感謝」 V1女子3位決定戦会見

SV女子

●金子隆行監督

昨日の敗戦から切り替える時間が非常に短い中、それはデンソーさんも同じ状況だったと思いますが、「我々にとっての最終戦を普段ホームゲームで使わせていただいている大田区総合体育館でできるので、多くの方々に感謝の気持ちを持ってやっていこう」という話をしました。選手たちも切り替えがなかなか難しかったと思いますが、 一人ひとり役割を果たしてくれて、勝利できたことは今後に向けてプラスになると思います。

――3位という結果について。昨年の8位から大躍進ですが…?

金子:去年の順位と比べると躍進していると思われるかもしれませんが、我々は優勝という一番高いところを目指してやってきたので、 誰ひとり、この結果に満足している選手、スタッフはいないと思います。まだまだ自分たちに足りないものがたくさんあるということを受け止めて、これからも謙虚にチーム一丸となってまた精進していきたいなと思います。

――今日の試合は廣瀬選手、古賀選手が活躍しましたが、 改めて両選手の評価はいかがですか?

金子: 古賀に関してはずっと今シーズン、中心選手として1回もコートから外れることなく戦い切ってくれたことに非常に感謝しています。彼女がいることによって、組織的なオフェンスやディフェンスができていました。彼女の存在なくしては今シーズンのこの結果というのは難しかったのではないかと思います。
廣瀬に関してもポテンシャルが高い選手なので、今日も外国人選手が怪我で出場できない状況でもオフェンス的にレベルが下がることはないと僕自身も自信を持って言えるので、彼女の持ち味である高さというところを発揮してくれたことは、今後のチームにとってもプラスになるのではないかと思います。

――来季に向けて強化していきたい部分は?

金子:東レさんとJTさんの決勝戦がどんなバレーになるのかしっかり研究した上で、NECに足りないものを今後植え付けていきたいと思います。現時点では「何を」と答えるのは難しいと思います。

――改めて今シーズンの総括をお願いします。

金子:チームとしてはオフェンスの数字が上がったことは非常に得るものが大きかったと思います。 歴代の監督さんの指導により、NEC伝統のディフェンス力が高いという部分があったからこそ、今回オフェンスという部分に注目して強化できたところは非常に良かったと思います。そのディフェンス面も崩れることなく、しっかり戦えたのは良かったなと思います。また、うちのホームゲームだけでなく、各チームのホームゲームなど、コロナの状況で厳しい中、細心の注意を払って、安心・安全に我々のゲームを実施できたこと、こうして最終戦まで来れたことは、多くの方々の力があってのことだと思います。我々自身は3位という悔しい結果ですけど、それ以上に人と人とのつながりの大事さを学んだ大会で、非常に思い入れのあるシーズンだったと思います。

――今日の試合で第1セットを先行されながら逆転した要因と、オフェンスについて手応えを感じた部分は?

金子:オフェンスはバックアタックに力を入れてきましたが、今日の試合に関してはバックアタックは機能しませんでした。その代わりに曽我(啓菜)がちゃんと時間差に動いたり、島村(春世)がブロードで決めたり、古賀が要所要所をしっかり決めてくれたというところは非常に成長したかなと思います。昨シーズンまではラリーにはするけれど決定打がない状況でしたが、今シーズンは決定打を多く出せたことは成長した部分だと思っています。

――古賀選手について。 監督から見て、今シーズン進化や成長した部分は?

金子:彼女の成長はいろんな場面でいろんなことを経験し、その中で自分自身が目指すべき場所だったり、目指すべきものをはっきり持って、今シーズンを戦ってくれたと思います。年数を重ねるごとに悔しさを前面に出す選手になってきましたし、今回は「このチームを優勝させたい」という強い覚悟を持って、臨んだシーズンだったと思います。 そういったところがチームを引っ張るという行動につながったのではないでしょうか。日本のトップレベルの選手には間違いないと思うので、これからもしっかり成長し、今後の日本のバレー界を背負っていけるような選手を目指して頑張ってほしいと思います。

――今日の試合、戦術としてS6スタートにした狙いを教えてください。

金子:うちはずっとS6、S1というローテをやってきていたので、廣瀬の打数を増やして、攻撃枚数の多い状態でやっていきたいという狙いでした。実際、S6では厳しい部分もあり、相手がサーブをゾーン1方向に打ってきて、どうしてもコースが乱れるというシーンがたくさんありましたが、それでも続けたいという僕の狙いはありました。

写真:(c)V.LEAGUE、堀江丈、黒羽白

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