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会見・コメント

2021-12-03 16:21 追加

埼玉上尾・内瀬戸真実「高いブロックに対してスパイクを決めたことは自信につながった」、トヨタ車体・藪田美穂子主将「向上した部分もあるが、勝ち切れないのが課題」 V1女子会見

V1リーグ 女子

■埼玉上尾メディックス

●アントニオ・マルコス・レルバッキ監督

第1・第2セットは選手たちがいいプレーをしてくれました。3セット目は残念ながらジャッジにより、流れが変わってしまいました。
ミスジャッジについて質問しただけなのに、(イエローカード、レッドカードが出され、)結局、悪循環になってしまった。第4セットは私がコートに戻ることができたので、戦略を元に戻すことができ、最終的に勝つことができました。

――第3セットは質問をしただけなのに、すれ違いが生じたということでしょうか?

マルコス:最初は「うちのポイントではないのですか?」と質問しました。まず、相手が笛が鳴っているのにアウトオブポジションの状態でした。笛が鳴った後の選手交代はできないので、うちはサーブを打っていいはずでした。主審は相手が準備できていることを確認した上で笛を吹かなければならない。その後、ノーカウントにしたので、「うちの得点ではないのか」と質問しました。

主審は2つのジャッジミスを止めることができるのですが、ひとつはダブルコンタクトのような技術的なミスです。それをダブルコンタクトと思わない人がいても、主審がダブルコンタクトだと思ったら、決める権限があります。チーム全体がダブルコンタクトと思っても、主審がそうではないと判断した場合、主審に決める権限があるから仕方ないのですが、そこに対しての個別のジャッジができるというのがまず1点です。

そして、2つ目は直接的なミス。つまり、ルールに反した時に止めるかどうかです。例えば、今日の状況では「サーブをもう打っていいですよ」と笛を鳴らしました。そして、サーブを打った瞬間に相手はアウトオブポジションだった。だから、「アウトオブポジションではないか」と抗議をしましたが、そもそも流れとして、うちのミスではない。単純に笛が鳴ったから、サーブを打ち、相手はそれを触った瞬間、正しいポジションにいなかったという現実があります。それを審判が観察していなかった可能性もあります。見ていなかったんだから仕方ないとしても、笛を鳴らしてサーブを打ったんだから、それを止めてはいけない。言いたいことは、「サーブを打って、相手がアウトオブポジションであれば、うちのポイントですよね?」ということです。それを質問しました。ところが、いろいろ見て、主審はノーカウントにしました。これは2つ目のジャッジミスです。

日本人は規律正しいですし、ルールを守ると思います。その中でルールを勝手に変えて乱す人がいるとどうなるか。ルールはみんなで守るものです。勝手に変えることはあってはならない。日本の審判の方々はこういうことはあってはならないことを参考にしてもらいたいです。

「状況を変えてはならない」と私は英語で言いましたが、違う問題が持ち込まれ、イエローカードが出ました。そこで、「質問をしただけなのに、なぜ私に罰を与えるの?」とききました。するとレッドカードが出た。結果的に我々はセットを失った。これは解決につなげる必要があると思います。意見を聞く姿勢を持ってほしい。例えば、五輪の審判は人対人としてコミュニケーションをとっています。私は世界で偉大な審判を見てきましたが、抗議をされたらミスをした場合は認め、謝ります。或いはこういうジャッジをしたんだよという経緯をちゃんと説明します。「アウトオブポジションを見ていませんでした。ごめんなさい。ノーカウントにしてください」と謝った上でノーカウントにするのであれば、まだ納得できますが、「私のミスではありません」という感じで、責任をこちらに転嫁しました。個人的な付き合いがあるわけではないので、人間性などはわかりませんが、今日の試合に関してはジャッジが正しくなかったと思います。

――周田選手がケガをしたので、副審が止めようとしましたが、既に笛が鳴っていたという状況だったと思います。ケガをした選手を保護するためには試合を止めざるを得ませんでしたが、それについての説明は受けたのでしょうか?

マルコス:受けました。主審はコートを見て、ケガ人がいるなら、笛を鳴らしてはいけない。まず、主審はサーブを打つ側を見て、副審がサーブレシーブ側を見ます。その上で主審は全体を見て、試合をコントロールしなければならない。サーブを打つ前にサーブレシーブ側のコートも見て、レセプションできることを確認した上で笛を吹かなければなりません。でも、主審はケガ人がいたことに気づかず、サーブを打っていいという許可を出してしまった。もしこれが決勝戦ならもっと混乱したはず。試合結果にもつながることなので、今日起きたことをよく分析してほしいと思います。

――ロレンネ(ティシェイラ)選手はまだコンディションが万全ではないのでしょうか? また、まだチームとフィットしていない部分はありますか?

マルコス:日本に来た時からフィジカル面がよくない状態でした。また、(山崎)のの花とのコンビがまだしっかり合っていない状況ですが、それはのの花のせいではありません。ロレンネはフィジカル的に少しずつよくなってきていますが、まだセッターと合わせる感覚がつかみ切れていない。リーグ序盤は他の選手もフィジカルがよくなかったので、限界値がありますが、だからこそ、うちのチームとしてのマックスを出していかなければなりません。今は我慢の時期で、全員がこれから上がっていく段階。12月から年明けにかけて上がっていくと信じて、準備していきます。
今は層が厚いとはいえず、レギュラー7人が戦えないわけではないけれど、控えの選手たちも万全とはいえません。そういう中でロレンネはオポジットとして調子を上げていく必要があります。今日の試合もそうですし、世界的にもオポジットが打てないチームは苦しい。

監督というのは難しい仕事です。選手とも審判とも喧嘩しなければならない。私は喧嘩が好きなわけではありません(笑) よくなってほしいからこそ、意見は言いますが。人生のほとんどをバレーボールで生きてきたので、思いが強いだけです。悪い人だと思わないでください(笑)

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