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ゲームレポート

2021-03-25 17:53 追加

大分三好、サントリーに完敗 最終2連戦に入替戦回避かける

V1男子 ゲームレポート

SV男子

スパイクを打つ大分三好ヴァイセアドラーの古賀健太。

バレーボール男子V1リーグの大分三好ヴァイセアドラーは3月21日、大阪・おおきにアリーナ舞洲でサントリーサンバーズに0−3(13-25、22-25、16-25)のストレート負けを喫した。前日にレギュラーシーズン1位を確定させたサントリー相手に、大分三好は第2セットこそ食らいついたが、力の差を見せつけられた。大分三好のセッター井⼝直紀は「あっちのサーブで崩され、両サイドに絞られ、あっちにやりたいバレーをやられてしまった」と話した。

1位と最下位の力の差といえばそれまでだが、あまりに反発力がなかった。前日の試合からローテーションをずらすなど対策を練って試合に臨んだが、21連勝中のサントリー相手になすすべが無かった。

新人選手ながら、今シーズン、藤岡とともにセッターして試合に出ている大分三好ヴァイセアドラーの井口直紀。

小川監督は試合後の会見で、

「昨日の試合で、ムセルスキー選手、柳田選手のサーブでなかなかゲームを進めることができず、サイドアウトが取れないところがあったので、ローテーションをずらして、(サーブレシーブする選手人数を)3枚のシチュエーションで、その2人のサーブの時にあてた」

とその狙いを明かした。ただ、それ以前の問題だったと嘆息した。

「自チーム、自分たちのコートにあるボールが何もせずにポトンと落ちたり、ブレイクできる1点が相手が何もしていないのに相手に点が入ってたり、初歩的なところで自分たちで止まってしまった。そこは昨日より悪い失点の流れにおいて大変悔しいですね」(小川監督)

第2セットのみ終盤までサントリーと競り合えていたが、大分三好の悪い特徴ともいえる持続性の無さが第3セットに表れ、大差をつけられて、あえなく敗れた。

高い身体能力を持ち、大分三好の攻撃の核であるフィリピン代表バグナス・ブライアン。

大分三好の得点源であるフィリピン代表バグナス・ブライアンは、

「サントリーは良いブロックシステムを築いていたので、我々のサイドアウトは点を取るのが難しかった。また、彼らはアグレッシブなサーブを持っていたのが驚異的だった」

と振り返った。

ただ、ブライアン自体のアタックは16打数9得点の決定率が56.2%で、その内バックアタックは6打数4得点の66.7%と十分な数字は出している。大分三好は攻撃時にもう少し、バグナスを多用しても良かったかもしれない。しかし、それ以前にお見合い、スパイクでのフォローミス、ポジショニング、ブロックワンタッチなど、つなぎの部分や、基本的な部分でのミスが、この試合に限らず目立ち、攻撃につなげられない。

最下位の大分三好は、最終2連戦の東レアローズに2連勝しないと入れ替え戦を脱するのは厳しい。

「どうしても我々が必要な2勝が絶対条件。今置かれてる立場で。フルセットでも、この2試合を勝ちきることが大事になる。流れを引きずらないというのが、僕らのチームとしてのある意味、ポジティブな良さを持っていると思うので、来週に向けてもう一回切り替えて、選手が気持ちを持っている限り、来週、勝ちを目指して戦いたいですし、僕もチームをそういう風にチームを持っていく最大限の努力をして、違う戦いを展開を見せられるように努力したい」(小川監督)

チーム采配に頭を悩ませる大分三好ヴァイセアドラーの小川貴史監督。

現状、V1男子チームで九州のチームは大分三好のみ。九州のチームの底力を見せられるか。東レとは、11月の2連戦で連敗したものの、フルセットに持ち込む善戦をした相手でもある。奇跡を起こせるか、大阪・堺市金岡公園体育館での試合に臨む。

(取材・写真:大塚淳史)

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