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会見・コメント

2021-05-16 18:06 追加

籾井あき「中田監督からはストーリー性を持ったトス回しをするように言われています」 囲み会見全文

全日本代表 女子

――高校までペルー国籍だったということですが、ご両親のどちらかがペルー人なのか、ルーツ的なところを教えてください。また、高校までアンダーカテゴリーの練習に参加する機会はありましたか? 東京五輪は大坂なおみさんや八村塁さんなどが多様性ということを発信されていますが、籾井選手は何か発信したいことがありますか?

籾井: 国籍は両親ともペルーでしたが、父がスペインとペルーのハーフで、母がペルーと日本のハーフで、母方の祖父が日本人です。

アンダーカテゴリーの練習には1度だけ参加しました。中3の時に合宿に参加しましたが、国籍はペルーだったので、そこから代表に選ばれるという感覚はなく、ただ合宿に参加しているという感じでした。その後は合宿には「行かない」という選択にしたと思います。

3点目の質問に関しては、ハーフだからということではなく、日本人として戦うことを決めているし、そのために日本国籍を選んだので、日本人の代表として戦うと決めたからには頑張りたいという思いがあります。

――国籍取得までに時間がかかったと思いますが、ご両親の日本人として戦ってほしいという思いをどのように受け止めているのか教えてください。

籾井:取得までに2年以上の時間がかかりました。日本だけでは書類が集まらないので、海外の親戚の方々などにいろいろ助けてもらって獲得できたものなので、家族やサポートしてくれた方々に感謝の気持ちをバレーボールで伝えたいと思っています。

――ペルーにルーツがあるということですが、日本以外の場所で生活したことはありますか? また、JTにはドルーズ(アンドレア)選手(アメリカ代表)がいて、代表とは違ったトス回しになっていると思いますが、JTと代表のバレーの考え方の意識の違いなどがあれば教えてください。

籾井:生まれも育ちも全部日本ですが、親戚がペルーにいます。JTと代表の違いは、JTには海外の選手がいるので、違う部分はありますが、個人的にはライト側から攻める攻撃は代表でももっともっとやっていきたいです。セッターやライト側の選手は穴になることが多いので、ライト側をつぶしていきたいというのも個人的にはあります。レフトから攻めるとなった時に一番いいポジションにリベロがいてディグしているので、ライト側からの攻撃はもっと本数を増やしていきたい。レフトだけでは本当に厳しいなと思っていて、ライト側から本数を同じくらい攻撃を仕掛けたいです。打てる選手はいるので、それをどう使っていけるかというのがセッターとして大事になってくると思います。

――ネーションズリーグで海外のチームと対戦するにあたり、ワクワクなのか緊張なのか、どんな気持ちですか?

籾井:海外と戦うということもそうですし、長期戦になるので、体調管理に関して怖いなというのがあります。Vリーグでは週2回の試合でしたが、3回になることが結構大きいので、 コンディション面は少し不安があります。食事に関しても、海外に滞在するので、気をつけなければならないと感じています。
海外の選手と対戦するのは楽しみでもありますが、どんな相手であってもやることは変わらなくて、自分たちの中のことがどれだけ精度よくできるかで勝敗が変わってくると思うので、精度をどれだけ上げて試合ができるかというのが楽しみです。

――中田監督に教わっているストーリー性のあるトス回しについて。これまでも意識してきたことなのか、全く新しいことを教わっているのかを教えてください。
また、国籍を変えたことについて、そこに至るまで悩んだのか、それとも、ずっと日本で生活してきたから自然な流れだったのでしょうか?

籾井:ストーリー性に関しては初めてではなく、JTでも何度も時間をかけてミーティングして、1対2とか、3とかでたくさんしてきました。常に言われてきたことではありましたが、やはりここに来ても言われることは同じだなというふうに感じて、その重要性というのがわかりました。トモさん(JTの吉原知子監督)も久美さん(中田監督)と同じように言われていますし、結局一番大事なのはそこなんだなと再認識させていただきました。

国籍を変えた理由としては、高校(八王子実践高)の時に、アンダーカテゴリー代表などに呼ばれる人が多く、自分も少しはそこに行きたいという気持ちがあり、その気持ちを監督に話したりして、自分は日本人としてやりたいんだなと思って、そこから手続きを始めました。


写真:火野千鶴

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