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インタビュー

2021-07-24 12:03 追加

バレー清水邦広(パナソニック)「ここがやっとスタートライン。福澤の分も背負ってオリンピックに臨む」

全日本代表 男子


――正直にぶっちゃけていただくとして、2年前の大怪我の時に、東京オリンピックは見えていましたか?
清水:いえ、そのときには見えてなかったです。怪我したときというのはバレーボール自体を諦めようと思っていました。そこからここまで来れたのは、本当に支えてくださったいろいろな方のおかげで、とても良かったと思っています。

――いろんなことがあった1年の延期ですが、1年前清水さんに取材したときは、「1年の延期をポジティブに捉えたい」とおっしゃっていました。1年経ってみて、実際は。

清水:うーん。今振り返ってみると、1年延期はネガティブでなくポジティブにがんばろうという気持ちでやってきましたけど、やはり若い選手の1年と、僕のような30代半ばの選手では1年の意味も違ってくる。若い選手の1年はフィジカルも技術もその1年で伸びる可能性がある。ベテラン、34歳、なおかつ怪我をして、ということになるとフィジカルを上げるのは非常に難しいですし、コンディションを保つことも非常に大変だった1年でした。それでも「オリンピックに出場するんだ。オリンピックで結果を出すんだ」ということをずっと目標にし続けて頑張ってきて、今それは間違ってはいなかったと思っています。

――現在のコンディションは。

清水:ネーションズリーグが3日やって3日空いてという非常にタフなスケジュールだったため、膝のコンディションは正直少しよくなかったです。それをうまくもう一度ベストなコンディションに持っていけるように、短い時間ですけど、何がプラスになるか考えながら調整します。

――いくつかの困難…北京全敗や、ロンドン五輪出場ならず、リオ五輪も同じく出場ならずというものを乗り越えての今回のオリンピック出場ですが、まずは目標は何なんでしょうか?

清水:まずメダルを取りたいという思いはすごく強いですが、それだけではこえられない壁もある。僕たち日本がオリンピック出場から13年間経っていますし、僕以外の選手はオリンピックの経験がない。そういう中で一足飛びにメダルをといってもなかなか厳しいところは正直あります。まずは北京オリンピックで果たせなかった予選通過。これが一つの鍵になります。予選を通過すれば、ベスト8、そのあと1勝すればベスト4。もう1勝したら決勝戦。何が起こるかわからないトーナメントの舞台まで行くことが一つの目標。最低でも2勝しないといけない。3勝4勝と予選で勝利数が上がれば、次の準々決勝が楽になる。予選通過を高い順位で。最低は予選通過することですね。

――予選ラウンドではポーランドと対戦します。チームでは非常に心強い仲間のクビアク選手や、Vリーグで戦うクレク選手もいます。相手に回すと非常に嫌な選手だと思いますが。

清水:クビアク選手、クレク選手。ポーランドは世界ランキングも強いし、メダルをとる力があるチーム。そういうチームに対して僕たちはどう戦っていけるのか。それがオリンピックで試される。いい勝負をしないといけないし、なおかつ勝っていかないといけない。どんな接戦であれ、最後の1点をとれば、どんでん返しができれば。最後の最後まで諦めず勝ちにこだわりたい。クビアクとはチームメイトですけど、オリンピックでは敵ですので、闘志を剥き出して戦っていきたいですね。

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