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インタビュー

2021-07-24 12:03 追加

バレー清水邦広(パナソニック)「ここがやっとスタートライン。福澤の分も背負ってオリンピックに臨む」

全日本代表 男子

――オリンピックのメンバーには新戦力が何人かいましたが。特に高橋藍選手、どんな選手ですか。

清水:僕たちの若い頃に比べたら技術もありますし、度胸もあります。本当に素晴らしい選手です。僕たちが若い頃は、身近にネット環境がなかった。今はネット環境があって、世界のスーパースターのプレーをすぐ見れて真似してみようとできる。そういう環境があって、高橋選手のように素晴らしい選手が生まれたんじゃないかなと思いますね。

――福澤選手が12名から外れて、引退される。彼についてのメッセージを。
清水:言葉にならないくらい。福澤の話になると言葉に詰まることが多いんですけど。まず、(福澤選手が)12人に選ばれなかった、一緒に選ばれなかったのは僕自身すごくショックですし、福澤も相当ショックだと思います。選考前によく一緒に話をしたんですけど、最低でもどちらか一人、僕か福澤かどちらか一人が東京オリンピックに行ければ本望だなと。「それが俺じゃなくて清水で良かったよ」と言ってくれた。だから、福澤の分も背負って東京オリンピックを戦いたい。そういう気持ちはすごくあります。

出会ってから約20年くらい。学生の頃はライバルで、福澤の跡をずっと追いかけてきた。途中から仲間として、苦しいときもいいときも常に福澤と一緒に経験してきたことはすごく財産。福澤がいなかったらここまで成長できなかった。福澤が同世代にいて、一緒に喜んだり、ぶつかったこともありました。そういう仲であれたのはすごくよかった。福澤はバレーボール引退という形になりましたが、彼の道を陰ながら応援したい。福澤はバレーを応援する立場になると思いますが、僕は少しでも長く彼が応援する対象でいられるように。あと何年現役をやれるかわかりませんが、「清水まだやってんな(笑)」と思われるくらいに、福澤の分までバレーボール界でやっていけたらと思っています。

聞き手:中西美雁
写真:黒羽白、縞茉未、FIVB

清水邦広
福井県福井市品ヶ瀬町出身。ポジションはオポジット。V.LEAGUE Division1のパナソニックパンサーズ所属。愛称はゴリ。21歳の時に同い年の福澤達哉選手とともに大学在学ながらも北京五輪メンバーに選出。ワールドカップ、世界選手権などに複数回出場。2018年2月に選手生命を危ぶまれるような大怪我をしたが、懸命なリハビリを続け、2-18/19リーグで復帰し、パナソニック連覇に貢献した。
生年月日: 1986年8月11日 (年齢 34歳)
出生地: 福井県 福井市
身長: 193 cm
体重: 94 kg

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