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コラム

2021-08-01 07:00 追加

河野裕輔のエール! 第5稿 一歩も引かないポーランド戦!

全日本代表 男子

◆やはりポーランドはスゴかった!苦戦したトランジションアタック
ポーランドのレセプションアタックを見て、素直に「綺麗だな」と感じた。4人が助走するタイミング、セットのスピード、打つコース、すべてにおいて素晴らしいクオリティであった。どう素晴らしいのかといえば、「トータルディフェンスに対応した」攻撃なのだ。
例えばMBのビエニエクの31(Bクイック)だが、ターン(体の左側)に打つケースをよく目にした。これは助走時に日本のMBがコート中央にいるため自身の左側が開きやすいという事であろう。そしてサイド攻撃もファーストテンポ(MBと同じタイミングで助走してくる)で、日本ブロック陣はややスプレッドシフト気味(3人が離れた状況)になりがちであったため、ビエニエクの左側へのスパイクに日本は対応できていなかったように思う。そうやってじわじわとトータルディフェンスのシステムを崩しにかかるポーランドの攻撃は見ていてとても美しいものであった。

さらにトランジションはなかなか「いい状態」が作りにくい。そうなるとハイセット勝負になることからブロックが2枚、3枚とそろってしまう。今日の試合においてはある程度の被ブロックは覚悟の上であるが(大半が2m)、トランジションアタックの打ち方において、石川の多彩さは何度も見返した。
西田のパワー、スイングの速さはあの大きなブロックでも100%のブロックでなければシャットアウトできない様なボールであったし高橋、高梨のラインショットは学生には是非真似してほしい。

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