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コラム

2021-08-02 22:39 追加

河野裕輔のエール!第6稿 龍神NIPPON 5年間の集大成。確かに聞こえた龍神の咆哮

全日本代表 男子

◆やはりイランは強し!イランの「脳」マルーフ
試合をご覧頂いたみなさんは、背番号4 のセッターが記憶にあるだろうか? 彼こそイランの「脳」マルーフ35歳。世界のベストセッターの1人だ。正確なセットだけではない、「得点するためのベスト」を理解しているセッターであり、かつてイタリアセリエAで日本の石川祐希にセットを上げたセッターでもある。セット、ツーアタック、戦術眼全てにおいて一流であり、彼の思惑を崩さねば勝利はないと思っていた。

彼の思惑通りにいかなかった要因は日本のトータルディフェンスとシステム外スキルでのディフェンス、すなわちブロックとディグ(スパイクレシーブ)だ。序盤から「イランのスパイクをちょっとでも引っ掛ける」「簡単にボールが落ちない」状況を作ったことにより、彼のゲームプランが少しずつブレて来たのだろう。

途中出場のセッター、カリミも素晴らしいプレーであったし、イランの攻撃はさすが世界の強豪国!と思えるほどにスピード、パワー、規律において非常に見ごたえのあるものであった。


◆自分の責務を全うすること

セットカウント1-2で迎えた第4セット。ここに龍神NIPPONの底力が詰まっていた。通常であれば浮き足立つシチュエーションだが選手、スタッフ全員が「やるべきことをやる」に全集中していた。このメンタルは「勝者のメンタル」に通じるものがあり、自分たちがやってきたことに対し少しでも疑問があると決してたどり着けない。そこに辿り着いた龍神は十分に勝者になる資格があるだろう。

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