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コラム

2021-08-02 22:39 追加

河野裕輔のエール!第6稿 龍神NIPPON 5年間の集大成。確かに聞こえた龍神の咆哮

河野裕輔コラム

全日本代表 男子


元日本代表でJTサンダーズでも活躍した河野裕輔さんによるコラムです。男子代表が見事29年ぶりに決勝進出を決めたイラン戦の振り返り。

◆大勝負のイラン戦!勝つのはどっちだ!?
8月1日 2020東京オリンピック予選ラウンド最終戦。相手はアジア最強であり世界の強豪国の一角を占めるイラン。これに勝てば日本は29年ぶりの決勝トーナメント出場が決定する状況であった。

結果は嬉しい3-2のフルセット勝ち。選手、スタッフだけでなく今までバレーボールに関わってきた全ての人にとって「大きな」勝利となった。

これから日本バレーが進むべき道が示されたと言っても過言ではないこの試合を振り返っていく。

◆我慢と勝負の繰り返し
試合は予想通り大接戦となったが第一セット、龍神NIPPONのスタートは今までやってきた事を浮き足立つ事なく忠実に遂行する選手たちがいた。レセプションアタック(サーブレシーブからの攻撃)においてはポーランド戦を彷彿とさせる素晴らしいファーストタッチから繰り広げられる4枚攻撃。これにより「負けにくいバレー」の土台ができた。

そして西田有志選手のサーブから始まるようローテを回した日本。「まずサーブで殴る」という中垣内祐一監督のメッセージが明確に伝わってきた。

我慢してレセプションアタックを凌ぎ、サーブで殴ってトランジション(スパイクレシーブからの攻撃で)優位に。まさに龍神NIPPONがやろうとしてきたことではないか。

しかし、イランも素晴らしいレセプションアタックからしっかりと4枚揃えた攻撃を仕掛ける。ここまでは予想通り。

レセプションアタックを確実に取ってくる日本に対し、フラストレーションが溜まる展開のイラン。序盤からややナーバスになっているように見えた。その為イランらしくないミスが出ていたようにも思う。

こうして序盤の殴り合いを制した日本。ギリギリの勝負であったが、上位とのゲームで勝利するお手本のような展開であった。

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