2021-09-20 18:38 追加
石川祐希主将「3セットとも途中逆転したが、最後に取り切る力がなかった」、髙橋藍「レベルの高い選手からスキルを学び、バレー技術を磨きたい」 アジア選手権決勝・イラン戦会見コメント
アジア選手権 決勝・イラン戦会見コメント(石川、髙橋、中垣内監督)
全日本代表 男子
9月19日に千葉ポートアリーナで行われた第21回アジア男子バレーボール選手権大会決勝・イラン戦後の記者会見から石川祐希主将、高橋藍選手、中垣内祐一監督のコメントをお届けする。
日本 0(25-27、22-25、29-31)3 イラン
■石川祐希主将
優勝を目指していたのでこのような結果で終わってしまい非常に悔しいです。
今日の試合に関しては、3セットとも最初にリードされたところを途中で追いついて逆転し、それでも最後取り切れずに負けるという内容だったので、最後に取り切る力がなかったと思いました。
このような(タイトな)スケジュールでコンディションがベストではない中でも、最後に1点、2点と取り切る力がつかないと、世界では勝っていけないと思います。
――サーブとブロックで苦しんでいた印象ですが、イランと差を感じた部分は?
石川:サーブとブロックディフェンスで差がありました。イランの5番の選手は徹底して前に打ってきて、ミスもなく、こちらのミドルブロッカーを遅らせたり、パイプ(攻撃の機会)を減らしたり、サイドにブロックしたりと、しっかりシステムができていたと思います。
一方で自分たちはサーブのミスが多く、この試合に関しては特にミドルブロッカーが戦術的なサーブを打てていなかったと思うし、僕自身もサーブミスが多かった。なかなかコンディションを作るのは難しいところですが、どんな状況でも安定した質の高いサーブを打たなければならないし、もっとタフにならなければとも感じました。
僕たちはブロックを強化してきましたが、それもなかなか発揮することができないまま決勝戦が終わってしまったので、ブロックに対する意識はさらなる課題だと感じています。
――主将として過ごしたこの1年について、どのように捉えていますか? また、イランはパリ五輪に向けて、一層強力なライバルとなりそうですが…?
石川:僕自身の代表キャプテンとしての初めてのシーズンが終わり、アジア選手権でタイトルを獲りたかったのですが、実現できなかったので反省しなければならないなと感じています。チームとしてキャプテンとして、この代表シーズンはとても充実していて、たくさん勉強になったこともあったので、成長できたと思っています。でも、やっぱりチームを勝たせることがキャプテンの役割なので、その点で結果を出せなかったということに関して言えば、僕もまだまだ実力不足だと思います。
オリンピックとアジア選手権ではチームの作り方というか、持っていき方が違うところが見え、勉強になったので、1年目にしてたくさんの課題や発見が掴めた代表シーズンでした。
イランの選手たちも若く、アジアとしても世界でも、これからレベルが上がってくると思っています。今日はお互い連戦で満身創痍でしたが、もっとレベルの高い試合ができるようになると思います。 アジア全体のレベルが上がっていくのではないかと感じています。
――オリンピックと今大会で勉強になった部分は具体的には? また、今大会を通して、全体的にサーブがあまり機能しなかった印象ですが、 今後、日本として、どのようにサーブ力をつけていくべきだと思いますか?
石川:オリンピックは12人、アジア選手権は14人で、人数が少ない方がチームのまとまりというか、意思統一ができていると改めて感じました。また、大会の雰囲気も違うので、チームメイトのモチベーション、意識をどう試合にフォーカスできるかというやり方も変えていかなければならない。流れがほしい時、オリンピックではよく声を掛けたり、吠えたりして、チームに一気に流れを持ってくることができていたのですが、途中から合流したメンバーとの温度差が少しあったので、そこを埋めることができなかったなと。この試合に限らず、準決勝やその他の試合でもそう感じることがあったので、そこはもっとチームに働きかけなければならなかったなと思いました。
サーブに関してはコースを狙った強いサーブ、特にジャンプサーブは7、8割ミスがなく、成功できるようになればもっとよくなると思います。各選手、いいサーブを持っていますが、それがなかなか発揮できない時はサーブの打ち方をもっと学ばなければいけないと僕自身も感じています。フローターに関しては、ショートサーブを打ったりだとか。今、世界ではフローターのモーションからスピンを打てるサーバーが増えてきています。その選手たちの方がサーブの幅が広いので、レセプションする側にとっては嫌なサーバーです。そういったことができるようになってくるとさらにいいのかなと思います。
サーブの戦術に関しては、それぞれのチームの監督やコーチの意向もあると思うので、 サーバーとしてはまず打てるところを増やす。ミスを減らし、高確率で常に強いサーブを入れられるようにするスキルを身につけなければいけないと思っています。
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