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会見・コメント

2014-05-11 02:17 追加

黒鷲旗男子決勝記者会見コメント JT・パナソニック

Others / V1リーグ 男子

OLYMPUS DIGITAL CAMERAパナソニックパンサーズ記者会見

清水

今日のJTはリーグの決勝で戦った相手で、やってくることは分かっていた。

強いサーブというのがまず一つ鍵を握るんですけど、こちら側がミスを出さず、サービスエースをとられることなく、強いサーブでもまずはCパスにあげてそこからきついときにはリバウンドをとったり、相手のいやがるところに返したりして、しっかりブレイクしてこちらの形にはめ込むことができたと思います。

我慢勝負の中で、こちら側のミスを少しでもなくしていけたことが勝因。

福澤

JTさんは非常にブレイク率が高いチーム。サーブとブロックが非常にスキルの高いチームでしたので、なんとかそのブレイクをとられないように意識して、サイドアウトをきっちり取っていって、チャンスが来た時にこちらがブレイクすることを心がけていました。
1セット目なんかは越川さんの緩急をつけたスパイクだったりとか、イゴール選手の高さのあるスパイクだったりで、相手のいい形、ブレイクに持って行かれてしまったんですけど、2,3,4セットは逆にうちのペース。越川さんの数字も、しっかりマークして抑えることができました。こちら側のベンチワークと、それに対応する選手のプレイで、本当に今日はチーム力で勝った試合だと思います。

深津

1セット目とられてそこで正直雰囲気もあまり良くなかったが、2セット目にはいる時にしっかりと気持ちを切り替えたことが結果につながった。あとは本当に最後の試合ということで全員の気持ちが相手より上回っていただけの結果。

2セット目以降対応できたと言われましたが、イゴール選手と越川選手にどのように対応したか。

福澤

試合に入る前のミーティングでも言っていたことですが、JTさんが、クイックが少ないローテがあったので、そのローテに対して、越川さんのはやい攻撃にミドルブロッカーが走り込むということをやったりとか。イゴール選手については、トス自体が高いので、逆にこちらはクイックとパイプをしっかりケアして、そのあとにイゴール選手にブロックをつく。

その中できっちりブロックが機能したところもありましたし、1セットのように、いいようにパイプでやられてしまうところもあったんですけど、後半にむけてパイプに着いてのマークもしっかりできた。トータルディフェンスができたと思います。

リーグの時に比べて6連戦なので体力的にきついだろうが、リーグの時よりチームとして良くなっていることは。

清水

リーグ決勝戦で優勝できたのが自信になりましたし、6連戦の中で、チームの結束力だったり雰囲気だったりはどんどんよくなってきていた。自分自身の思いではありますけど、本当にこのチームは強いなと思いながらやっていた。自信がついたと思います。

福澤

やっているバレーはリーグの決勝の時とそんなに大きく変わりはない。一番は、このシーズン最後の締めくくりの大会ということもあるので、この大会をもって引退する選手がいたりとか、南部さんも最後であったりとか、選手一人一人のいろんな思いが詰まった大会でした。しいて言えば、全員のなんとしても優勝するという気持ちがリーグの時以上に、さらに強くあった。それを上手く結果としてつなげることができた。

深津

清水選手もいっていたんですけど、リーグ優勝が自信になって、それが、リードされた時に余裕が持てた。自信が余裕につながった。

リーグの決勝の時とJTさんのセッターが変わっていましたが、どういう対策を?

福澤

これまでのこの黒鷲の試合を見ていて、割と真ん中を多めに使ってくる印象があったので、一つ意識した点と言えば、僕とかダンチとか、ポジションの4というんですけど、前衛のレフト側に入る選手が、クイックとパイプへのケアを決勝の時頼より厚めに、とった。相手のセッターが変わったことによって変わった大きな点。

このチームは強いと言われましたが、これまでのチームと比べても強い?

清水

役割がきっちりできている。カットが崩れることも少ないし、崩れてからの攻撃力がパナソニックはある。そういう意味でいいチーム。今日なんかは、相手にリードされてもあきらめないでブレイクをとって20点以降逆転できる。前だったら、中盤離されてしまうとバタバタッととられてしまうところがあったりしたんですが、そういうところがうまくできた。リーグの後半以降そういう弱さが無くなってきて、強いチームになれたと思います。

リーグMVPと黒鷲賞をダブル受賞されて。

清水

すごく嬉しいです。去年怪我でリーグは出れなかったし、黒鷲も最後少しだけだった。本当にチームのみんなに迷惑をかけたと思うので、そこでしっかり自分の役割を果たして、絶対に優勝するという気持ちを持って今シーズンやってきたので、二つの賞をもらえてとても嬉しい。みんなにとらせてもらった賞だと思っているので、本当にみんなに感謝しています。

今季で全日本の監督になる南部監督から学んだこと。

清水

南部監督は選手のことをすごく見ている、持ち味だったり、コミュニケーションをすごくとってくれていい環境を作ってくれるんで、すごくいい監督だなと思います。

福澤

南部さんは僕が入ってからずっと今までやってきたんですけど、内定時代から本当に僕自身試合に我慢して使ってもらっていた場面がいっぱいありました。このリーグ、今までのリーグを通してたくさん成長させてもらえた。何よりも選手の背中を押してくれる監督。僕自身自分の持ち味を常に意識しながら、生かしながら南部さんのもとでやれた。ここまで成長させてもらえた監督。

深津

自分は一年ちょっとだけしか一緒にやらせていただいてないんですけど、バレーボール選手として、技術だけでなく人間性も大切だということを学んだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA南部監督

Vリーグの決勝と同じカードで、我々の正直な作戦ミーティングは、リーグの時の復習の部分と、セッターが代わっていたので、うちの深津の兄ですね、兄弟対決、それで変わった部分を改めて確認する。第1セットはリーグのような展開で試合をはこんではいけないということでいろいろと考えてきたのですが、こちら側が先にミスが出てしまった。作戦を立てた部分で大胆に割り切れなかった。ディフェンスに隙が出たんですが、第2セット以降、選手が我慢した。またアドバイザーのコーチからアドバイスがあり、こちらに流れが出てきたんだなと。2セット目以降はこちらのサイドアウトもまわり、イゴール選手と若干越川選手のサーブで苦しめられたこともありましたが、一回で決めれなくても、向こうに返して次のチャンスを待つといううちのスタイルができた。

深津の方も若干トス回しをミスることもあったが、相手のミドルブロッカーを意識したトスまわしができていたと思います。今シーズンを締めくくる大会の中で本当にいいプレイができた一勝だったと思います。

今日はサーブは越川さんに多くとらせていたようにみえますが。

今大会はですね、越川君の決定率が非常にいいというのと、バックからのパイプが非常に多かった。そこを多用されると厳しくなるので、サーブでプレッシャーをかけてという展開を狙うために越川君を狙っていました。

JTのヴコヴィッチ監督もかなりパナソニックのディフェンスが非常に良かった、特に2セット目以降イゴール選手のスパイクをかなりあげられてしまったと言っていましたが、この辺りどのように対応されたのでしょうか。

これはもちろんデータのと照合ということになる。最初は越川君に集まっていた。2セット目以降は、間が空いたりとか、ブロックのタイミングがずれるとイゴールにブロック利用されて決められることが多くなったので、それをきっちり閉めた。ボールが出てからの判断では、サイド攻撃をはやくしたので間に合わない。大胆にトスが出る前に割り切って、越川君には2枚、イゴール選手には1枚。1枚になった時のディフェンスと言うことでポジションどりを再確認。BパスCパスであれば、スパイクの足が長くなる。A状態であれば鋭角に来る。それぞれシフト取りしたところにボールが来てといういい形になった。セッターが出る前に割り切って、捨てるところは捨てる、そういう作戦に変更しました。

パナソニックの監督を7年間やってチームに残せたもの。

自分が就任した時は基礎からの徹底ということで、体力トレーニングと基本プレイ。ファーストレシーブ、サーブレシーブの重要性をずっと意識付けを言ってきた。そこがしっかりしていないとコンビバレーができないので。そこはチームとして基本のことができたかなと。

それとセッターの重要性。いくらパスが返っても、セッターが駆け引きの中でトスワークが読まれてばっかりではスパイカーが苦しみますし、セッターと守備力&リベロの重要性については大切さの部分は自分は残せたかなと。

一番大事なのは、バレーボールは一人で点数をとれるのはサーブだけ。それ以外はいくらどんないいスーパーエースがいても、ワンをとる人がいて、トスを上げる人がいて、それでスパイク。最大はサーブレシーブして自分でアタックで2回。一人で点を取るスポーツではないので、だからこそチームワークとかお互いを尊重することがずっと大事だといってきた。

個性の多い選手もいた時代もありましたけど、今年のチーム以上に個性派が集まった時代もありましたけど、試合の時はまとまれたというのは、そういうことが浸透できたと思います。

今大会優勝で送り出されることの心境。

正直素直な気持ちでいうと、これ以上にない送り出しをしてもらったので、本音を言うと嬉しいです。今まで優勝が決まった瞬間でもあまり目立つことが好きじゃないんで、選手も引っ張ったりはしなかったんですが、今日は白澤がひっぱってくれたんですけど、そこは絶対信念を曲げずに、やっぱり行きませんでした(笑)。監督就任の間に21回の挑戦の中で12回の優勝に恵まれた。この大会も7回中6回決勝戦で5回優勝できた。私の力というより支えてくれたスタッフ、選手、強化できる環境を用意してくれたパナソニックに非常に感謝しておりますし、そういった感謝の気持ちを持って、次のステージに行けるというのは幸せだと思います。

次の舞台は、自分でも初挑戦。私も一年生。国内大会の優勝は一度リセットしたい。国内で勝ったから世界でもとは。甘い世界ではない。ゼロからのスタート。気を引き締めて、国内でタイトルをとったような準備をして、次は世界に目を向けてしっかり強化していきたい。

せっかくなので、私の次の、バトンタッチする監督の話を申し上げますと、川村に引き継ぐことになりました。今年まで最年長で現役でやってくれたんですが。私の決めた人事ではないんですね。会社とバレー部長の決めたこと。川村の方に引き継ぐことになったんですけど、おそらく彼は彼でいろんないい部分をチームに浸透させてくれて、今以上のチームを作っていってくれるんじゃないかと本当に期待しております。

川村君には個人的に話をされたんですか。

いえ、それを言ってしまいますと、高校大学の先輩になので、彼の色が出なくなってしまうので、一切私は何も言っていません。もしも何か話す機会があるなら、自分がやりたいようにやれとこの一言だけをいいたい。

川村さんの率いるパナソニックがどんなチームになってほしいか。代表監督として。

いい物は残したらいいと思います。これから彼が指揮を執るにあたって、私の時代というか、今年までのバレーと来年のバレーはリーグも変わってくるだろうから、そういった変化に対応してどんどん変えていってほしい。これは私にも言えることですね。おそらく去年までの世界のバレーはある程度ビデオを見たりしてとりあえず情報としては入れているんです。世界選手権にむけてさらに今日かを積んだチームというのはさらに変わってくる。時代に取り残されてはいけないので、そういった気持ちでやって貰いたい。

ダンチ選手とシーココーチは来シーズンは?

これも、私が必要だと思って呼んできた人材なんですね。シーコにしても、ダンチにしても。私が今年のチームを作る上で必要だった。何故かといえば深津が若い。後任の川村が必要でなければ変わる。シーコ呼んできたのも、世界のクラブで勝つということで私が呼びましたが、1年目指揮を執る川村がまだ必要はないと思えばない。それは川村に聞いてください。

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