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バレーボールマガジン>インタビュー>髙橋健太郎(東レ)「五輪落選はもちろんとても悔しかった。でも東レという戻ってくる場所があり、家族の言葉で奮起できました」

インタビュー

2021-12-16 08:00 追加

髙橋健太郎(東レ)「五輪落選はもちろんとても悔しかった。でも東レという戻ってくる場所があり、家族の言葉で奮起できました」

V1リーグ 男子


髙橋選手のブロックの良さには、リベロの山口選手も「助かっている」と称賛する。
「健太郎さんのブロック自体もすごいのはあるけど、次こっちいくからこっち入ってと指示を出してもらえるので、ディフェンスしやすいですね。健太郎さんがブロック入れば、そこは抜けてきそうにないなというのも感じますね」。

篠田監督も今季の髙橋の好調の理由に、まっさきに「五輪落選で悔しい思いをしてから、その分チームに残っている時間ができた、体作りがしっかりできたのが大きい」ことをあげる。

201センチ93キロという恵まれた体躯で、なおかつ動きも鈍くない。フィジカルのポテンシャルは非常に高くずっと期待されてきたが、怪我が多く代表でもチームでもレギュラーとして定着できなかった。それを、まず体作りをしっかりすることで克服した。

「最高到達点も伸びて、361になった」と笑顔で話す篠田監督。「まず体のところが非常にいいので今のパフォーマンスにつながってる。プレー面ではずっとジャンプサーブを打っていて、そのジャンプサーブが多分メンタル的によくなかったんじゃないかなと思って、ジャンプフローターにさせた。彼のジャンプフローターは高いところから打つジャンプフローターなので、相手を崩せますし、現段階でもそういう結果が出ている。それがいい方向に行ってる」

オリンピックを外れたときに篠田監督から声をかけたのか?と聞くと、「『頑張れ』ということは言ったが、詳細はナイーブなことなので勘弁してくださいと」嬉しそうに笑った。サーブをジャンプフローターに変えたことが功を奏したのは、本人のコメントからもよくわかる。これを五輪前にしていれば…とも思うが、その悔しさがあってこその今の好調さがあるのなら、まずは天皇杯でのタイトルの行方、そしてリーグの優勝を奪還できるか。その上で、本人が慎重に言及したパリ五輪への道筋が見えてくるのかもしれない。高橋健太郎、要注目のシーズンだ。

聞き手:中西美雁
写真:火野千鶴

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