2021-12-24 07:00 追加
久光・井上愛里沙「みんながつないでくれたボールを1本でも多く決めようと思った」、東レ・石川真佑「悔しいというより情けない。何が足りないのか年明けまでに追求したい」 皇后杯決勝会見コメント
SV女子
――井上選手に。勝てない時期もずっと試合に出てきて、今日勝つことができましたが、勝てた意味をどのように捉えていますか? ご自身の過去2シーズンを振り返って、成長できたから、今日こんなプレーができたと思うことがあれば教えてください。
井上:久光スプリングスに入団し、最初のシーズンは皇后杯でもVリーグでも優勝し、本当に強いチームでしたが、自分自身は試合に出場することも少なくて、その次の年から主に私が試合に出させてもらえるようになりました。でも、なかなか結果も出てこなくて、私の今までのバレー人生の中でここまで負け続けるということが今まであまりなかったので、本当に苦しかったですし、何度も逃げ出したいこともありました。でも、やっぱり、「ここで逃げちゃダメだ」と思って、今までやってきました。今日勝てたのは今までの負けがあったからかなとも思いますし、自分としてもひとつ強くなれたのかなというふうに感じています。
――中川選手に。2セット目、中川選手のサーブからどんどん流れが変わりました。サーブに関して、今シーズン、チームでも強化されていると思いますが、ご自身の中で技術的なことやメンタル的な部分で、どのような変化や成長を感じていますか?
中川:サーブに関しては、夏場の合宿からみんなで意識を変えて、コーチの人たちからたくさんアドバイスをもらって取り組みました。 変えたところはジャンプをして高い打点から体幹で打つということを教わり、それを実践してやっていることが今、結果につながっていると思います。劣勢の場面でもしっかり自分の時間を使って、サーブ1本に力を込めるということを意識して、今日は臨みました。
――栄選手に。最年長としてチームを勝たせたいと思っているとおっしゃっていましたが、今までのキャリアで優勝チームのセッターを何度も経験されている中で今日の結果を踏まえて、今、このチームでセッターをしている楽しさや喜びをどのように感じているか教えてください。
栄:昨年や一昨年は岩坂(名奈)選手がいたり、座安(琴希)コーチもまだ選手でしたし、自分たちより年上の選手がいました。チームとしては年齢は上の方でしたが、自分より上の人たちがいるというところで、どこかそこに頼っているところがあったなと感じていました。そして、今シーズンが始まる時、「いよいよ自分たちが年上なんだ。私がやらなきゃ」と本気で思いました。ここで何かチームを変えなければいけないとみんなが今年は夏場からずっと取り組んできて、私にできることは何だろうと思った時に、自分がやり続ける姿勢だったり、若い子たちを引っ張っていくことがチームに対して私ができることだなと。そこは今後もしっかりとやり続けていきたいです。
今、セッターとしての楽しさというのは、若い子たちが試合に出て、結果をどんどん残して、自分がトスを上げて決めてくれたことに対して、本当にすごく嬉しいし、こうやって一緒に勝てたこと。もちろん、今回の優勝もですが、リーグの1戦1戦も一緒に勝っていくことが素直に嬉しく思います。
また、若い子たちだけでなく、同級生のミユ(長岡)やユキ(石井)やリカ(野本)も一緒に頑張ってくれて、ルークもチームを勝たせようと働きかけてくれて、その中で自分がトスを上げることができていることは本当に幸せだと思います。
この舞台で自分がトスを上げられることをしっかり楽しんで、今日の1戦ができたらと思って臨みました。本当にみんな、力のあるスパイカーたちで、結果は自分次第といつも思っているので、そこにやりがいを感じていて、それが楽しさなのかなと思います。
――栄選手に。石井選手が先ほどのコートインタビューでいつもと同じ準備をしたとおっしゃっていましたが、栄さんはどうでしたか?
栄:私も決勝だと意識して、勝ちたいという気持ちが先行したり、優勝したいという欲が出たりするとよくないと思いました。昨日もあと1試合だと監督から声をかけられても、あと1試合と思うより、いつもと同じ1戦と思った方が気持ち的にも楽だし、いつも通りやればみんな大丈夫だなと思っていました。昨日のミーティングでも戸江(真奈)キャプテンも「いつも通りいきましょう」と言ってくれたし、試合中も平山(詩嫣)選手も「目の前の1点に集中しましょう」とみんなに声をかけてくれました。先を見すぎずに、1点1点の積み重ねが結果になると自分も思っていたので、決勝というふうにあまり気負わずに、いつも通りやろうと思って入りました。
写真:堀江丈
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