2022-01-20 07:00 追加
群馬銀行・田中瑠奈「勝ち続けるために。全力で相手に打ち込んでいく」、浜松・松川美咲「みんなで盛り上げていく9人制のような交流でもっと楽しくなれるかも」 V2女子会見
V2女子会見 群馬銀行VS浜松
V女子
1月16日にヤマト市民体育館前橋(群馬県)で行われたバレーボールV2女子の試合後会見コメントをお届けする。
群馬銀行 3(25-23、25-18、23-25、20-25、15-13)2 浜松
●試合概要
前日に暫定首位のアランマーレを破り、無敗継続の群馬銀行はホームでの連勝を狙う。
セットカウント2-0とこの試合も優位に進めるが、ここから浜松が反撃を開始。持ち前の高速バレーを展開し、フルセットの激闘にもつれ込む。
最終セットは終盤に浜松がリードを奪い、ついに群馬銀行に土がつくかと思われたが、ここでエース田中瑠奈が奮起。最後の1点を決め、群馬銀行が勝利を収めた。
■ 群馬銀行グリーンウイングス
●田中瑠奈選手(アウトサイドヒッター)
第2セットまでサーブも攻撃も良かったんですけど、第3セットは出だしからずるずる流れてしまって、自分たちの展開に持っていけませんでした。第5セット、思い切ってプレーしなければいけないところで気持ちの面で相手に優ったところが勝因かなと思っています。劣勢になった時にどれだけ思い切りプレーができるか。それがこれからの試合でも大事になってくると思うので、意識してやっていきたいなと思いました。
●松尾奈津子選手(セッター)
昨日の試合(アランマーレ戦)ではセットを取った後に相手のリズムになってしまいました。今日の試合もそれが出てしまったかなと思っています。相手の流れになった時に自分たちの方へ引き戻せるプレーというのがもう少し出てくるようにしなければ。セッターとしてもっと変化をつけられるようにしていけたらと思っています。
●新井祥選手(オポジット)
第1、第2セットは自分たちのバレーができていたと思うんですけど、第3セット以降、どこかに気の緩みというのがありました。プレーがバタバタしたり、相手の方が粘ったプレーをしていて。フルセットの中で見直さなければいけないところが目立ったと思います。チーム全員が試合の中で意識的に強化しないといけない部分が出たと思います。
ーー田中選手に。最後の第5セットはどんな気持ちでコートに入りましたか?
田中:入替戦に行くためには勝ち続けなければなりません。「第5セットまで来てしまった、落としちゃいけない」という強い気持ちがありました。自分がここで決めないとチームが負けてしまう、そういう責任感も持って臨んでいます。仲間に助けてもらいつつだったんですけど、その気持ちで勝ち切れたのかなと思っています。
ーーサーブで数字を出していますが、どういうところを意識していますか?
田中:常に同じトスを上げるということ、最初の助走でスピードを出す、高いところでヒットすることを意識しています。
ーー新井選手に。苦しい試合の中でチームが得たものは?
新井:気持ちも含めた田中選手の勝負強さ、ですね。私たちもエースに託したいっていう想いがあって。そういうのも去年に比べてすごくいいところだと思っています。同い年としてもチームメイトとしても、もっと彼女に頼っていきたいです(笑)
ーーチームが第3セットに調子を落とす傾向は年明け前からも感じていた?
新井:第3セットになると体力的にきついこともありますけど、相手が押してきた時に自分たちが弱気になってしまう傾向がありますね。そこで押し返したり我慢することができなくて。そういう部分も強化していきたいなと思います。
ーーマスクによる負荷があったのでは?
新井:呼吸もしやすかったですし、マスクのせいではないと思います(笑)
ーー松尾選手に。アランマーレ 、浜松と重要な2戦でしたが、古市彩音主将も復帰した中でスタメンセッターを任されました。
松尾:任されたからには勝ちにしっかりこだわってやっていきたいですね。年末はトスの上げ方に目を向けて練習をやってきました。崩された場面でもしっかり決めてもらうトスを上げようと。第3セットに崩されてこちらが決められない状況になってしまったのは自分の責任です。
ーーしっかり上げる、ということはサイドへのトスを見直したということですか?
松尾:(クラリッチ)カルラ選手が来て、タイミングとか要求されることも結構ありました。ミドルへのトス練習はもともと注力してやってきていたのですが、サイドへのトスの上げ方にも目を向けて練習をやりました。
ーー最終セット、田中選手からエースの気迫を感じました。セッターとしては?
松尾:自分がしっかり持っていけば決めてくれるって思っていました。ですからセッターとしては田中選手の好きな場所、打ち込める場所に配球しようという意識がありました。
ーー田中選手に。クラリッチ選手の加入を聞いて、自分のポジションに対する危機感もあったりしたのでしょうか?
田中:正直…なくはなかったと思います。でも、強い選手が来るってことは自分の刺激にもなりますし、見て学ぶことができますし、プラスに捉えた部分の方が大きかったです。
ーーエースとして周囲からの信頼を感じていますか?
田中:そうですね、ラリーになった時にハイセットが上がってくるのはレフトですし。自分が弱気になって緩いボールとか返すだけになってしまう時はチームの士気も上がらないということは解っています。みんなが、もう吠えて吠えて、最後に上げてくれたボールに対して、やっぱり自分も全力で相手に打ち込まないといけないなって。そういう状況を周りに感謝しなければと思いますし、自分が弱気になってしまったらいけないというのはラリー中にいつも感じています。
ーー最後の1点を決めましたが、その時は無心でしたか? 気持ちが前に出たスパイクでしたか?
田中:「決めてやるぞ」という気持ちが強かったですね。
ーー松尾選手に。以前所属していた仙台ベルフィーユで廃部も経験されました。その後は地域リーグに所属して、さまざまな経験もされているかと思います。その中で、バレーボールを盛り上げるために必要と感じてきたことは?
松尾:V2はスポンサーの方だったり、地域の支えがないと成り立たないなっていうのは…仙台の時にすごく感じていました。今はコロナで大変な状況ですけど、もっと繋がりっていうのを持てる機会が多くなってくればいいなって思っています。
バスケットだったり、今、人気があるスポーツではホームゲームが賑やかですよね。そこで盛り上がるようなイベントだったり、地域との密着っていうのもすごく大事になってくるのかなと思います。
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