2022-03-13 05:56 追加
ファイナルステージ開幕。ルートイン、群馬銀行が勝利。過酷な状況に向き合うアランマーレ、GSS東京は強力コンビで台風の目になるか V2女子
V2女子の結果
V女子
2021-22 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は3月12日、岐阜メモリアルセンター で愛ドームにて V・ファイナルステージを開催した。
V・ファイナルステージはシーズン1位から4位までが1回戦総当たりで最終順位を決める短期決戦。
レギュラーラウンドのアドバンテージとして、シーズン1位には3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイントが付与されている。
優勝争いはもちろんだが、V1との入替戦に駒を進めるためにまず2位を確保することが各チームの重要な使命でもある。
■第1試合:ルートイン(シーズン2位)対アランマーレ(シーズン3位)
入替戦のボーダーラインである2位と3位の直接対決。
アランマーレはコロナ感染症の影響で活動を自粛しており、この大一番が活動自粛明けの初戦となった。
第1セットはアランマーレが試合の波に乗れず、25-15の大差となる。ルートインが易々とセットを奪取。
第2セットはアランマーレが反撃。サーブレシーブも安定し、持ち前のサーブ&ブロックでセットを奪い返す。
第3セット、第4セットは再びルートインが試合のペースを握る。
ルートインは今季アタック決定率1位の高橋愛未がこの試合でも決定率56.2%をマークし、トータル20得点。ミドルブロッカー山口真季もアタック10点、5ブロックを決める活躍を見せ、セットカウント3-1でルートインがアランマーレに勝利した。
■第2試合:群馬銀行(シーズン1位)対GSS東京(シーズン4位)
V2で2連覇中、今シーズンも16勝1敗、勝率0.94と圧倒的な戦績の群馬銀行。
「最後の1枠」に滑りこんだGSS東京がどこまで群馬銀行に食い下がれるか。レギュラーラウンドの数字で判断すると、格差を感じる対決であるのは否めない。
しかし状況は簡単なものにはならなかった。
第1セット、GSS東京はセッター松浦未波とミドルブロッカー張心穆意のコンビが冴えわたり、セットを奪取。群馬銀行は今シーズンからミドルブロッカーに転向した寺坂茜がセカンドテンポのスパイクで奮闘し、対抗するが一歩及ばない。
第2セット以降は徐々に体勢を立て直した群馬銀行が自力を発揮。優勢の度を強め、エース田中瑠奈のバックアタックなども織り交ぜて主導権を握っていく。
第4セットは群馬銀行が完全に流れを奪い返し、セットカウント3-1でGSS東京を振り切った。
GSS東京は今シーズン初出場となった伊藤きわ美が粘りのあるディフェンスと堅実なプレーで貢献。
「ようやく全員がそろった」という色摩知巳監督の言葉が象徴するように、敗れはしたものの台風の目となる可能性を感じさせた。
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