2022-03-28 09:43 追加
ルートインが初優勝、最高殊勲選手賞に村山美佳。群馬銀行は準優勝で入替戦に臨む V2女子
V女子
●第2試合 群馬銀行(シーズン1位)1-3 ルートイン(シーズン2位)
2連覇中の群馬銀行は、この試合に3-1以上のスコアで勝てば優勝。ルートインは群馬銀行に敗れても、2セットを取れば優勝となる。
双方の意地と矜持がぶつかり合った試合は、激しいラリーの応酬となった。
群馬銀行のセッターは主将の古市彩音。ミドルで新たな才能を開花させつつある寺坂茜がチーム事情で再びオポジットに入る。主軸クラリッチ・カルラは控えに回り、中田唯香がスタートで出場。
対するルートインはアウトサイドが高橋愛未、富澤結花の対角。オポジットに村山美佳。シーズン序盤には試行錯誤もあったが、現在は安定したサイド陣。結果を出しているベスト布陣で臨む。
第1セットはデュースの混戦を群馬銀行が競り勝つ。
だが、優勝条件が厳しい群馬銀行に対して、精神的にも優位なルートインは失セットに動じることなく、着実に得点を重ね、試合の主導権を握っていく。
双方、サイドのオープン攻撃では決め切れない場面もある中、ルートインはコンビやミドルの攻撃が効果的に決まる。第2・第3セットを連取し、ついにルートインの優勝が確定。
第4セット、群馬銀行はクラリッチ・カルラをスタートから起用し、巻き返しを図る。しかし流れは依然としてルートインに。高橋愛未が負傷でベンチに下がるアクシデントがあったが、交代出場の野嶋華鈴が奮闘。得点源として活躍著しいミドルブロッカー山口真季が最後の1点を決め、ルートインが地元・上田の地で初優勝を成し遂げた。
●個人賞
最高殊勲選手賞 村山美佳
敢闘賞 田中瑠奈
最優秀新人賞 高石明美
●試合後の記者会見から
ルートイン・村山美佳選手
「スタートの部分を重要視して練習をしてきた。最後のセット以外は自分たちが最初の8点を取れていたのが良かった」
ルートイン・井上謙監督
「選手たちが落ち着いてバレーをやってくれた。誰に頼るのではなく、一人ひとりが自分たちでやっていこうという強い意志があった。チームとしても成長した試合だった。今日勝ったことを素直に喜びたい」
■今後の日程
V2女子はルートインが優勝、群馬銀行が2位となり、それぞれV1チームとの入替戦に臨む。
V1との入替戦(V・チャレンジマッチ)は4月9日、10日。四日市市総合体育館(三重県)にて開催される。
2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN・12位チーム vs ルートインホテルズブリリアントアリーズ
2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN・11位チーム vs 群馬銀行グリーンウイングス
最後に、アランマーレ宮本菜月主将のコメントをご紹介する。
「ここで試合ができたことに対して、周りの方々にすごく感謝をしています。アランマーレとして戦いきれたと思うので、恥じずに、胸を張って帰りたいと思います」
最終戦は3チームが新型コロナウイルスの影響を受け、メンバーが揃わない中での試合となった。
今シーズンもコロナ禍に翻弄され続けたV2女子。苦難の中、戦い抜いたすべてのチーム、選手、スタッフを称え、拍手を送りたい。
撮影 堀江丈
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