2022-03-31 11:38 追加
ルートイン・井上謙監督「”ルートインは良いバレーをするね”というところを見せていきたい」、群馬銀行・古市彩音「少し気持ちが先行してしまった。入替戦はチーム力とサーブで戦いたい」 V2女子会見
V女子
●井上謙監督
今日の試合を無事に迎えられたということがまず一番です。勝ち負けにフォーカスするのではなく、チームが出せるものをしっかりやっていこうと臨んだのが今日の試合でした。その中で選手たちが本当に落ち着いてバレーをやってくれたと思っています。全員がボールに絡みながら、繋いで点数を取っていく。誰に頼るわけではなくて、選手一人ひとりがやってくれました。タイムアウト中も水谷キャプテンを中心として、自分たちでやっていこうという強い意志がありました。チームとして成長した試合だったかなと思っています。
ーー優勝という成果に対しての率直な感想を。
井上:ルートインがVリーグに参戦して3年目。その中で優勝できた。素直に喜びたいと思います。
ーー地元上田での大一番。プレッシャーなどは?
井上:このリーグを迎えるにあたって、いろいろなことがありました。なんとかリーグ開幕を迎えられたと思ったら序盤に2敗してしまいましたし、今ここでこうやってお話ししている姿は正直まったく想像できませんでした。ですので、プレッシャーというよりは、この大事な試合を地元で迎えられる喜びを素直に感じて試合に入れました。それが良かったと思っています。
ーーラリーが続いた試合展開については?
井上:横田が丁寧にトスを上げていましたが、スパイカーにはやっぱり決めようという気持ちが走ってしまいます。ブロックでタッチを取られたりとか、シャットアウトされる場面もありました。途中からクイックを使い始めて、その辺りから少しゲームがほぐれてきたと思います。流れとしては良い形、良い展開にはなっていましたが、そこで一つ工夫ができたら、もう少し楽なゲームができたかなと思います。
ーー今シーズン特に成長著しい、富澤結花(アウトサイドヒッター)、山口真季(ミドルブロッカー)選手の評価を。
井上:富澤については、去年までは高いトスを打っていましたが、持ち味は速さとか動きにあると思うんですね。後半戦からそれができるようになってきて、チームの中で欠かせないダイナモとなっていました。横田のトスもまた活きてきたと思いますね。横田自身、突くトスが好きなので、そういう意味ですごく呼吸が合っていたと思います。
山口については離れたところから打ったりとか、ここ一番の集中力とか、ミドルの軸ができたなと。彼女なくして今日の優勝はなかったと思っています。
ーー入替戦に向けて。
井上:V1というハイレベルの中でやってきたチームとは当然スタートの段階で力の差というものがあります。どういう形で我々が自分たちのペースに持ち込めるか。例えばサイドからの決め方ですとか。相手のサーブも強いですし、サイドに依存する部分は多くなると思います。そこを凌いで我々の展開に持っていく。相手も自分たちも、もう一度しっかり分析したいと思います。極端なモデルチェンジはしませんが、一つひとつの細かい部分をしっかりと見直していきたいと思っています。
ーー眞鍋政義氏が日本代表監督、川合俊一氏が日本バレーボール協会会長、井上監督の世代が日本バレー界の中心になっています。監督にも日本バレーへの貢献に期待する声があると思います。その一つの形としてルートインから代表選手を出していくことも求められるのではないでしょうか。
井上:そうですね。大型選手を獲得して育てていくということは必要だと思っています。日本バレーボール協会が川合会長になり、代表が眞鍋監督になり、共に戦った仲間がバレー界の中心にいますので、そういうところではやっぱり何か貢献したいなと思っています。まずはルートインというチームがV1のチームに認めてもらう。ルートインというチームがあってすごく良いバレーをするね、と。そういうところを見せていきたいなと思っています。そうすることでリーグ自体が活性化して、いろいろな選手が入ってきてくれるでしょうし、その視点で今後もやっていかなければ。それが今の私の使命かなと思っています。
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