2022-04-15 19:40 追加
ルートイン ・村山美佳「V2で切磋琢磨をして、その代表としてここに来ました」、KUROBE・舛田紗淑「自分たちはV1の選手だという自覚がもっと必要です」 V・チャレンジマッチ会見
SV女子 / V女子
●井上謙監督
対策はしたのですが、最初の2セット、やっぱり昨日の流れを引きずったのかなと思います。勝負どころでラッツ(メレーテ)選手に決められて、ポイントを取られていました。その後は…やっぱり残留が決まったというところもあるんでしょうけど、KUROBEさんは少しモチベーションダウンしたように感じます。
ラッツ選手にも少し疲れが出てきたので、我々が第3セットを取りました。第4セットは点数を離されてしまって、これは昨日と同じような展開になってしまうのかなとも思いましたが、選手たちが自分たちの力で盛り返してくれました。最後の第5セットはその勢いのまま行けたと思います。
今日のゲームはミスがほとんどなく、選手それぞれが意図を持ったプレーをしていました。昨日とは内容的に全然違う、良いゲームができたと思っています。
ーーV2ファイナルステージの会見では「この場所に来て会見を受ける姿は想像できなかった」とおっしゃっていました。今、V1に対する勝者として、会見を受けてどのように感じていますか?
井上:急遽、監督として今シーズンはスタートさせていただきました。本当にいろんなことがありました。その中で選手たちが自分たちのするべきことを自分たちで決めて、頑張ったと思います。その勢いに乗って、ここまで来たという感じです。
ファイナルステージもそうですし、入替戦もそうですが、正直、勝者になることはあまり考えられなかったです。入替戦も1日目に全てを賭けていましたので、昨日負けた段階で、もう今日の試合は…次につながる良いゲームができればいいのかな、と。
ただ、ここまでやってきた選手たちの思いも、それからスタッフの思いもありますので、最後まであきらめずに、いつもと同じように戦っていこうとは思っていました。でも「勝つ」というところまでは想像できていなかったですね。
ーーV2の健闘が光ったチャレンジマッチになりました。V1との差についてはどのように感じていますか?
井上:V1のチームは勝負所を逃さないですね。事前の準備もそうですが、一人ひとりの対応力がやっぱり高いと感じています。ただ、その面では今年のV2にもそういった傾向は見えていました。V2のチームが皆しっかりと戦術を作っているな、と。対戦相手は我々のチームを分析して、いろんな形で対応してきていました。私がVでやっていた20年ほど前に比べると、V2のレベルが全く違ってるな、と。監督の采配もそうですし、戦術を含め、非常にレベルが上がってるなと感じています。
我々は優勝させていただきましたが、楽な試合は1試合もなかったです。そういった切磋琢磨しつつ、試合を重ねる中で選手たちがどんどん上達していくのを我々自身も感じました。
V1でやっているバレーが少しずつV2にも来ているという感じだと思います。さらにその流れがV2に来て、もっと活性化していけば、今日のような試合が、入替戦もそうですし、その他のタイトル戦、天皇杯皇后杯などでも起きるのではないかという期待をしています。
ーー今後の補強については?
井上:やはり選手層が薄いと感じています。例えばセッターは今回、横田一人になってしまいました。横田は良く頑張ってトスを上げてくれましたが、本当なら戦術的にも2枚替えをして、今日の試合であればブロックが2枚つかないように、2枚の攻撃ではなく、前3枚の攻撃をしていかなければなりません。
バックアタックもありますが、やっぱり2枚替えができていなければいけないところですね。やはり補強はしていかなければと思っています。
Vリーグのルールもあるのでしょうが、レンタル移籍とか、そういったことをしながらリーグが活性化しなければならないと思います。各チーム、鍛えたい選手がいるはず。選手のレンタル移籍、あるいは男子のパナソニックさんがやっているように、大学生とか高校生。内定ではなくて、ああいう(強化指定のような)形でバレー界全体で、高いレベルのバレーを若い選手が経験することによって、各チームも大きな存在になっていくと思うんです。
こんなことを私が言っていいのかわかりませんが、ぜひリーグには大英断をしていただいて、全体でバレーを強化していってほしい。そのステージがVリーグで、そこにはいろんな選手が入れるんだよ、と。そういう環境を作っていってほしいなと思います。
例えば、今日対戦したKUROBEさんにも試合に出ていない良い選手がたくさんいます。そういう選手がV2のチームに来てもいいと思うんです。そういう部分で何か良い方法があれば、もっとリーグが活性化して、もっといろんな選手が出てくると思います。
我々も頑張りますけれども、そういったところを協会、リーグも考えていただけるとありがたいなと思っています。
撮影 堀江丈
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