2022-05-20 07:00 追加
姫路・荒谷栞「ファンの皆さんにはとにかく待っていてください、という一言です」
SV女子
ーー荒谷選手から見た黒鷲旗、チームの印象は?
荒谷:日本代表組も抜けていて、怪我人も多くいます。まず、チームの人数が少ないというのがありますね。でも試合に出ていなかった選手にとってはチャンスですし、黒鷲旗って今シーズン最後の大会なので…。
リーグで私たちは悔しい思いをして、入替戦にも行きました。チームとしてはこれも成長過程のひとつなんだろうなと思って見てはいたのですけれども、やっぱり課題の方ががたくさんあると思いました。
個人的な感情としては、試合を見るたびにやっぱり悔しいというか…リーグ中も含めて「悔しいな」っていうのが一番ですね(笑)
ーー開幕戦でしたね、負傷してしまったのは。
荒谷:そうですね。そこから入院とか手術もあって。なかなかチームに帯同できなくて…試合に帯同しないでずっとリハビリをしていました。
ーー具体的な復帰の目途などは?
荒谷:一応、あるにはあります。でも、この時を目指そうっていうよりも、できるようになってることをどんどん積み重ねて復帰したいなって思っています。ですから、この試合に間に合わせるとか…そういうのもあることはあるんですが、自分自身でそこまで考えると焦ってしまうと思って。あえて考えないようにしてるというか。
ーー今シーズンのチームについて、貞包里穂主将は「荒谷選手が外から見て支えてくれているのが大きかった」と言っていました。
荒谷:試合に出られなくなってしまったわけですけど、自分は副キャプテンですし、じゃあ何ができるかなって。どういうふうにチームに関わろうかっていうのを怪我してからずっと考えていました。プレーとか行動で示せない分、自分は言葉で伝えることしかできないので。
そのことはとても難しかったんですけど、どういうふうに言ったらみんなを良い方向に持っていけるかなって。今シーズンはそういうことを考えてやっていました。
ーー具体的なエピソードなどは?
荒谷:いつもは考えながら話していたんですけど…1回だけ、感情的にというか。みんなにバッと言ったことがあって。何も考えずに、言葉を選ばないで。
それが良い方向に働いたか悪い方向に働いたかはわからないんですけれど、自分にはこのチームを強くしたいって思いがすごくあるんだなって。自分でもびっくりして(笑)
ーー時期的には?
荒谷:リーグ中です。リーグの終盤ですかね。
ーー期待しているファンがたくさんいます。復帰に向けてひとこと。
荒谷:私が怪我をしてから、本当に沢山の応援メッセージをもらいました。私の背番号のレプリカユニフォームを着て会場に来てくださったりとか。そういった温かい言葉や姿を見て自分も頑張ろうって思えました。今は「待っていて欲しいな」っていうのが一番の思いです。
大怪我をして復帰したいって思えることにもびっくりしたんですよね。大怪我をしたらそのときは心が折れちゃうんじゃないかってずっと思っていたんですけど。怪我をした瞬間にすぐ「復帰を目指そう」って前向きに思えたので。
あれから半年になるんですけど、この期間ずっと復帰したいっていう気持ちを持ち続けることができて、そのおかげで順調にリハビリも進んでいます。だから、ファンの皆さんには「とにかく待っていてください」という一言です(笑)
取材・撮影:堀江丈
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