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ゲームレポート

2022-06-06 17:55 追加

男子親善試合の日本対ブラジル第2戦、終盤のミスが響き日本2-3ブラジルで敗れる ダルゾット監督「日本チームがどんどんボールをつないで上げてくるのが印象的」

親善試合ゲームレポート

全日本代表 男子

手術後のブランクをあまり感じさせず、好調だったアラン・ソウザ。弟のダーランも代表入りしている。 撮影:Wander Roberto/Inovafoto/CBV

親善試合第2戦。第1戦と同じスタメンの日本に対し、ブラジルはスタメン5人を変えてきた。両チームともサーブのミスが多く、どちらも自分たちのペースをつかみにくい試合となった。日本の終盤のミスが響き、日本2(20-25、25-21、25-23、22-25、13-15)3ブラジルで、親善試合を1勝1敗で終えた。

■バルセロナ五輪金メダルから30年

2. バルセロナ五輪金メダリスト(後列中ほどと前列の右から4人目)と現役メンバー。 撮影:Wander Roberto/Inovafoto/CBV

今年は1992年にバルセロナ五輪でブラジル男子が初めて五輪の金メダルを取ってから30年にあたり、2セット終了したところで、記念セレモニーがあった。バルセロナでは準々決勝が日本0-3ブラジルだった。当時のメンバー、マッチポイントをサービスエースで決めたマルセーロ・ネグロン、アテネでもう一度金メダルをとったマウリシオ・リマ、ジオバーニ・ガビオなど懐かしいメンバーが顔を揃えた。当時のメンバーを称え、バルセロナ代表の名前の入ったユニフォームを現役選手が着て、Sブルーノ・レゼンデは、6番マウリシオ・リマのユニフォームだった。

■サーブに緩急をつけ流れを引き寄せかけるも、アウトやネットも多くリズムに乗れなかった
結果 日本2(20-25、25-21、25-23、22-25、13-15)3ブラジル
スターティングメンバー
日本 OP西田、S関田、MB山内、高橋健、OH高橋藍、石川、L山本
ブラジル OPアラン、Sブルーノ、MBルーカス、フラビオ、OHルカレリ、ロドリーゴ、Lターレス、マイケ

第1セット 開始早々、ブラジルが0-3と引き離す。その後もリードを広げるが、ブラジルに3本続けてミスが出て、7-9と日本も追いついてくる。日本のレセプションが乱れ、関田が頑張って上げてつなぐが、この日当たっているアランに決められ8-13とまた開く。10-15と開いたところで、日本のタイムアウト。ここから西田、高橋藍のスパイクで13-16と追いすがる。ブルーノがコート奥からレフト側へ長いトスをきれいに上げたり、ロドリーゴが西田をブロックするなどまた点が開いてくる。山内が落ち着いてコートの奥へうまく落として17-21。石川がレセプションを後ろへそらすも、粘ってラリーに持ち込むが最後はアランがノーマークになり17-23。マッチポイントを迎えたブラジルは、アランのスパイクが大きくアウトになり、ブラン監督を直撃する場面も。最後は石川のサーブミスで第1セットをブラジルが20-25で先取する。

第2セット 出だしはブラジルのスパイク、サーブミスなどで4-1と日本がリードする。ルーカスの2本のブロックで6-7とブラジルも得点を重ねる。しかし、ここからはブラジルにサーブアウトやスパイクをネットにかけるなどミスが多く、12-10日本が逆転する。お互いにブロックのカバーからつないで、ロドリーゴのスパイクアウトで16-12。日本はレセプションがきれいに入れば山内がブロックアウトを取り、18-13と差を広げる。石川が左から右の西田へトスを振るなど、相手の的をそらせていく。最後は高橋健と石川が決め、日本が25-21で取り返す。

第3セット 日本はここでサーブを前に落とす戦法に切り替える。相手のスパイカーをレセプションするために前に引き寄せ、十分な助走を取らせないようにしてブラジルのミスを引き出し5-2とリードする。フラビオのスパイクを高橋藍が拾い、互いにネット際で押し込み合うラリーが30秒以上続くが、ロドリーゴのスパイクが外れ7-2。高橋藍も前を狙ったサーブをするが、ネット。日本の緩いサーブがブルーノにきれいに入れば、むこうもMBの速攻を仕掛けて13-11と差が縮まる。石川のフェイントがアウトになり19-18となるが、またしてもブラジルの連続ミスに救われる。終盤は、高橋藍がブロックのカバーやスパイクで得点をつかむ。西田がアランを拾い、リベロの後方からのトスを高橋藍が決め、23-21。ブルーノとリベロがぶつかる場面やブルーノのサーブミスで、日本が25-23と連取する。

ブロック本数ブラジル15に対し、日本は7。 撮影:Wander Roberto/Inovafoto/CBV

第4セット 序盤から点差が開かない展開になる。相手にスパイクを決められるも、西田のブロックで取り返す。石川や高橋藍に3枚ブロックがついてくるも、高橋藍がパイプを決め、7-5とする。ブラジルも日本の緩いボールにも対応してきて、互いに拾い合うも最後はアランが決めていく。石川のスパイクがネットにあたり、そのままアウト。西田がブロックをあび、8-10。しかし、マークされている西田がブロックされるも日本のいいカバーも出て、高橋藍が決め、12-13と詰める。日本が粘りを見せ、相手の攻撃をブロックにかけてつないでいき、アランを2枚で止め15-14と一歩リードする。石川のサービスエースで20-19とする。しかし、ここから日本のドリブルやサーブアウトなどミスが目立つ。大塚がうまくブロックアウトを取り22-24とするが、西田のサーブはネットにかかり、22-25で落とす。

第5セット 互いのサーブミスで1-1。石川が好サーブで崩すが、アドリアーノに決められ2-2と、点差が開かない。ラリーで石川に3本上がった後に、山内がうまくセッターと石川の間に入りスパイクを決め、7-6とする。しかし、日本もサーブが入らない。ブルーノのサーブのレセプションがブラジル側へ返り、アランが決めて9-11。レセプションがきれいに入り、高橋健がノーマークで速攻を決め、10-11。アドリアーノのサーブで崩されるも、大塚がブロックタッチを取り11-13。西田のスパイクで13-14とするが、最後はアランに決められ13-15。セットカウント2-3でブラジルが勝利した。

1. ブラジル銀行の黄色のシャツを着て応援。選手たちはホームの声援のありがたさを実感。 撮影:Wander Roberto/Inovafoto/CBV

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