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コラム

2022-06-10 17:05 追加

男子ネーションズリーグ 日本対中国観戦記 日に日に増す日本ファン

全日本代表 男子

■ブラジル人の優しさに思わず涙
日本がアップをしている時から、ニシダー、ラーン、ヤマウチーと日本の応援がブラジル人から飛び交う。「初めてバレーの試合を体育館に見に来ました。日本を見るためにサンパウロから来たんです。」、「北東部マラニョン州から来たよ。ニシダ、イシカワ、ランを揃って見れるチャンスがこの先、俺の人生で何度あるよ? 休暇とって来たよ」と遠方からの人も多いのにはびっくりした。女の子たちは手書きのメッセージで応援してくれて、こんなに日本の事を応援してくれる人をたくさん見るのは初めてで、思わず感激して涙ぐんでしまった。東京五輪がきっかけだったり、イタリアリーグで日本人を知ったり様々で、「次はぜひブラジルのスーパーリーグへ来てください」とのことだ。

かわいい手書きのメッセージ。みんな、応援ありがとう‼

■復活を目指すアメリカ
日本の次の相手はアメリカ。初戦のアメリカ対スロベニアは接戦が予想されたが、アメリカの一方的な展開となった。そのアメリカのスタッフに、アルゼンチン人、カルロス・ウエーバー氏が入った。アルゼンチン代表監督、ブラジルのスーパーリーグで監督、そして昨シーズンはポーランドリーグでも監督を務めた。つまり強豪国の情報を豊富に持っているわけだ。現役時代は代表チームの名セッターだったことも、彼が呼ばれたことのひとつだろう。彼だけじゃない、ブラジル人のマルセーロ・フランコウイアッキ氏もスロベニア代表にスタッフ入りした。この二人の存在はブラジルにとって脅威と言ってもいい。ブラジルの手のうちをすべて知っていると言っても過言ではないからだ。
ウエーバー氏にアメリカチームでの様子などを聞いてみた。
「もちろんスパロー監督から電話があった時はびっくりしました。しかし、この機会を本当に感謝します。とても気に入っています。ポーランドの寒さの後、カリフォルニアの気候もありがたいです。アメリカの初戦は勢いがあって良かったと思います。明日は日本戦ですね。どちらも攻撃の勢いがあり、つなぐこともできる。似た面もたくさんあると思います。いい試合になるでしょう」
タイムアウトの時に誰よりも選手に声を掛け、チームを盛り上げている。セッターのジョシュア・ツアニガに話す場面が目立つ。「今のボールはどうだとか、良い面と悪い面を指摘します。彼にはこのリーグでもっと経験を積んで成長してほしいです」と期待を寄せた。
「日本のJTサンダーズに就任したロサノ監督は、すごく知識が豊富な監督です。日本のリーグもきっとよりおもしろくなるでしょう」とのことだ。

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:Volleyball World、唐木田 真里子

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