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会見・コメント

2022-11-26 02:24 追加

NEC・山田二千華「ブロックにオフェンス力をプラスして、チームの力になりたい」、姫路・宮部藍梨「ミドルとして、新しいこともできるようになってきた」 V1女子会見

V1リーグ 女子

●安保澄監督

NECさんのホームゲームということで、アウェーの雰囲気の中でゲームをするのが大変やりにくかったです。それが影響したかどうか、ゲーム序盤に私たちのディフェンスの方が先に崩れてしまって、NECさんに先行されてしまう展開になったというところで、ゲームの主導権を握られてしまったというのが非常に痛手だったなと思っています。

本来ならば、2セット目の中盤までのようなゲーム展開を序盤からできなければ…。実力的に見て、昨年の V リーグの成績から考えるとNECさんの方が実力がある中で、そこから勝機を見出そうと思うと、2セット目の序盤から中盤にかけてのような競り合いないし我々が先行する展開ができないと、こういった淡白なゲームになってしまうなというところを感じてるところです。

――対戦相手のNECの印象と、想定していた通りのチームだったのかどうかを教えてください。

安保:想定していたことから大きく異なるところはありません。想定通りですが、そこに対して自チームの攻撃がこういう攻撃展開をすれば通るだろうというところや、こういうディフェンスを成功させたいという、こちらの思惑通りに進まなかったというところが負けた原因としては大きかったと思っています。

それから、NECさんのメンバーを見るとわかると思いますが、日本代表はもちろん、アンダーエイジカテゴリーでも代表メンバーに選ばれていたような選手が多くいて、NECさんの印象といえば「選手層が厚い」というのが一言で表現できる表現の仕方かなと。そこに対して、一角を崩していくというのは並大抵のことではできないとは思いますが、我々もこういったゲームを経験しながら実力をつけていきたいと思います。
今日は本当に自チームから崩れてしまったというところですね。それが一番大きい。NECさんに対する評価の仕方としては想定通りですけど、そこに対して歯が立たなかったことが一番大きいと思います。

――今シーズン、厳しいスタートとなってしまっていますが、ちょっとしたボタンの掛け違いなのか、それとも思っていたのと違うことが出てしまっているのか、どのように感じられていますか?

安保:プラク(セレステ)と宮部が世界選手権が終わって合流したのが、開幕1週間前くらいで、そこから試合を戦いながら、彼女たちがフィットできるように、毎週毎週、試合を経験して、学びを重ねてここまで来て、よくなってきている部分は多々あります。

勝ち星を逃す場面というのは、本当に実力が拮抗しているところであれば、そういったボタンの掛け違いで失ってしまったということはあると思いますが、実力差がある中ではやはり自分たちの良さを発揮させてもらえない。逆に相手チームの良さを止めることができないというところが、これはもう如何ともしがたいところもあると思います。
では私達はどういうところでその差を埋めていくのかというところは、我々の知恵と努力が問われているところだと思います。そこを我々としては逃げずに、そここそ学ぶところだと思いますので、とにかく愚直に、何ができて何ができてなかったのか、ではできるようになるためには何をしなければいけないか、それをしっかりとアクションを起こして、繰り返しやっていくしかないと思っています。

――リリーフサーバーとして起用されている清田萌選手に期待していることは?

安保:ディグですね。サーブは決していいということではありません。ただ、夏場から彼女はチームで厳しいトレーニングを積んでくる中で、ディグに関しての結果を残してきたというところがあるので、フロアディフェンスを成功させたい場面で、それを期待しての起用というふうに考えていただいて結構だと思います。

――ここから巻き返すために成長してほしい選手は?

安保:チームとしては当然のことながら得点力のあるプラクと宮部、この2人の攻撃を発揮させるようなオフェンスのプレイングシステムをどのように精度の高いものにしていくかというところが課題なので、チームとしてはプラクと宮部の攻撃の活かし方というところですね。まずそこを伸ばしていかなければならない。それから、どちらかというと上背のあるチームではないので、ディフェンスに関しては、他のチームよりももう少ししつこくやらなければいけないところがあります。リベロとセッターと、ディフェンシブなプレーヤーとして入る、今日でいえば孫田(菜奈)と松本ですね。この辺りのディフェンス力をもう少し発揮できる力があると思うので、そこをもう少し出せるようにしていけたらいいなと思っています。

――宮部選手のミドルブロッカーとしての現時点での評価は? また、今後はサイドアタッカーとして起用することはないのでしょうか?

安保:まず彼女がチームに合流してから、当然オフェンスの本人の良さをこちらも適正に評価しつつ、本人のできることとできないことと、本人のやりたいことと、そのあたりのところをここまでのところ、いろいろ推し量りつつ、また実際にプレーを見ながら、「もうちょっとこういうこともできそうだね」などと可能性を探りながら、ここまで来たところです。
開幕当初から比べると攻撃の種類が増えているということと、それから、攻撃のテンポもセカンドテンポもファーストテンポも両方使えるマルチテンポアタッカーとしての可能性が非常に高いと思っています。現時点ではそういった起用を続けていきたいと思っています。なぜならば、彼女がパリオリンピックに向かっていく中で、やはり代表12名に残れるような可能性ということを考えた時に、例えば今回の日本代表で選ばれたNECの島村春世選手、山田二千華選手、デンソーの横田真未選手。こういった選手たちとはまた違う特色のあるミドルプレーヤーというところに彼女が成長していくことがオリンピックの代表12名に最後選ばれる時にも可能性が高くなるんじゃないかと。

高さでいえば日本代表メンバーの中でも、本当にトップを争うだけの高さもあると思うし、攻撃に関しても打球の速さがあります。そういったことを存分に生かそうと思ったならば、真ん中もサイドもできるというような生かし方というのがもしかすると彼女が代表の12名に選ばれる時に鍵になるかもしれない。オリンピックでは本当に12名しか選べませんので、マルチプレイヤーの存在というのは、非常に重要な位置づけだと思っています。彼女にはそういう立ち位置で選ばれる可能性を広げていってあげられるような起用ができたらいいなと思っています。

サイドとしての起用に関しても、ないということではありません。もちろんこれは、これから先、このV.LEAGUEの中で勝ち星を重ねていかなければいけないので、どういうふうに起用しますとここでは言えませんけど、サイドでの起用がないのかと言われるとそうではないという答えにとどめさせてもらいたいと思います。

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