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ゲームレポート

2023-01-01 08:53 追加

石川祐希MVP!! ミラノが強豪ルーベに逆転勝利で2年連続コッパイタリア準決勝進出を決める!! イタリア1部

ミラノ ゲームレポート

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イタリア男子バレーボールリーグセリエAはコッパイタリアの準々決勝が行われ、リーグ前半を7位で終えた石川祐希所属ミラノは現地時間12月29日(木)にアウェイで同2位だったルーベ・チヴィタノーヴァ(以下ルーベ)と対戦し、3-1(18-25, 25-21, 25-18, 25-21)で勝利しました。

石川祐希はこの試合スタメンで出場し、チーム最多の21得点をたたき出してチームの勝利に大きく貢献し、試合のMVPにも選ばれました。

第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)

ルーベ
OH:ニコロフ(ブルガリア)、ボットロ(イタリア)
MB:シネニエゼ(フランス)、アンザーニ(イタリア)
OP:ザイツェフ(イタリア)
S:デチェッコ(アルゼンチン)
L:バラーゾ(イタリア)

●試合レポート
奇しくも昨年と同じ顔合わせとなったコッパイタリア準々決勝。

第1セット、スタートからミラノのMBヴィテッリが相手MBアンザーニのブロックに捕まり、更にOPパトリィとSポッロのアタックもルーベのブロックに阻まれて1-6とのっけから大きくリードを広げられてしまいます。その後もルーベはOPザイツェフのエース、OHニコロフの強烈なサーブからのMBシネニエゼのダイレクトスパイクなどで更にブレイクを重ねて5-13とミラノとの点差を更に広げます。セット中盤以降はミラノもOHメルガレホやOH石川のスパイクなどで相手のサーブを1回で切れるようになってきましたが、サーブでミスが出るなどしてなかなかブレイクできず、またルーベのOHニコロフが勝負所でしっかりとスパイクを決めてミラノの追い上げを許しませんでした。最後もOHニコロフのスパイクが決まり、18-25でルーベがこのセットを取ります。

第2セット、ミラノは第1セット途中からMBヴィテッリに代えて投入していたMBピアノ(イタリア)をそのままスタートから起用します。序盤はミラノがOH石川やMBピアノのスパイクで得点すると、ルーベはOPザイツェフを中心に得点を重ねて競った展開が続きます。しかしミラノがOHニコロフをブロックで止めて10-8と一歩抜け出すと、OH石川のサービスエース、更にOPパトリィの連続スパイクで19-14とルーベに5点差をつけて終盤に入ります。直後にルーベもOHニコロフのサーブから自身のエースを含む2連続ブレイクで19-17と追い上げますが、ミラノもすぐさまOHメルガレホのエース、OPパトリィの好ディグからのOH石川のカウンターアタックで連続得点を決めて23-18と点差を戻します。そのまま最後はOPパトリィが力強いスパイクを決めきって25-21でこのセットをミラノが取り返します。

第3セット、ミラノは第2セットの勢いそのままに序盤からMBピアノのスパイクやOHメルガレホのブロック、スパイク、サーブが続けて決まり7-3とルーベを突き放します。その後もラリーからのOH石川のスパイクやMBピアノのブロックでミラノが得点を重ねて15-8とリードを更に広げます。ルーベもOHニコロフに代えて投入されたOHヤント(キューバ)のスパイクなどでブレイクに成功するも、再びOHメルガレホのエースやMBピアノのブロックで21-13とミラノが追従を許しません。そしてミラノがマッチポイントを握ったところからOHボットロに2連続サービスエースを献上したりもしたものの、3本目はOH石川がしっかりとセッターに返し、そのトスをOHメルガレホに代わって入っていたOHエバディプール(イラン)が決めきって25-18でこのセットも続けてミラノが取ります。

第4セット、OH石川の強烈なサーブからOPパトリィがOHボットロをブロックで止めてミラノが先制点を奪います。その後はミラノはOH石川とOPパトリィ、ルーベはOPザイツェフとOHニコロフのスパイクを中心にサイドアウトの応酬で点差がなかなか開きません。しかし中盤にSポッロがOHニコロフのスパイクをブロックして15-13と抜け出すと、今度はOH石川がOPザイツェフを1枚でシャットアウトして17-14、更に石川のキレのあるパイプ攻撃も決まって19-15とミラノが点差を4点まで広げます。そこからはOHメルガレホとOH石川がサイドアウトの場面でしっかりとスパイクを決めきり、最後も石川のライド側からの気迫のこもった鋭いスパイクがルーベコート中央に突き刺さり、25-21でこのセットも取り切ったミラノが3-1でルーベに勝利。

この結果、ミラノが2年連続でルーベとの準々決勝を制して来年2月に行われるコッパイタリア準決勝進出を決めました。

MVP:石川祐希(21得点(うちサーブ1、ブロック2)、アタック決定率60%(失点2)、サーブレシーブ成功率43%(失点2)。

石川はリーグ戦を通して今季初のMVP受賞となりました。

コッパイタリア準決勝、決勝戦は来年2月25、26日にローマで行われ、ミラノは準決勝でトレントと対戦します。

また次回のリーグ戦は、年明けの現地時間1月8日(日)15:30(日本時間翌23:30)から、アウェイで最下位のシエナと対戦します。

●石川祐希選手のコメント
いやもう単純に、コッパイタリアの準々決勝でチヴィタノーヴァに勝ったので、率直に嬉しいです。1セット目の出だしは悪かったんですけど、そこから切り替えて2, 3, 4と取ることができたのでよかったですし、今日に関しては、(1セット目の)前半はここ2戦、3戦くらいの敗戦がちょっと残っていて、スタート出だしは悪かったんですけど、そのあと切り替えて全員が修正できたというところが大きかったのかなと思います。

文:堤敏樹
(『トシキブログ』より。※ブログでは試合の感想、選手の詳しいコメントも掲載しています)
写真:筆者撮影

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