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会見・コメント

2023-01-28 01:08 追加

2人の姉もVリーガーの目黒愛梨が齋藤真由美監督率いる群馬銀行でVリーグデビュー。「自分の芯をしっかり持って、これからの競技生活を送りたい」、千葉・石川綾菜「勝ち抜く体力が必要」 V2女子

V女子

●齋藤真由美監督

今日は初めからすごく集中力が高くて、ショートサーブで崩されることは多かったのですが、持ち直すことができました。セッター3人ともトスワークもよく、藤井寧々選手がちょっとブロックにつかまり始めたんですけど、いい形で導くことができてよかったと思っています。

――選手起用の部分で、今日の試合もポジションを変えるなど、いろいろなチャレンジをされていましたが、白岩選手のオポジットは継続されていました。白岩選手のオポジットのプレーについては、どのように評価されていますか?

齋藤:彼女の機動力が相手のブロックを振る、そして味方の攻撃を助けるという意味では、非常にいい動きをしてくれています。今シーズン初めの頃、レセプションに少し課題があったんですけど、だいぶ安定するようになったので、彼女の持ち味のポジションで、今日は輝いてくれてよかったなと思います。

――セッターの藤原選手は3年目になりました。初年度は新人の藤原選手しかセッターがいないという状況になり、急遽起用された状況でしたが、今、改めて力も溜め直して、3人のセッターで競争してるというか、いい関係になって成長しているのではないかと思います。彼女については、どのような感じで見ていらっしゃいますか?

齋藤:大事な場面での強気のトスワークや、それに懸ける思いがすごく選手たち、アタッカー陣に響いているということと、だいぶ周りが見れるようになったという意味では安心して任せられるようになりました。最初の頃はちょっとハラハラしてた時もあったんですけど、本当によくゲームをメイクしてくれているという安心感が持てるようになったと思います。

――選手交代の中では、途中から田中瑠奈選手をサーブで起用し、その後、第2セットからは田中選手を前衛でも起用しましたが、その意図は?

齋藤:彼女はこれまでチームを先頭切って引っ張ってくれていましたが、いかにゲームメイクをしながら、他の選手たちを生かして、自分も生かすという意味でのリーダー、中心選手でもあるので、そこに期待して起用しました。厳しい時にエースを託されるし、その時に決めていくということが課題なので、常にコートに立ってピンチを救うっていうことと同様に、いかに控えの選手が安定しているかが、チームの強さの鍵になると思うので。そこの役割をきちんと今日は果たし、他の選手たちがのびのびプレーできるように、いつでも準備しとくよという安心感を示してくれました。本当にいいところで、特にライト側からの攻撃は、相手を突き刺すようなスパイクがあって、エースらしい仕事をしてくれたなと思います。

――そのようなバラエティに富んだ選手起用の中で、「こういう意図だから、ここで使うよ」と細かく説明するよりは、選手に考えさせる部分も育てているのかなと感じますが…?

齋藤:日頃から自分の役割ということに対しては、意識づけはさせています。でも、それはあくまでもポジションだけではなくて、チームの仲間として、自分は仲間を生かすために何をすべきかということも含めて考えさせています。大型の選手たちではないので、いいところを見て、そこを伸ばし合うところが、うちのチームの良さだと思っています。最初の頃はちょっと戸惑いもあったかと思いますが、自分の役割を自分で何を見て、どう感じるかということを学んでくれて、ついてきてくれているので。今日もしっかりとエヴァ(ハンダヴァ・エヴァンゲリア)も含めて、本来であれば、ガンガン自分からスタメンで出たいと思いますが、そこの方針をしっかりと受け止めて、できることをチャレンジしてくれているので、感謝しています。

――最終セットに古市選手を入れましたが、元々打てるセッターですので、いわゆるツースパイクというよりは、ライトに開いて、明らかに3本目を打つのを待っていたという感じに見えました。開いて最初から打たせるという使い方について、差し支えない範囲で教えてください。

齋藤:セッターにしては珍しく躍動する、打てるセッターだと思っているので、そこの強みをどんどん表に出してほしいという思いがあります。今日は後半ツーセッターもチャレンジすることができましたが、彼女がそれを決められるスキルになっていかないと、チームとしてのチャレンジができないので、そこも含めて伸びしろとして…。今日は本番でそれを出すことができたのは、すごく収穫だったと思います。

――ツーセッターのもう1人は菊地選手でしたね。

齋藤:途中でエヴァとミユ(菊地)を代えて、そのままミユをツーセッターにしました。そういういろんな可能性があるんじゃないかなということを、ただ練習ばっかりやってても、 本番で出さないとっていうこともありますし、勝ちながらもチャレンジしていくっていうのは難しいところだと思うんですけど。でも、彼女たちはそれをやりきれる力があるので、そういった経験は糧になると思います。中盤にミドルの選手たちはブロックも良かったですし、さっきも言ったように、それぞれの役割が全部果たせられた結果だったなと思います。観てくださる方もいろいろなパターンを見て、ワクワクしていただければ嬉しいです。

――昨年6月に監督に就任されてから、リーグが開幕し、ここまでを振り返って感じていることを教えてください。

齋藤:まずは選手たちが本当に真摯にバレーに向き合って、バレー大好きなんだなという思いで毎日体育館に足を運んでくれていて、時には涙したり、 悩んだり、あがきながらも、歩みを止めず、一緒にチャレンジしてくれています。本当に毎日が楽しくて、私自身もなんなら、もう一度コートに一緒に立ちたいくらいの気持ちにさせてくれるプレーがたくさんあります。謙虚で 仲間を大事にするメンバーがほとんどなので、そこはやっぱり私が6月にお世話になる前からいたコーチ陣、トレーナー含めてスタッフ、フロントもそうなんですけど、選手を本当に大事にしているからこそ、今回のお声がけをいただいた時に私も頑張ろうと思えました。とにかく、私は選手たちの邪魔にならないように(笑)、 一生懸命全力でサポートしていくだけかなと思っています。

――今日は内定の目黒選手がデビュー戦でしたが、先ほどの会見でも、監督は選手出身だから、すごく選手に寄り添った声かけをしてくださるとか、そういう話をされていました。デビュー戦の印象はいかがでしたか?

齋藤:彼女はゲームだけじゃなくて、日頃からチームの役に立ちたい、戦力になりたいとていう思いで練習に取り組んでいます。合流してそんなに日は長くないですけど、浅いながらも常に全力でやってくれていて、昨日も「常に自分はコートに心は置いてあります。いつでも準備万端で頑張ります」と言ってくれました。輝ける場所を与えるのが私の仕事だと思いますので、それを他のメンバーも受け入れてくれて、今日のデビュー戦を迎えることができました。他の選手にとってはいいライバルにはなると思うんですけど、彼女の成功をみんなが喜んでいて、何よりも本当のチームワーク、チームがひとつになってるんだなと私も感じることができました。みんなキラキラで、困っちゃうくらいですよね(笑)

――もう1人の内定選手、日本航空高校の小嶋桃香選手も春高で頑張っていましたが、合流は卒業式後?

齋藤:そういうことになると思います。今は与えられた場所で、一生懸命彼女も頑張ってくれているので。 目黒選手も今回試合に出たとはいえ、今後の課題はまだあるので、輝かせながらも、もっともっと満足せずに高みを見てほしいなと思います。

内定の小嶋桃香選手(日本航空高校3年)

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