2023-02-01 07:00 追加
石川祐希ミラノ、首位ペルージャに0-3で完敗「僕自身も含めて決定率がとても低かったので、そこを高めていく必要がある」 イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第6節、リーグ7位の石川祐希所属ミラノは現地時間1月28日(土)にホームで首位ペルージャと対戦し、0-3(19-25, 23-25, 21-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合スタメンで出場しましたが、5得点の活躍に留まりました。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ヴィテッリ(イタリア)、ロセル(アルゼンチン)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
ペルージャ
OH:レオン(ポーランド)、プロトニツキ(ウクライナ)
MB:ソレ(アルゼンチン)、フィラヴィオ(ブラジル)
OP:エレラ(キューバ)
S:ジャンネッリ(イタリア)
L:コラーチ(イタリア)
●試合レポート
この日のミラノのホームゲームは普段試合を行っているアリアンツクラウドではなく、イタリア最大規模の屋内アリーナであるメディオラヌム・フォーラムで行われた。
またイタリアリーグ歴代4位となる8035人の観客が会場で試合を見守った。
第1セット、OH石川のブロックでミラノが先制点を取りましたが、そこからお互いサイドアウトを取り合う競った展開となります。ミラノはOHメルガレホ、ペルージャはOPエレラを中心に得点を重ねて13-13まで試合が進みます。そこからSジャンネッリが華麗なツーアタックを決めると、さらにOHメルガレホをブロックで止めて13-16とペルージャが中盤で抜け出します。さらにまたOHレオンのバックアタックやSジャンネッリにもバックアタックを決められてしまい15-22とペルージャが点差を広げると、最後はOHレオンのキレのあるレフトスパイクが決まって19-25でペルージャがこのセットを先取します。
第2セット、序盤でOPパトリィがOHレオンをブロックで止めて4-2と2点リードすると、その後もOPパトリィのスパイクなどで点差を保ったまま11-9と中盤まで進みます。しかしMBソレのブロックにOPパトリィが続けて捕まって11-12とペルージャに逆転を許すと、さらにミラノのミスやOHレオンのアタックで16-19とペルージャが点差を広げて終盤を迎えます。その後ミラノは2枚替えで入ったOPローレンス(プエルトリコ)とMBロセルのブロックで22-23と1点差まで詰め寄りますが、最後はOHレオンとOPエレラがしっかりとサイドアウトの場面でスパイクを決めて、23-25でこのセットもペルージャが取ります。
第3セット、序盤はまたしても競った展開となりますがOHプロトニツキらのスパイクでサイドアウトを取るペルージャに対し、ミラノは相手のサーブミスで点数を重ねて7-7まで進みます。ここからOPエレラがブロックとサーブで点数を決めて8-11とペルージャが抜け出すと、サイドアウトをなかなか取れないミラノに対してOHプロトニツキやMBフラヴィオらがスパイクを決めてブレイクを重ねたペルージャが12-19と一気に点差を広げます。終盤ミラノはMBロセルのスパイクや途中出場のOHエバディプールの強烈なサーブからペルージャにアタックミスが続いて21-24と3点差まで点差を縮めますが、最後はそのOHエバディプールのサーブがミスとなり、21-25でこのセットも危なげなく取り切ったペルージャが0-3でミラノに勝利しました。
MVP:OHウィルフレド・レオン(15得点(うちブロック1)、アタック決定率50%)
石川祐希は5得点(うちブロック2)、アタック決定率20%、サーブレシーブ成功率53%と守備は安定していたものの攻撃面では振るいませんでした。
これでミラノは通算8勝9敗23ポイントとして8位に順位を下げました。
次回は現地時間2月5日(土)17:00(日本時間翌1:00)から、ホームで髙橋藍が所属する10位のパドヴァと対戦します。
文:堤敏樹(『トシキブログ』より)
●石川祐希選手コメント
今日はペルージャに0-3で負けてしまいました。ペルージャというよりは自分達のミスだったり、相手のブロックにつかまるケースも多くて、そこの決定率の差だったかなと感じています。レセプションなどに関しては、(相手のサービス)エースもそんなに多くなかったですし、うまく耐えられていたのかなと思いますけど、そのあとの攻撃面でなかなか苦しかった場面が多く、今日に関しては僕自身も含めて決定率がとても低かったので、そこを高めていく必要があるなと感じています。セッターとの関係性ももちろんありますけど、その他ハイボール等の処理をもっともっと上達させなければいけないと思いますし、ペルージャも非常に高くてブロックのいいチームなので、そういったチームが相手になったときに、もっともっとうまく処理していかなければいけないなと感じました。
また、今日はフォルムといって、いつものアリアンツクラウドより大きい体育館でやったのですが、8000人ほどお客さんが入って、たくさんの方の前で試合できたことは嬉しく思いますし、もっともっと活躍する姿を届けたかったなと思ったので、そこはしっかり反省して、また次回に向けて臨んでいきたいと思います。
次回はパドヴァ戦で日本人対決になりますが、まずは僕たちがプレーオフに進んでいい位置でレギュラーシーズンを終わるためにも、必ず勝つことが必要となってくると思うので、この一週間で勝つための良い準備を行い、また新たな気持ちで臨みたいと思っています。
写真:PowervolleyMilano
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