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会見・コメント

2023-02-10 07:00 追加

サントリー・小野遥輝「今日は個人として全然ダメだった」山村宏太監督「ベストメンバーでフルセットで負けたのは久しぶり」V1男子会見

V1リーグ 男子

●山村宏太監督

昨日同様タフなゲームでした。天皇杯ではフルセットで負けてはいましたが、ベストメンバーでフルセットで負けたのは久しぶりです。
そういう意味でもダメージの大きい試合でした。
他の会場確認していませんが、おそらく1位になるチャンスでした。(実際、勝利すれば勝利数で上回り1位だった)
チャンスを逃したということも含め「価値のある1敗」になってしまいました。
内容としては東レさんの驚異的な粘り、昨日のストロングサーブから変化を織り交ぜたサーブに苦しめられました。
特にレフトサイドで決めなければならない場面でミスをしました。
我々としても長いコース、ブロックアウトを狙った打ち方を指示した上でのミスで、それを踏まえても難しい試合でした。
それだけ東レさんのミドルのブロックは脅威でしたし、組織的にマークされていたと思います。
スタッフも含め今日の試合負けた印象です。

――第4セットから米山選手が起用されて攻撃をほとんどしない状況であったがそれに対してチームとして変えた部分は?
山村:第4セットに関しては米山選手が入ってきて、パスを安定させていい状況でクイック、パイプ、ライトで勝負をしようとしていました。
米山選手の役割はパスだったと思います。それがうまく嵌っていました。第4セットもリードしている展開で最後(サービス)エース2つで逆転負けしたというところです。
あとはS1(セッターがゾーン1(バックライト)のローテーション)でウチの大宅(真樹)の前に(S1ではレフトから打つ)パダルをレフトからと徹底的に大宅を狙っていました。
第4セットに関しては(相手が)うまく嵌った部分もありますし、(こちらが)最後で持っていかれたところがありました。
勝ち切れなかったことが一番の問題です。

――勝ちきれなかった要因で思いつくところはあるか?
山村:昨日の試合と似たような第1セット東レが取り、第2、3セットサントリーが取る展開になりました。
第4セットリードして追いつかれる展開も同様でした。今日はそのまま行かれてしまいました。
昨日はそこで大宅とミドルのコンビミス、スパイクミスが何本かありました。
そこからの修正が我々のサイドからはうまくできませんでした。(相手ブロックを)1枚にしている状況から(シャットアウトを)食らってしまいました。
余計どこに上げたらいいんだろうと大宅のマインドセットが崩れてしまいました。
そこにフォーカスできなかった我々スタッフの責任を感じますし、今後も当然そういうことが起きえますので来週1週空くのでそこは我々にとってプラスに働くと思います。
何かしらの対策を取らないと今後もこのような試合が続くと思います。
今日の敗戦は「痛い」んですけれども、いい薬になるかなとも思います。この敗戦を自分たちのプラスに変えられるかという点では早めに膿が出て良かったと思います。

――昨日も今日も東レのミドルにストレスを与えられながらの試合だったと思うが。
山村:当然どこのチームも真ん中(クイック、パイプ)のラインが多いウチに対する対策をしてきます。
だた、クイックを使わずにパイプの本数を増やすのは意味がないですし、クイックを通すことによってパイプの効果が高くなるという意味では大宅の基準になっているのはクイックです。
それを厚くマークに来られてパイプが通るというのは東レさんの狙い(の範疇)だったのかなと思います。
それでもクイックをつぶしたい、おそらく大宅のリズムを崩すのが狙いではないかと思います。
それが嵌ってしまい、大宅がどうしたらわからない状況になったきっかけはそこです。
そういう意味では東レさんが狙いを保ちながら試合ができたのではないかと思います。

――髙橋選手がCクイックが多くでムセルスキー選手の(ブロックの)逆側で攻撃をしていたが。
山村:最後のほうに関してはそれほどやられていませんでした。
第1セットはポコポコやられていましたが第2セット以降は対応できていました。
恐らく(アタック)決定率を抑えられることができていたと思います(第1セット3得点/3本 100% 第2セット以降 5得点/12本 41.6%)
僕らも優先順位をつけてブロックディフェンスをしているのですべてがうまくいくわけではありませんしそれを(相手が)結果で上回ることはあります。
全てに対応するのは不可能だと思います。
それでも第1セットはブロックディフェンスは全くダメでしたが第2セット以降は対応できていました。
試合に入る前の準備段階でにうまくスイッチを押してあげられなかった僕の責任です。

――第4セット米山選手が入り、ブロックでは髙橋選手、ブロックフォローで米山選手が活躍していたが、ブロックの驚異、ブロックフォローをされたときのダメージについて。
山村:まず健太郎のブロックの凄さで言うと、完成が綺麗というところそこは富松(崇彰・現サポートスタッフ)の遺伝子を引き継いでいるのかなというところです。
また横への移動がかなり速くなっています。リーディング(見極め)もうまくなっています。それはチームでも共有しています。そういう技術的な成長を感じています。
昨日のほうがブロック面で嫌でした。今日のほうがディマ、謙也がぶつけたボールが外のほうにでていました。
てのひらに当たったボールをコントロールするのは難しいですが、そこで狙ったプレーができるようになるとさらに嫌になります。
ブロックフォローをされるイメージはリバウンドを取りき来たボールをフォローされるのは気になりませんが、こちらがドシャットしたボールを拾われると僕が選手だった時はダメージはないですが「マジかよ」となります。
もしかしたら止めた方の選手は次の動作の初動が遅れることがあるかもしれません。
味方が助かるだけで止めたボールを拾われた側はあまりダメージはないと思います。
一緒にプレーをした仲間でベテランの米山選手がコートに長く立って活躍してくれるのは嬉しいですが、僕の立場では「ウチとの試合の時は活躍しなくていいよというのが正直なところ」です。
嬉しい気持ちとやめてよという気持ちが半々です。

写真:黒羽白

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