2023-02-25 10:02 追加
ホーム上田での大一番、昨季覇者の逆襲なるか。ルートイン・村山美佳主将「敗戦を糧に、前を向いてやっていく」 V2女子
2月19日、V2女子東京大会会見
V女子
昨季V2覇者のルートインホテルズブリリアントアリーズ。
主力メンバーの相次ぐ移籍や退団で今シーズンの戦力低下が危惧されたが、主将でエースの村山美佳、チームの司令塔・セッター横田実穂、新入団・チャイニーズ台北代表主将の張瓈文(チャン・リウェン)らの奮闘もあって現時点で3位を維持している。
V2女子は3位までのチームがレギュラーラウンド後に開催される最終順位決定戦、ファイナルステージに進出できる。そして上位2チームがV1との入替戦の権利を得るシステムだ。
3位を死守したいルートインは、背後に浜松、仙台の迫る足音を聞く中、2月19日に中央区スポーツセンターにて負けられない1戦に臨んだ。しかし、声出し応援を解禁したホームGSS東京の勢いに制された形で痛い敗北を喫することになった。
正直、計算とは違ってしまった部分もあるだろう。試合後の会見では主将、村山美佳らが涙し、次戦での奮起、立て直しを心に期した。
25日、26日はホーム最終戦。特に25日は首位・群馬銀行との決戦になる。
ホーム上田で迎える群馬銀行戦、大一番を前にルートイン各選手のコメントを振り返ってみたい。
GSS東京サンビームズ 3(23-25、25-19、26-24、25-17) 1 ルートインホテルズブリリアントアリーズ
■ルートインホテルズブリリアントアリーズ
●村山美佳主将(アウトサイドヒッター/オポジット)
(アウェイではあったが)ルートインを応援してくださる方がたくさん駆けつけてくださっている中で、自分たちもホームみたいな感覚で試合ができていました。
でも、相手の攻撃…レシーブで粘ってからブロックアウトを狙ってきたり、そういう攻撃に対して自分達が拾い負けをしてしまったと思います。
すごく大事な試合を落としてしまったのは悔しいことですが、残り3試合、前を向いてやっていくしかないです。今回は良いきっかけになる負けと捉えて進んでいきたいです。
●横田実穂選手(セッター)
すごく大事な1戦ということをみんなが理解して試合に入っていたと思います。今は本当に言葉がないです。ファンの皆さんだったり、試合に出れないチームメイトにも申し訳ない気持ちです。同時に、ここを打開したいという気持ちがあります。
●張瓈文(チャン・リウェン 以降チャン)(アウトサイドヒッター/オポジット)
今日は相手のサーブが強く、自分のチームのサーブレシーブが崩されてしまったこともあって、上手く攻撃のコンビネーションが使えないところがありました。こちらのサーブの威力も少し足りない部分があったと思います。
相手の21番(張心穆意)に対してもブロックでうまく止められなくて多く得点をされてしまったのが悔しいところです。
ーーチャン選手に。日本のバレーボールの印象は? チームに加わった経緯も教えてください。
チャン:攻撃力が印象的です。オフェンスとディフェンス両面で学ぶところが多いと思っています。
台湾ナショナルチームの監督がルートインの原秀治監督の知り合いということもあり、その縁で加入しました。
ーー声出し応援が解禁になりました。今までとはまた違った、これまでのVリーグで体験したことのないムードでの試合だったと思います。
チャン:はい、皆さんの応援が頑張る力になったと感じています。
ーー村山主将に。今シーズンは選手の入れ替わりも多く、葛藤を抱えながらのプレーなのではないかと思います。今シーズンのここまでを振り返ってどう感じている?
村山:リウェンが加わりましたし、攻撃力を軸とする攻撃型のチームということでやっています。年明けからはまた違うフォーメーションで戦っているんですけど、私とリウェン、柱がしっかり決めないとチームは勝てない。他の選手にレシーブの負担をかけている分、2段トスでも決め切ることが大切なのですが、今日の試合ではそれができなかったです。
でも、攻撃重視といってもやはり1本目が安定していないとバレーボールにならないですし、そこにしっかりと目を向けられていないところもあったので…今後は1本目をどう立て直すかというのが鍵になりますね。ファイナルステージに向けてその修正をやっていきたいと思います。
ーー村山主将はオポジットの印象が強いですが、アウトサイドヒッターとしてプレーすることに対しては?
村山:オポジットの時は動いて攻撃をするということを得意にしていたのですが、アウトサイドヒッターは2段トスであったり苦しい時に決め切る力というのをより求められると思います。
ちょっと離れた場所からの2段トスを打ち切る練習をやっていますし、ブロックアウトなどでも得点を取らなければ。
個の力をもっと上げていく必要があると思っています。
ーー横田選手に。メンバーが変わったこともあり、トスの面でも考えることが増えたと思います。トスワークで工夫していることなどは?
横田:村山とリウェンに対して、苦しいところからでもしっかり打つことができるトスを上げるというのがまず一番の課題です。
コンビネーションよりもサイドにいかに良いトスを持っていけるかということが今のフォーメーションでは一番大事だと思っています。
レシーバーが苦しい中で上げてくれたボール、その思いを自分がしっかりスパイカーに託していく。そのことが今日はできていませんでした。
サイドの2人は十分に頑張ってくれているんですけど、今はそこだけに頼ってしまっている印象があると思うので、うまくバックアタックなりミドルを使っていくことを意識していきたいと思っています。
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