2023-03-02 06:00 追加
ピアチェンツァがトレントを3-0で下し、コッパイタリア初優勝 イタリア1部
コッパイタリア決勝 ゲームレポート
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イタリア男子バレーボールリーグセリエAはカップ戦となるコッパイタリアの決勝戦が現地時間2月26日(日)にローマにて行われ、ピアチェンツァがトレントに3-0(25-23, 25-17, 25-23)で勝利し優勝しました。
サービスエース10本、ブロック9本とサーブとブロックで圧倒し、さらにOHレアルが20得点(アタック決定率67%)と大活躍して相手のトレントを寄せ付けず準決勝に続いてストレートでの勝利となりました。
ピアチェンツァは新クラブ設立後初めての優勝(同市をホームタウンとしたクラブとしては9年ぶり2回目)。またトレントは昨年に続いて2年連続の準優勝となりました。
第1セットスタメン
ピアチェンツァ
OH:ルカレッリ(ブラジル)、レアル(ブラジル)
MB:シモン(キューバ)、カネスキ(イタリア)
OP:ロマノ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)
トレント
OH:ミケレット(イタリア)、ラヴィア(イタリア)
MB:デヘアー(ベルギー)、ポドラスチャニン(セルビア)
OP:カジ―スキ(ブルガリア)
S:スベルトリ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)
●試合レポート
第1セット、出だしからお互いにサイドアウト取り合うがOPロマノのスパイクなどで連続ブレイクに成功したピアチェンツァが8-6とリードを広げます。対するトレントもOHミケレットのサービスエースやOPカジースキのスパイクなどで得点を重ねて15-15と追いつきますが、その直後に堅いディフェンスからの切り返しからOHレアルが続けてスパイクを決め、19-15と再びピアチェンツァが点差を広げます。終盤に入ってもピアチェンツァがOHルカレッリやSブリザールのスパイクでサイドアウトを取り続け25-22でこのセットをピアチェンツァが取ります。
第2セット、序盤からMBシモンのブロック、Sブリザールの2連続のサービスエースで4-0とピアチェンツァがリードすると、さらにOHレアルにもエースが出て10-5と点差を広げます。トレントもOPカジ―スキが奮闘し、スパイクとサーブで次々と得点を決めて14-12と点差を縮めますが、ピアチェンツァもOHレアルのスパイクでサイドアウトを取ってそれ以上の追従を許しません。終盤21-17からピアチェンツァがOHルカレッリのサーブから自身のサービスエース、MBシモンのブロック、そしてOHレアルのスパイクで連続ブレイクに成功し25-17でこのセットもピアチェンツァが取ります。
第3セット、序盤は競った展開が続きましすが、またもやSブリザールが2連続サービスエースを決めて10-7とピアチェンツァにリードをもたらします。その後もOHレアルのスパイクを中心に確実にサイドアウトを取り、加えてMBシモンのサービスエース、MBカネスキのブロック、OHレアルのサービスエースなどでブレイクを奪って17-13とピアチェンツァがリードを保ちます。トレントもSスベルトリのブロックやOPカジ―スキのスパイクで17-16と1点差まで詰め寄りますが、そこからまたリリーフサーバーで入ったOHジローニ(イタリア)のエースやOPロマノのブロックでピアチェンツァが23-19と引き離します。終盤にトレントがOPカジ―スキとMBデヘアーのブロックで24-23で再び1点差まで迫りますが、最後はこの日絶好調だったOHレアルが高さのあるスパイクを決めて25-23でこのセットもとったピアチェンツァが3-0でトレントに勝利しました。
MVP:OHヨランディ・レアル(20得点(うちサーブ2、ブロック0)、アタック決定率67%、サーブレシーブ成功率50%)
コッパイタリア2023最終順位
優勝:ピアチェンツァ(初)
準優勝:トレント
3位:ペルージャ、ミラノ(石川祐希)
●アントワーヌ・ブリザール選手(ピアチェンツァ主将)コメント
私たちはこの2日間とてもよくプレーできました。他には…いい言葉が見つかりません。私たちは決して完璧ではありませんでしたが、サーブもよかったしディフェンスもよかった。大勝利でした。私はこれまで多くの決勝の舞台で負けてきました(笑)。ポーランドでは1回、ロシアでは3回、なので今回は初めての外国のクラブでの優勝です。あとフランスでも負けていたので、本当に嬉しいです。
●マテイ・カジースキ選手(トレント主将、元ジェイテクト)コメント
今日はとても手強い相手と対峙していました。彼らのプレーはとてもよく、特にサーブがよかったです。サーブから多くのプレッシャーをかけられて、私たちは試合を作ることができませんでした。昨日の試合がとても難しくとても長かったので私たちは今日の試合のための十分なエネルギーを持っていなかったかもしれません。しかし誰にもそのことには気にかけてもらえず、ただその時のベストを尽くすしかありませんでした。そして私たちのベストは十分ではありませんでした。準優勝はすばらしい成績です。私たちは勝ちたかったですが、2位もまた素晴らしい順位です。
文:堤敏樹(『トシキブログ』より)
写真:Lega Pallavolo Serie A
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