全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>サービスエースを決めた東レ・黒後愛「狙ってはいたんですけど、決まった時はびっくりしました(笑)」、トヨタ車体・ダニエル・カッティーノ「自分の成長になっている。Vリーグに感謝」 V1女子会見

会見・コメント

2023-03-04 07:20 追加

サービスエースを決めた東レ・黒後愛「狙ってはいたんですけど、決まった時はびっくりしました(笑)」、トヨタ車体・ダニエル・カッティーノ「自分の成長になっている。Vリーグに感謝」 V1女子会見

SV女子

● 高橋悠監督

昨日の内容が非常に悔しいものでした。チーム全体でリセットしてどう戦うかということを明確化したところ、選手がその言葉を受け止めてステップアップしてくれた試合だったと思います。ですが、今首位を走る東レさんにはそれだけでは足りず、惜しい場面もたくさんあったんですけど、やはりそこで押し切れない、そこを守り切る東レさんの力強さというところでした。
まだまだ試合が残っている中で今日の良かったところ、もう少しプレーの精度を上げて自信を持ってプレーしなければならないところをもう一回確認する。自チームの中身のところから固めて、そこから相手の目線に切り替えられるようにしっかり準備していきたいと思います。
ホームゲームでたくさんの応援の中、連敗は悔しいところですが、最後まで諦めずに戦った姿勢は応援に来てくれた方やファンの方に良いものを伝えられたのではないかなと思います。

ーー昨日、久光に抑えられたカッティーノ選手ですが、今日はアタック決定率が60%。第1セットは90%でした。

高橋:オフェンスの修正を特に昨日は話しました。オフェンスへのイメージ作りですね。昨日はパスは返っていたのですが、セッターが迷っている状況もありました。ミーティングではアナリストが自チームの良いところの映像を揃えてアウトプットしてくれたのが良かったと思います。今日はセッターがしっかりスパイカーを活かすシーンが多々あったと思います。

ーー第2セット、東レはどのような修正をしてきた?

高橋:コンビのバリエーションでの変化はあったと思います。しかし、それ以前の問題ですね。サーブレシーブの返球率で第1セットが5割なのに、第2セットでは9割近く返されていました。東レさんはサイドアウト型のチームで、そこの安定感が非常に高い。サーブレシーブで9割返せば、サイドアウト率が7割を超えるようなチームです。うちが(サーブで崩せずに)第2セットに点数を引き離されてしまった、と。
第3セットではもう一回自分達のいいところを見直して、どう持っていったら競る展開にできるかということを考えてプレーできていました。サーブで全てを崩せるわけではなくて、半分以上は良い状態で返されてコンビを組み立てられる中で、コンビネーションがどういう傾向にあるか。予測の「当たり外れ」ではなくて、きちんと自分たちがコートの中で話して、事前の準備で明確化していくことが大事だよ、と。コートの中でのコミュニケーションができたので、競った展開に持っていけたのかなと思います。

ーー大川愛海選手も試合の後半に数字を上げてきましたね。

高橋:大川が参考にしてほしいのは相手の石川選手ですね。僕もジュニアで石川選手と一緒にやらせてもらいましたが、非常に勉強になるな、と。
決めどころ、決め方というところで、それをどう引き出すか。ゲームのプランニング、個人的なオフェンスの組み立てが上手くできていますね。見せ球を作りながら、大事な場面でどうやって自分の決定力のあるところで勝負していくか。
大川選手は去年はオポジットでしたし、まだレフトサイドでは1年目です。試合の中でも石川選手から学ぶものがたくさんあったのではないでしょうか。まだ自分の特性を自分の中で把握できていないので、ゲームの中で真っ白になって戦っているところがありますね。
ここは決まっていたじゃないか、ブロックされても決め球としてそこで勝負していいんだよ、その経験が自分の成長に繋がるんだよということを伝えました。まだまだ伸びしろのあるいい選手です。

ーー監督はNECの時にコーチとして古賀紗理那選手を見ています。石川選手と古賀選手を比較して感じることは?

高橋:古賀選手とは彼女が高卒1年目から、日本代表のエースなるまで一緒にやらせてもらいました。
その過程の中で石川選手ともユース、ジュニアでやらせてもらっていました。古賀選手は光を浴びた中でもすごく苦労した選手。リオオリンピックに落選したり、スポットを浴びながらも遅咲きなのかなと。日本代表でキャプテンを務めてもチームに帰ったらチームに尽くす、そういう選手ですね。

石川選手はジュニア世代で輝かしい成績を残しながら、そこに対して鼻を高く持つことはなくて、バレーボールが大好きで、常に自分が上昇するために何が必要か考えながら戦っている選手かな、と。2人ともすごく先が楽しみです。スキルの面に感しては古賀選手が技巧派、石川選手の方が少しパワー型かな、と。ディフェンスでは2人ともサーブレシーブもディグも柔軟にこなす選手です。パリオリンピックであの対角が輝かしい舞台で活躍するのを楽しみにしています。

大川もそういったところでやってもらいたいですね。経験が彼女を育てるでしょうし。トヨタ車体は入替戦に行ったりリーグの中で必死に戦っているので、まだ勝ち癖というか高い目線でプレーできた経験のある選手が多くはありません。そういった意味でも高いレベルの意識がある選手と一緒にやっていければ、バレーに対する取り組み方だったり、モチベーションの高め方もヒントになることがたくさんあると思います。大川や鴫原ひなたもそういうところで経験ができればと思います。

撮影 堀江丈

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック