2023-04-12 14:42 追加
ミラノ、石川祐希がMVPの大活躍で最強ペルージャを3度下し、クラブ史上初の準決勝進出!!! イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA、石川祐希所属ミラノはペルージャとのプレーオフ準々決勝第5戦を現地時間4月10日(月)にホームで戦い、3-1(18-25, 25-21, 29-27, 25-23)で勝利しました。
石川祐希はこの試合もスタメンで出場し、チーム最多の18得点でチームの勝利に大きく貢献し、MVPにも選ばれました。
この結果トータル3勝2敗でミラノが準決勝進出を決めました。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
ペルージャ
OH:セメニウク(ポーランド)、プロトニツキ(ウクライナ)
MB:フラヴィオ(ブラジル)、ルッソ(イタリア)
OP:エレラ(キューバ)
S:ジャンネッリ(イタリア)
L:コラーチ(イタリア)/ピッチネッリ(イタリア)
●試合レポート
第1セット、石川のスパイク得点から始まった試合はそこからお互いにサーブミスが続いて7-7と点差が離れません。
しかし、その後ペルージャがプロトニツキのサーブからセメニウクがスパイクを決めるなどして9-13とリードします。
さらに、OHセメニウクのサーブからプロトニツキのスパイクやジャンネッリのツーアタックなどで一気に5連続ブレイクに成功したペルージャが14-22と大きく点差を広げます。
17-24の場面で石川がサービスエースを決めて一矢報いるも、最後はその石川のサーブがミスとなり18-25でペルージャがこのセットを取ります。
第2セット、序盤はプロトニツキのスパイクやエレラのブロックで連続ブレイクに成功したペルージャが5-8とリードします。
しかしポッロのサーブから自身のサービスエースや石川のアタックで4連続ブレイクを決めて、ミラノが11-9と逆転。
さらに石川のサービスエースなどで14-10とミラノが点差を広げます。
そこからミラノのミスやセメニウクのスパイクでペルージャが19-19と同点に追いつきますが、石川のサービスエースや途中出場のエバディプール(OH、イラン)のスパイクなどでブレイクしてミラノが24-20と一気にセットポイントを迎えます。
最後はセメニウクのスパイクがミスとなり、25-21でこのセットをミラノが取ります。
第3セット、序盤からポッロのサービスエースや石川のセットからのロセルのクイックなどで7-4とミラノがリードします。
ペルージャもエレラのサービスエースやセメニウクのスパイクで10-9と1点差まで近づきますが、パトリィのスパイクとエースで13-9とミラノがすぐに点差を戻します。
その後またエレラが連続でスパイクを決めてペルージャが19-18と1点差に迫ると、さらにジャンネッリのサーブからフラヴィオのブロックなどで3連続ブレイクを決めて22-23とペルージャが逆転に成功します。
しかしミラノが石川のスパイクで連続でサイドアウトを決めて24-24とデュースに持ち込むと、堅い守備からエバディプールがカウンターアタックを決めて27-26とミラノが再逆転。
そして最後はペルージャのエレラのスパイクがミスとなり、29-27でこのセットをミラノが取ります。
第4セット、出だしからポッロのツーアタックでミラノがブレイクを決めると、さらにラリーから石川のパイプ攻撃も決まり5-2とミラノがリードします。
ペルージャもエレラが連続してスパイクを決めますが、12-9とミラノのリードは変わりません。
しかしここで石川が着地時にロセルの足を踏んでしまい、脚を痛めてエバディプールと交代します。
ここからペルージャがセメニウクのブロックや途中出場のレオン(OH、ポーランド)のパイプ攻撃などで15-15と同点に追いつきますが、ミラノもメルガレホのサービスエースなどで18-16として逆転を許しません。
その後エバディプールのアタックミスで20-20とペルージャが再び同点に追いつきますが、そこから石川がコートに戻るとロセルのブロックで22-20と再度点差を広げます。
23-22のレオンのサーブの場面でも石川の完璧なパスからメルガレホがスパイクを決めて24-22とマッチポイントを握ると、最後はラリーから石川が渾身のパイプ攻撃を決めて25-23とし、ミラノが3-1でペルージャに勝利しました。
MVP:石川祐希(18得点(うちサーブ3)、アタック決定率37%、サーブレシーブ成功率54%)
この結果、プレーオフ準々決勝はミラノの3勝2敗で勝利となり、ミラノが準決勝進出を決めました。
準決勝の対戦相手はレギュラーシーズン4位のルーベ・チヴィタノーヴァです。
プレーオフ準決勝第1戦は現地時間4月13日(木)20:30(日本時間翌3:30)からアウェイのチヴィタノーヴァで行われます。
●石川祐希選手コメント
毎年ミラノで1年目はチャレンジカップで優勝して、2年目はコッパイタリアのセミファイナルに出場して、3年目で残すところはもうこのプレーオフでセミファイナルに行くしかなかったので、それを達成できて、まずは嬉しいです。
1セット目は相手の雰囲気にやられましたし、この会場の雰囲気もちょっと特殊なので、まずそれに慣れていなかったというのがあると思うんですけど、2セット目からすぐ切り替えられました。自分たちのサーブとディフェンスと、あと僕たちはリバウンド取ってリバウンド取ってリバウンド取ってで勝負するので、それがちゃんと有効に効いていたかなと思います。
準決勝の相手のチヴィタノーヴァはヴェローナを0-2からひっくり返したので、本当に修羅場を潜ってきたチームだと思います。そんなコッパイタリアの準々決勝で僕たちが戦って勝ったとき以上のものを絶対に出してくるし、あのときと同じという考えで臨んだら絶対に勝てないと思います。僕たちが今やるべきことは僕たちのプレーをすることと、ここから連戦で週に2回試合が重なるので、とにかく回復を早くすることだけを考えて、チームとしてやっていきたいと思います。
文・写真:堤敏樹(『トシキのバレログ』より)
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