2023-05-08 20:39 追加
石川祐希ミラノ、3位決定戦第3戦もピアチェンツァに敗れ、4位で今季を終える イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
イタリア男子バレーボールリーグセリエA、石川祐希所属ミラノはピアチェンツァとのプレーオフ3位決定戦第3戦を現地時間5月6日(土)にアウェイで戦い、0-3(19-25, 26-28, 21-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合スタメンで出場しチーム3得点の活躍でした。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
ピアチェンツァ
OH:ルカレッリ(ブラジル)、レアル(ブラジル)
MB:シモン(キューバ)、カネスキ(イタリア)
OP:ロマノ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)
●試合レポート
第1セット、序盤ポッロのツーアタックなどで3-1とミラノが先行すると、その後ピアチェンツァにアタックミスが続いて12-7とミラノがリードを広げます。しかしルカレリのスパイクで12-10とピアチェンツァが点差を縮めると、さらにシモンのサーブからレアルやロマノのスパイクが決まって6連続ブレイクに成功したピアチェンツァが14-18と一気に逆転します。そこからもロマノのサービスエースなどで16-24とさらに点差を広げると、最後は石川のサーブがミスとなり19-25でこのセットをピアチェンツァが取ります。
第2セット、出だしはシモンのブロックやミラノのミスで2-4とピアチェンツァがリードします。その後はお互いにパトリィとロマノのオポジットを中心にサイドアウトの取り合いになりますが、石川のブロックやポッロのスパイクでミラノが連続得点を決めて11-9と逆転に成功します。19-17とミラノがリードを保ったまま終盤に差し掛かりますが、直後にシモンのスパイクやロマノのスパイクとブロックで19-20とピアチェンツァが逆転に成功すると、さらにロマノがサービスエースを決めて21-23とします。ミラノも石川の強烈なサーブからパトリィがダイレクトスパイクを決めて23-23と同点に追いついてそのままデュースに持ち込みますが、ルカレッリが3回連続でサイドアウト取ってミラノに反撃の隙を与えず、最後はレアルがパトリィのスパイクを止めて26-28でこのセットもピアチェンツァが取ります。
第3セット、ミラノがパトリィのスパイクや石川のスパイクなどで6-4とリードします。しかしカネスキのサービスエースなどで7-8とピアチェンツァが逆転すると、さらにカネスキのスパイクで10-12と点差を広げます。その後もロマノのブロックやルカレリのサービスエースで15-20とピアチェンツァがさらに得点を重ねていきます。ミラノもパトリィやロセルのスパイクで応戦しますが、最後は石川のサーブがミスになり21-25でこのセットもピアチェンツァが取り切ります。
この結果ミラノは0-3でピアチェンツァに敗れました。
MVP:OHリカルド・ルカレッリ(14得点(うちサーブ3)、アタック決定率52%、サーブレシーブ成功率17%)
石川祐希は3得点、アタック決定率13%、サーブレシーブ成功率50%の活躍でした。
これでミラノは3位決定戦敗退となり、最終順位を4位で今シーズンを終えました。
またこの結果、ミラノは来シーズンのCEVカップ(チャンピオンズリーグよりひとつ下の欧州大会)の出場権を獲得しました。
●石川祐希コメント
この3戦全く自分たちのバレーができてなかったですし、それが修正できてなかったです。ところどころいいところはありましたけど、相手のサーブとかやられたっていうよりも、こちらのミスでうまくプレイできなかったなっていう感じでした。その前の10戦はすごくいい内容で試合ができていて、そこで負けてしまって、疲れも溜まっていましたし、メンタルも1回切れてしまったので、それが原因だったと思います。
今シーズンはしっかり結果も出ましたし、いいシーズンだったと思います。でも決勝も(もう少しで)行けたし、この試合もこういう終わり方をしてしまったので、もちろん悔いは残ります。もっとうまくできたシーズンだったなとも思います。それでもこういう結果は出せたので、来シーズンに向けてこの経験を、来シーズンはもっといいステップアップにしたいなと思います。
文・写真:堤敏樹(『トシキのバレログ』より)
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