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インタビュー

2023-12-05 13:20 追加

髙橋 頌インタビュー(後編)「世界トップリーグのポーランドで、トップリベロになるという目標を達成したい」

髙橋 頌インタビュー(後編)

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ポーランド1部リーグ・KS Norwid Częstochowaに所属する日本人リベロ、髙橋 頌(たかはし・しょう)インタビュー。後編は昨シーズンの振り返りと2023-24シーズンの抱負、日本代表への想いなどを聞いた。

2022-2023 レギュラーシーズンについて

ー昨季のレギュラーシーズンについて伺います。シーズン途中まで首位を走っていて、最終的には2位でPLAYOFF進出を果たしています。チームは開幕直後から、リーグ上位をキープし続けたのでしょうか。

髙橋頌さん:リーグ開幕直後は、勝って負けて勝って負けて、みたいな感じでした。勝ったとしても、フルセットで勝った、ようやく勝ったみたいな感じの試合が多かったですね。そう考えると、最初はもう本当にスタートダッシュに失敗したというか(笑)、なかなか手こずったな、という印象でした。
でも、シーズン前のプレシーズンマッチではPlusLiga(ポーランド1部リーグ)のクラブにストレート勝ちしていて、その時はクラブとして本当に調子が良かったんですよ。この調子のままいければって思ったんですけど、やっぱり公式戦になると、どのチームも開幕に照準を合わせて来るので。ポーランドリーグの厳しさを感じました。

ー開幕ダッシュに失敗した要因は、自分たちが調子を崩したっていうよりは、リーグ開幕前に比べて他のチームの調子が上がってきた、という方が大きかったのでしょうか。

髙橋頌さん:両方だと思います。僕たちのプレーが上手くいかない部分もありましたし。それにプラスして、相手がそれ以上のプレーを見せてくるというか。試合前にビデオで研究して想定していた以上のパフォーマンスを発揮してきたこともあります……。ただ、どちらかと言えば、僕たちが上手く噛み合わなくて、ズルズルいってしまったっていうところはあると思います。

ーリーグ中に、何か上位に浮上するきっかけがあったんでしょうか?歯車が回り出した出来事というか。

髙橋頌さん:リーグ戦序盤の、勝ったり負けたりしてた、上手くいかなかった時期に、ピオトロ(ポーランド代表経験もある有名な監督)が辞めたことが大きかったかもしれません。監督交代後、そこから一気に連勝を重ねて、11連勝することができました。監督の問題というよりは、そこで自分たちが主体性を持って、自分たちがやらないといけないっていう気持ちを持って取り組んだからこそ、上手くチームでまとまって、連勝できたんじゃないかなと思っています。

ー監督が変わることによって、戦略や選手起用など、何か変わったことはありましたか?

髙橋頌さん:もちろんあります。ピオトロは決められたことというか、完璧を求めることが多くて。それに対して、選手はプレッシャーを感じつつも結果を出そうとするんですけど……思い通りにならない時に、ピオトロはしばしば感情的になる場面がありました。
それに対して、新しい監督は、監督というより、選手のサポート役っていう感じで、冷静に相手を分析して戦術を考える人でした。ビデオの分析でも、本当に細かいところを突き詰めていくタイプ。選手にいっぱい口出しするっていうよりは、選手たちに気持ち良くプレーさせるタイプの監督です。選手たちとフィーリングが合ったというか、選手の力を発揮できる環境を作るのがうまい監督だったんじゃないかなって思いますね。

ー新しい監督は元々チームスタッフだったんでしょうか?

髙橋頌さん:そうですね。元々アシスタントコーチで、そのまま監督に昇格したという形です。

ーシーズン中に監督が交代するのは、ポーランドリーグでは珍しくないケースなのでしょうか?Vリーグではなかなかないケースだな、と。

髙橋頌さん:ポーランドリーグだと結構あり得ることだと思いますね。PlusLigaでもシーズン途中に監督が変わるっていうのは、よくある話なので。決して驚くようなことではないと思います。


(KS Norwid Częstochowa公式Facebookページより引用)

ー2部リーグで、印象に残っている選手はいますか?

髙橋頌さん:うーん、外国人選手で、「こいつめっちゃすごい」っていう特定の選手は、正直な意見として、あんまりいなかったですね。ポーランド2部リーグの選手は全体的に皆上手くて、能力も高くてっていう感じですね。

ーなるほど。では、チームメイトで、一押しの選手がいたら教えてください。

髙橋頌さん:チームメイトだったら、ダミアン・コーグッドですね。アウトサイドヒッターなんですけど、レセプションも良くて、スパイクもキレがあって。サーブは普通にと120キロ(時速)を出します。決して、身体能力や身長がそこまで高いわけじゃないんですけど。

ー120キロ!ワールドクラスですね。身長は何cmあるんですか?

髙橋頌さん:190cmぐらいなんですけど、ジャンプ力があって、キレもあって。元々、PlusLigaでプレイしていた選手です。先ほど話に出た、アンダーカテゴリに招集されたメンバーですね。

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