2023-11-16 13:45 追加
今季初勝利のKUROBE・佐藤彩乃主将「ミドルを使う意識を高めて臨みました」、山口真季「シンプルにプレーすることを心掛けた」 V1女子
V1リーグ 女子
●伊東克明監督
まずは今季の1勝目を挙げられたことが非常に嬉しいですね。
トヨタ車体さんのディフェンスとかサーブ、攻撃に苦しめられる状況もありました。
ですが、選手たちがそこをよく耐えて我慢して、コートに出ている選手だけじゃなくて、コート外の選手とかスタッフもみんな声をかけて、よく乗り切って最後勝利を掴んでくれたなと思います。
率直に嬉しいということと、少しほっとしています(笑)
ーー初勝利の瞬間は?
伊東:選手たちもなかなか勝てなくて苦しんだと思うのですけれども、その選手たちが試合後に喜んでいるのを見て本当に嬉しかったです。
昨年出ていなかった選手もコート内で活躍していましたし、選手が成長している姿を見ることができて、そこからさらに勝てたということが何より一番嬉しいですね。
ーーフルセットを最終的に制したポイントは?
伊東:選手がやるべきことをしっかり認識して、それをプレーで表現できたことだと思います。
頭でわかっていても、それに体がついていかなければ実行はできないですし、体が動いたとしてもやるべきことが頭の中に入っていなければ、やっぱりそれはできない。
頭と体がしっかりマッチングした状態で相手と戦えた、やろうとしたことができたのが勝利の理由だと思います。
ーー新外国籍選手のゼベジオール・デルヤ選手もフィットしてきましたね。
伊東:良いところでたくさん決めてくれましたし、アタック決定率でも数字を残してくれました。
これまではなかなかコンビが合わなかったり、合わせる時間もなかったりしていたのですが、ゲームを重ねるにつれて徐々にセッターと合ってきましたね。
セッターもどういったトスを上げればいいのかということがわかってきた。セッターとデルヤの共通認識ができたことで、デルヤ自身も思い切って踏み込んで打てるようになってきています。
彼女はモチベーションが非常に高いですし、日本人選手が少しおとなしいときに鼓舞してくれたり、叱咤激励もしてくれます。
彼女のおかげでチームがいい方向に進んでいると感じています。
ーーVOMを獲得した佐藤主将のトス配分については?
伊東:我々は真ん中の攻撃を使ってリズムを作りたいのですけれども、それがここ何試合かはあまり使えてなかった。
先週の試合が終わった後に彼女に数字を見せて話をしました。彼女がミドルを使うことが自分自身の課題だと認識した結果、今日はミドルも良く使えていましたし、決定率も残してくれました。
ミドルを意識させたところでサイドというトスも効いていましたし、コートを満遍なく使えていたと思います。
ーー今日の勝利に向け、前日にはどういう話をした?
伊東:昨日に限らないのですけれど、自分たちの強み、戦い方についてはずっと言ってきていました。
でも、それが徹底できてなかったんですよね。
今日のトヨタ車体さんは外国籍選手がオポジットとミドルにいます。昨日対戦したJTさんと構成が同じということもあり、そんなに大きく戦い方は変えていません。
昨日徹底できていなかったことが今日は徹底できた、ということだと思います。
ーー昨シーズン強化したサーブ、今シーズンの手応えは?
伊東:良いサーブでも正面に打ったら取られてしまいます。
相手を動かす、前に打ったり後ろに打ったり、相手を揺さぶることをしています。
昨シーズンはまずスピードということで「自分たちはこんなに速いサーブが打てるんだ」ということを知ってもらいました。
今年はターゲットを設定して相手を揺さぶることに力を置いて取り組んでいます。
撮影:堀江丈
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