2024-10-19 17:05 追加
NEC川崎・島村春世「昨日で300試合を達成し、新たな気持ちで迎えた301試合目を勝利で飾れたことが嬉しかった」 SV女子会見
10月13日 NEC川崎会見コメント
SV女子
10月14日にとどろきアリーナ(神奈川県川崎市)で行われたバレーボールSVリーグ女子、NEC川崎対埼玉上尾メディクスからNEC川崎の会見コメントをお届けする。
NECレッドロケッツ川崎 3(27-25、17-25、25-20、25-16)1 埼玉上尾メディックス
●金子隆行監督
昨日に引き続きタフなゲームにはなりましたが、選手たちが昨日の敗戦からしっかり学んでいました。昨日の試合後にも課題がたくさんある中で「ひとつひとつ克服していこう」という話をしたので、そういった中で選手たちもポジティブに前向きに取り組んだことが今日のプレーにつながったのではないかと思います。まだまだ若いチームですが、いろんな経験を経て、最終的に5月のファイナルに進出し、一番最高のパフォーマンスを出せるように準備していきたいと思います。
――アジアクラブ選手権からルーキーの佐々木遥子選手と佐藤淑乃選手が活躍していますが、現時点での両選手の評価は?
金子:佐々木に関してはマルチなプレーヤーで、守備の貢献度も非常に高いですし、スパイクもブロックアウトなどいろいろ緩急つけたオフェンスをしてくれるので、非常にチームとしてはありがたい存在かなと思います。ルーキーと感じさせないプレーをしてくれているので、これからもどんどん成長していくのではないかと感じています。佐藤に関しては、古賀(紗理那)の抜けた穴が非常に大きいのは皆さんもわかってると思うんですけど、やはりエースがいるということがひとつ重要になってきますので、彼女は今、それに向けて頑張ってくれているのではないかと思います。強いチームにはエースが絶対必要だと僕は思うので、そうなってくれればいいなと感じています。まだまだ伸びしろだらけの選手ですので、しっかり自分の課題に向き合って克服してほしいと思っています。
――昨日と今日とで技術的な面での修正点は? サーブも今日はかなり走っていましたが…?
金子:大きく戦術を変えたというよりは、クオリティを上げるということに対して、選手は一人ひとり、昨日はちょっと硬さもあったり、引く場面もありました。そういったところを出さずにしっかり前向きにプレーしていこうというのが見えたので、そこが改善されたのではないかと思います。本当に若いチームなので、いろんな経験を経て、これを力にしていきたいなと思います。
――金子監督は今シーズン、(オンワードパーソナルスタイル提供の)オフィシャルスーツで指揮を取られていますが、その感想をぜひお聞きかせください。
金子:ジャージの方が楽ですけど(笑)、 ただ、やはりこの大同生命SVリーグになったというところで、チームもいろんなスポンサーの協力を得て活動ができるので、こういったスーツなども変わっていかなければいけないところなのかなと。見られ方というところを今シーズンは大事にすると思うので。各チームいろんな見せ方があると思いますが、うちはこういう形となっています。
――第3セット、山内美咲選手を投入したことによって、チームのコンビネーション、リズム、流れの引き寄せ方もだいぶ変わったと思いますが…?
金子:チームが新たな時代に突入していますが、40年以上歴史があるチームですので、そういったところ、日本人だけのシーズンも優勝したこともあるというところで、 やはり山内がその伝統というのをしっかり体現してくれたのではないかと思います。声かけひとつでも、若い選手たちも落ち着いてプレーできたので、プレー以上のコミュニケーションでの繋がりの部分を山内が非常にうまくやってくれたところが大きかったと思います。ロレイナにしても、和田由紀子にしても、持っているものは高いので、そこをしっかり生かしていきながら、レッドロケッツ川崎としてのコンセプトを外れない全員バレーで体現したいので、今日はベテランの存在が非常に大きかったと思います。
――ロレイナ(メアリーズ ダ シルバ)選手も最初のうち、少し乗り切れないようなところが見受けられましたが、 第1セットで20点でバックライトから決めた時は、真ん中で佐藤選手がパイプに入っていて、島村選手がワイドに行って、その後にもう1回バックアタックが決まりました。あの時のコンビネーションは監督の理想だったのでは…?
金子:僕自身もこれをやれ、あれをやれというのは言いたくなくて、セッターの中川つかさ中心に、選手の感性を大事にしたいと思っています。その場面は中川がそういう感性を出してオフェンスの組み立てをしてくれたと感じています。もちろんコーチなどのアドバイスもあると思いますが、やはりコートに立っている選手が最後はどれだけ感性を持ってプレーできるかが大事になると思います。
男子バレーと女子バレーの違いで、男子にはできて女子にはできないとか、そういうくくりをするのではなく、バレーボールは同じで、ネットの高さが違うだけだと思うので、そういったところはやっていきたいなと。ロレイナが自身も今の日本人にはない感情表現豊かな選手で、どんな場面でも同じ感情を常に表現し、そういったところを体現してくれているのは非常にありがたいと思います。 とにかく選手の個性も大事にしながらやっていきたいと思っています。
――澤田由佳選手は現役復帰直後に主将に就任しましたが、監督としてはどういうところを期待してキャプテンを任せていますか?
金子:一度引退してもう一度戻ってくるのは相当な覚悟とモチベーションがなければできないと思います。彼女は1年間、チームを裏方のスタッフとして支えてくれました。裏でどういうことが起きているかというのを我々もわかっているようでわかっていないのですが、彼女はそれを直に感じてる部分があるので、若い選手たちにもしっかり伝えてほしい。いろいろな人々の汗水がたくさん流れてるからこそ、我々の活動が進んでいることを理解しなければいけないと思うので。僕らもキャプテンとして、いろんなものを巻き込んでやってもらいたいなと思っています。彼女自身も相当悩んで、相当プレッシャーに感じると思うんですけど、技術、能力以上にそういうことがスポーツにとっては大事だと僕は思うので、全体的なこのチーム、選手のマネジメントという部分でいろんな視点で見ることができると期待してキャプテンをお願いしています。
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