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会見・コメント

2025-03-23 20:33 追加

刈谷・鍋谷友理枝が現役引退会見。「思い出の試合は日本代表ではリオ五輪OQT、国内では2017年の入替戦」

刈谷 鍋谷友理枝引退会見コメント

SV女子

 バレーボールSV女子のクインシーズ刈谷は23日、同チームの今季最後のホームゲームにて、今季を最後に現役引退を表明している鍋谷友理枝の引退セレモニーを開催。その後、記者会見も行った。

 鍋谷選手は「13年この世界でやってきましたが、最後までこうしてトップリーグで戦うことができて本当に嬉しかったです」と感謝の言葉を述べた。そして、今後については「まずは体調を整えたい。具体的には決まっていませんが、バレーボールをずっと続けてきたので、バレーボールに取り組んでいる子どもたちや現役の選手などをサポートできたら」と語った。

 現役時代の思い出の試合として、日本代表ではリオ五輪最終予選(OQT)を挙げ、「夢の舞台に挑戦する権利があるという幸せな空間で出場権を勝ち取ることができ、ヒリヒリするような状況の中で代表メンバーとして日本のために戦うことができて、本当に嬉しかった」と振り返った。また、国内の試合では「2016-17シーズンの入替戦。2部に降格していて、次で絶対に上に上がるんだという強い思いで臨みました。途中出場で流れを変える難しい役割が多いシーズンでとても苦しかったのですが、最後に昇格を決めたPFU戦でやってきたことを出し切ることができたことが印象に残っています」と話した。

 トップリーグが8チーム編成の時代や下部リーグの経験もある中で、完全プロ化を目指すSVリーグ元年を経験し、「海外の選手が増えたという意味では世界に近づいているのかなと。でも、8チームでやっていた時代など、昔は昔でチームで戦うという意味でレベルの高いバレーをしていたと思います。世界最高峰のリーグというのがどういうふうになっていくのかまだ自分自身の中で明確ではないけれど、海外の選手の高さなどを国内でも感じるシーンが増えてきているので、海外に出てプレーしている選手も含め、海外を経験する、海外の選手と対峙する経験をもっと増やしていくことが大事。コートに立つために外国の選手に負けないスキルや精神面を養うことも、これからは頑張っていかなければならなくなるのかなと感じています」と感触も語った。

 引退セレモニーでは同じく現役引退を発表している元チームメイトの大竹里歩選手(SAGA久光)からのビデオメッセージもあった。ともにバレー一家に育ち、父親同士が高校時代のチームメイトであることから幼なじみで、中学とデンソー時代をチームメイトとして過ごした大竹選手に対しては、「生まれた時から一緒の彼女とこうして同じ競技をして、同じタイミングでバレーボール選手を引退するのはもう運命ですね。まさかここまで最初から最後まで一緒の人ってなかなか会えないと思うので、本当に出会えて良かった。バレーボールが繋いだ縁で、いろんなターニングポイントで彼女が関わってきているので、これからもきっとたくさんお世話になると思います」と笑顔を見せた。


写真提供:クインシーズ刈谷
プレー写真撮影:堀江丈

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