2025-10-14 19:00 追加
PFUブルーキャッツ石川かほく・細沼綾主将「今季は自分のプレーを。スパイクの決定打を増やす」、松井珠己「海外でコミュニケーションを考えた」、川添美優「ディフェンスでより貢献を」 SV女子
PFUブルーキャッツ石川かほく 会見コメント
SV女子
10月11日リプロ武道館(埼玉県)で開催されたバレーボールSVリーグ女子、埼玉上尾メディックス対PFUブルーキャッツ石川かほく(GAME1)の試合後会見から、PFUブルーキャッツ石川かほくのコメントをお届けする。
10月11日 埼玉上尾 3(21-25、25-21、21-25、25-21、15-11)2 PFU
出席:細沼綾主将、川添美優選手、松井珠己選手
●細沼綾主将(ミドルブロッカー)
開幕戦ということもあってスタートはやや緊張気味でしたが、私たちの強みであるブロック&ディグはしっかり機能していました。終盤まで相手の攻撃に対応できていたと思います。
昨年度から良かった部分はさらに伸びています。
その強みを存分に発揮できたのですが、攻撃までの過程、2段トスの精度だったり、スパイカーもハードヒットの回数が埼玉上尾さんよりちょっと少なくなってしまいました。
最終盤でのプレーが敗因になったので、そこを改善して、もっと攻めていきたいです。
――キャプテン2年目、チームをどう引っ張っていきたいですか?
細沼:昨シーズンは(主将として)みんなのことを気にし過ぎたのかなと思います。そういう試合が多くて、自分のプレーにはあまり集中できなかった。昨シーズンを総括しての反省点です。
今シーズンは自分のプレーにしっかり集中する。みんなに助けてもらいながらやっていくことを目指しています。今日はそれができたと思います。
普段からコミュニケーションをすごく大事にしているのですが、そういうところがきつい場面で力になる。本当あと少しというか、チームはすごくよくまとまっていると思いますし、私自身、プレーで引っ張っていきたいと思っています。
――今日良かったプレーは? 今季はプレーヤーとしてどういうことを達成したい?
細沼:自分はずっとブロックをストロングポイントとしてプレーしてきました。
ですが、良いセッターもいますし、私のもう一つの持ち味であるブロードをもっと活かしていきたいと思っています。
サイド陣が攻撃しやすくなるように、相手のブロッカーを引き付ける。そのためにまず私がスパイクでもっと決定打を増やしていく。それが今シーズンの目標ですね。
●川添美優選手(アウトサイドヒッター)
昨シーズンに比べて自分たちの粘りが出ています。そこを実感しました。粘り強さで勝てるように頑張っていきたいと思います。
――細沼主将と同じく、今季プレーヤーとしてどういうことを目指しているのかというのを教えてください。
川添:自分はディフェンスを求められていると思っています。もっとチームに余裕をもたらす1本目を作っていけるように、ディフェンスでもっとチームに貢献できるように頑張りたい。
今日はレフトからラインに打たれたボールに対して、しっかり粘ることができました。予測できないボールに対して、もっと反応できるようにしたいと思っています。
●松井珠己選手(セッター)
悪い試合ではなかったと思います。勝負どころでの1点で、ちょっとコンビが合わなかったり、決めきれないことが、勝ちきれなかった要因だなと思いました。
相手に離された展開でも、我慢して追いつくことができています。ここがすごく良かったですね。
我慢をしながら、こういう展開を勝ち切れるようにやっていきたいと思います。
――久しぶりの国内リーグになりましたね。
松井:昨シーズンはアメリカでプレーをしていました。スタメンの機会を得ることが難しく、今年は久しぶりに自分がスタートからゲームを作る経験をしています。緊張感はすごくありました。
ですが比較的落ち着いてプレーをすることができました。そこは収穫かなと思います。
セットを通じて、チームの組み立てをするのがセッターの仕事。試合を重ねて自分自身がもっと成長したいですね。コンビネーションも少しずつみんなと合わせていきたいです。
――海外経験を踏まえて、その中でどういうことを学んできたか。日本での活かし方は?
松井:まずはコミュニケーションですね。
セッターとして一人ひとりとのコミュニケーションを大事にしています。セッターは表情を見られるポジションです。そこは海外を経てすごく良くなったところだと思っています。
プレーとしては、ブロックがしっかり見えるようになりました。でも、今はそこよりもコンビネーションを合わせたいという気持ちが先に出てしまっています。
ブロックを振れていない時も多いので、相手のブロックも見ながらしっかり組み立てて、チームとのコンビネーションを合わせていけたらいいかなって思っています。
海外ではジェスチャーとか一瞬で意思を伝えることが大切で、会話しなくても「今のこうだったね」という意思疎通をしなければなりません。そこは欠かさずにできるようになりました。
――チームにどういうものをもたらしたいと思っている?
松井:強力なアタッカー陣がいるチームです。でも、打ちたいトスとかテンポがそれぞれ違うので、一人ひとりの良さを最大限に活かしていきたいですね。
ファーストサイドアウトでしっかり切る、チームの決定率を上げていきたいと思っています。
――細沼主将と川添選手に。松井選手のトスの印象は?
細沼:松井選手はミドルも強気に使う、幅広い攻撃展開ができるセッターです。うちのサイド陣の強さを活かすために真ん中を使っていくことで、より決定打も増えていきます。
松井選手はその点を上手く使ってくれているので、すごく打ちやすいですし、そこが魅力ですね。
川添:自分も同じ印象で、幅広い攻撃に加えて、優しいトスが上がってきます。ブロックを見て判断する、そういう余裕が生まれてくるトスですね。打ちやすいです。
●馬場大拓監督
開幕戦、何としても勝利をと思ったのですが、勝てなくて残念というのが率直な思いです。
とはいえ、ブルーキャッツのメンバー、スタッフみんなが前を向いて戦う姿をみなさまにお届けできたと思います。
試合はメディックスさんのディフェンス力に苦しめられたという印象です。
良いアタック、良い攻撃ができていたのですが、それを得点にしきれなかった。まだまだ私たちの成長できる部分があるなと感じました。
強い埼玉上尾メディックスに互角に戦えたことを自信としたいですし、また新たにチャレンジをしていきます。
――今日の松井選手については?
馬場:チームの善戦に貢献してくれたと思います。
合流は他の新加入メンバーより遅かったので、フィッティングはリーグを通して高めていければと思っています。
現段階ではまだ完璧なコンビネーションまではできていないのですけれども、その中で戦う姿勢や、アイディアを持ったサーブなどチームにいいオプションをもたらしてくれています。
そして試合を通して上げ続けてくれたことを非常に嬉しく思っています。
うちは選手によるアタックの特徴が違うチームなので、セッターは非常に難しい。
彼女もそこを意識しながら上げてくれているので、非常に助かっています。
――レギュラークラスの力がある移籍選手、横田真未、西川有喜については?
馬場:まず、シンプルに選手層に厚みができたと考えています。
今日に関しては局面によってすぐにメンバー変えることができるオプションとしてベンチに入ってもらいました。
もちろん今後、スタートで出る機会も多いと思います。
他のスタメン選手と同じ技量を持っている選手だと思っています。松井選手同様、シーズンを通して高めていってレギュラーシーズンの中で良い起用方法を見つけられたらと思っています。
――2人にはどういうことを期待していますか?
馬場:西川選手は身長がありながらディフェンスも得意。ブロックとフロアディフェンスに期待しつつ、オフェンスの部分をさらに高めていきたいですね。
横田選手は完成されているといいますか、しっかり計算ができる選手です。チームに流れを持ってくるようなビッグプレーもありますので、コンディションと、対戦相手を見て他選手と使い分けながら戦えると思っています。(横田選手はGAME2ではスタメン出場)
――上村杏菜選手をスタメンで起用し、使い続けました。とても能力が高い選手だと思います。彼女の評価や今季期待していることは?
馬場:まだ若い選手で、昨シーズンまでは波があるところが気になっていました。あとはディフェンスの面ですね。これが昨シーズンの課題でした。
それを本人も自覚して今シーズン、本当にいい練習をしてくれています。U21の世界選手権での経験も大きかったのかなと思っています。
そこから帰ってきてより安定感が増したと感じています。
――メディックスの中での入澤まい選手とオクム大庭冬美ハウイ選手の印象を。
馬場:伸び伸びとプレーをしているなと感じました。
代表などでも知っている選手ですが、これまでのキャリアではゲーム内でストレスを感じながら過ごしているシーズンが多かったのかなと思ってました。
そんな中では今日は本当に思い切りのいいプレーをしていましたし、メディックスの文化の中でその良さを出していくのだろうと感じています。
――ディフェンスが良かったというメディックスの印象ですが、ブロックシステムからのディフェンスという感じですか?
馬場監督:ブロックのリーディング力も昨シーズンより高まっているのだろうなと。ブロック枚数が増えるシーンが増えています。特筆すべきは内瀬戸選手のポジショニングですね。
ちょっと頭抜けているなと改めて感じます。
こっちにもいると思ったらあっちにもいる。しっかりと相手を見ながらディフェンスポジションを取るというところはさすがだなと感じました。
堀江丈
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