2026-03-02 02:50 追加
東京サンビームズ アンナ・クレクは日本独特のサイン会も経験「カルチャーの違いはあるけれども、良い体験。ファンとの触れ合いができるのはクールですね」 V女子
東京サンビームズ アンナ・クレク インタビュー
V女子
今季より東京サンビームズでプレーするアンナ・クレク。
自身元ポーランド代表であり、東京GBで活躍する世界的プレーヤー、バルトシュ・クレクの奥様でもある。

シーズン当初は日本の精密なコンビバレーや、土日連戦の日程に戸惑いもあったようだが、試合をこなしていく中でマッチングも向上。
なによりチームメイトと仲良く触れ合う様子が伺えていたのが喜ばしい限りだった。
そんなアンナだが、年明けから数試合を欠場してしまう。
情報も少なく現状が心配されていたが、21日のブレス浜松戦にはスタートから出場し、元気な姿を見せてくれた。
試合後に笛木彰監督に話しを聞いたが、古傷の膝を痛めてしまったそうだ。
帰国して治療することも勧めたというが、本人の意思もあり、母国の主治医と東京の医師の連携で対処することになった。
緊急手術。リハビリをこなし、医師の見立て通りに約3週間で復帰を果たした。驚くべき回復力である。

笛木監督はアンナの現状を次のように話してくれた。
「復帰までの間、辛抱して、しっかりトレーニングを積んでくれました。本当にスパイクが練習できるようになったのは、この1週間ぐらいだったので心配もありましたが、GAME1ではジャンプもあまり落ちずに最後まで頑張ってくれました」
おそらく、経済的にも困ってはいないであろうアンナがここまで東京のために尽くしてくれるのは彼女プロ意識のなせる技だろう。
久しぶりに彼女に直接話を聞いた。
シーズンも終盤に差し掛かり、東京というチームでアンナはどう過ごしているのか。通訳はハンドスレン・ガントグトフ選手が務めてくれた。

「日本語がわからないのは大きな壁ですが、それでコミュニケーションが難しくなるということはなく、ジョークも言い合っています。チームの雰囲気も良いし、チームメイトとの触れ合いが普通にできています」
洗練されつつあるSVリーグと比して、Vリーグはまだファンとの距離が近い。
長机を並べる日本特有のサイン会も経験した。
「ヨーロッパではこんな感じのイベントはやっていなくて、ファンが各々、選手からサインもらったりする感じです。プレゼントも個別には受け取れなかったりするのですけれども、そこはカルチャーの違いというか。
こういうサイン会でファンの方が公に自分が応援している選手と話ができたり、サインをもらったりできるのもまたいい機会だなと感じました。なかなかクールなことだと思います」

一緒にコートに立つ選手たちにアンナの存在を聞いてみた。
守備もこなすオポジットである根本七緒は次のように話してくれた。
「苦しい場面になったらトスが集まる。エースとしてすごく心強い。でも、点を取るだけではなくてオールラウンダーなんです。サーブレシーブもできて、自分でスパイクを打って、ボールが抜けてきたら必ずそこにいてくれる。
ブロックの時も隣にいてくれることで自分としても心強いです。あらゆることでチームに勢いをもたらしてくれる選手です」
守備の要であるリベロ、森田英莉主将は後方からアンナのプレーを見守り続ける。
「勝手なイメージかもしれないですけど、海外の選手って最後までボールを追いかけないというか、そういう人もいる中で、アンナはどこまでも献身的にボールを追いかけてくれます。
そもそもの位置取りとかもすごく良くて、バレーボーラーとしての経験が1枚も2枚も上なんだなって。
アンナさんがのっている試合は良いゲーム展開になりますので、自分たちアンナさんが楽にスパイクを決められるお膳立てをしていきたいですね。アンナさんに楽しくプレーしてもらうことが、自分たちの勝利の鍵になると思っています」
VリーグはSVリーグより一足先、3月14日にレギュラーラウンドの日程を終える。
今季もあとわずか。
アンナ・クレクもまた東京の太陽として最後まで輝いてくれるだろう。
撮影 堀江丈
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