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インタビュー

2015-01-23 19:30 追加

深津旭弘インタビュー

SV男子

町野とのコンビもばっちり

町野とのコンビもばっちり

―昨季のリーグの決勝を振り返っていただいて。途中で出場されて大荒れな試合でしたが。

流れ的にもあまりお互いつかみきれてない感じで、1セット目2セット目の感じだと、出れるかなという感じに思っていたので準備はいていたし、出ても大丈夫だなというものはあったので、すんなりゲームに入れたというかうまく途中で交代できたと思いました。

―すぐそこまで届いていた初優勝、最後とりきれなかった理由は何だと思いますか?

自分が出ていて5セット目までいける要因作れたわけですけど、トス上げて、勝ちきれなかったのはすごい小さい差というか、その状況で冷静に対処できるのか焦っちゃうのかとかその辺の違いだけで。そこが大きいところなんですけど。そういう部分だったのかなと。普通にやってればどこでも勝てるっていうのは、リーグ中証明されていたわけですので、そこでそれが出なかったというのはセッターとしての責任は大きいと感じた試合でもありましたね。

―リーグの決勝と黒鷲の決勝と両方とも司令塔での兄弟対決、これまでなかった事だと思うんですけど。

凄く幸せなことだと思いますし。たぶんなかったことだと思いますし、良かったというか。

―刺激になった? 絶対負けないぞとか

そういうのは意外とないです。そんなにないですけど。負けた事に対してすごく悔しいというか。あんまり僕は…、去年の決勝から言われるんですけど、二人で出たっていうのは、あんまりそういうのは違和感があるというか。というのは、いろんなことを3兄弟でやっていたから僕と臣だけクローズアップされてもていう感覚ではいます。そんなに騒ぐことではないなみたいな。できればやりたくないかな。

―やりにくい?

やりにくい……そういう感覚は思ったことないけど。

―臣くんは「そんなこと特に思わないないです」て言ってから「やっぱり特別負けたくないです」って(笑)

負けたくないのはどこのチームもですけど、変な感じですね正直。今は良くわかんないです(笑)何のかんの言って負けてますからね、2回とも(取材日は天皇杯決勝前)。兄弟セッター対決は、僕が上げて勝ちたいっすね。

―全日本は1回?

去年1回入りましたね、たまたま。アジア選手権行ったのかな。ゲイリーさんの短い期間だけ。ほぼ一緒にワールドリーグ以外は行きました。

―全日本の経験は何か得られました?

今までにない刺激があったりして、短い期間でしたけど自分にとって良かったです。全日本に出てる人たちとか全日本に入りたての子とかいたりして、違うチームのセッター、アタッカーを見れるわけだし、凄く良い経験なのかなと思いました。

―やはり全日本でセッターとして上げたいと思う? 兄弟で正・控えだと、相手には入れ替わっても分からないんじゃない?

今は全日本には臣がいますけど、やってる以上は誰でもそこを目指すわけだと思うし、そのためにまずVリーグで結果を残す。しっかりしたものを残さないとそこに選ばれないと思うのでその辺も踏まえて今シーズン、自分がどんどん成長できるシーズンだと思うのでやっていかないといけないなと思います。

―自分をどのようなセッターと思いますか? 特徴というか。

僕は…特徴はあまりないと思うんですけどね、あんまり上手くないし、どうなんですかね?あんまりその辺考えたことないです、どんな特徴があるとか。

kokura2_232-s―ミドルをよく使うとか、ハンドリングがとか。

いやぁ僕はセッターはそういう部分じゃないと思っているので、そういう部分も必要だけどそれを超えたものがあればセッターで勝てる。そのチームを勝利へ導けるものが出来ると思うから。僕はあんまり器用じゃないし、トス回しがどうのこうのとかあんまり上手くないから、そういうものを超えたもの、メンタル的な事が大きいと思うんですけど。チームに信頼されるとか、そういう部分でもっと自分は成長していかないといけないのかなと思います。

―目標にしているセッターとかは?

あんまりないですね。いろいろ見る中でこの人が勝って、この人が負けるとかあるじゃないですか、明らかに能力が勝っていようとも。だけど勝つセッターと負けるセッターがいる。だからそこの部分ですごい興味深いポジションだなと凄く思うし、だから技術以外の部分も大きいなと非常に感じるポジションだなと思います。目標にしている人はいないけどそういうのも試合を見ていく中で勝つ人と負ける人がいる。それは何でかっていうのを見極めながら自分の理想に近づけていけたらなと思います。

―アジア大会は見ていましたか?

見ていました。テレビで見てました。ずっと。

―臣君になんか言ってあげたりしましたか?

いや、全く。行く前とかに連絡して臣とは喋りましたけど。全然違う用事だったと思いますけど。がんばって~みたいなくらいですね。

―そこにいて俺が上げるんだったら、みたいに思ったりしましたか?

そういうのは思わなかったです。良いトス上げてるなぁと思って。良いバレーしてるなぁと思って全日本が。決勝なんか特に見ていてちゃんとイランと勝負できるんじゃないかなと、非常に期待感がもてる1戦だった思います。家族で応援していました。

―座右の銘とかありますか?

僕はやっぱり恩師の影響が大きいので高校時代だったら僕らの高校のモットーは「感謝の気持ちを忘れずに」がモットーでしたし。積山先生と過ごす4年間は「チーム一丸」っていうのが。他にもいろんな先生が好きな言葉があってそういうのがモットーになってる。

―今季を今まで振り返って

とりあえず、レオもきて1年目であまり試合日数重ねていないし、そこの部分でよくなる部分がいっぱいあると思うので。もっとより良いもの見つけたいなと思っています。天皇杯が終わって、リーグはあと二つ。そこである程度大まかな3legしかないし、順位と言うか傾向が出てくると思うので最後の2戦ブレイザーズとパナソニックですけど挑戦していくっていう気持ちでやりたいなと思います。

―レアンドロ選手ははどんなタイプの選手?

レオは背が高くて豪快なのかなと思ってたんだけど、技巧派というか上手い選手だと思います。ミスをしないというかそういうのがすごい背の高さもあるんですけど、そういうところも考えながら世界のトップでやっている選手なのでミスというものに対しての捉え方とかが上手かなと思いますね。

―小澤選手について

翔はあの背で、このVリーグで、上位のチームでしかもレギュラーでって本当に夢を与えてるなって思いますし、バレーボール始める人で背が低い多いと思うんですよね。でもそれでもあれだけできるというのが彼が証明してくれていると思うので、彼のそういう所を背の低い子には見てもらいたいなと思うし、どうやって背が小さくても出来ているかっていう所まで感じてもらえたら良いなって思いますね。

(取材日:2014年12月9日)

聞き手:中西美雁
写真:上井竜
編集補助:横幕祐美

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