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インタビュー

2015-06-08 12:05 追加

秋山美幸×山口かなめ セッター&セッターTALK

SV女子

NECは周りの人を思いやれるチーム

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―NECに入った時の第一印象はどんなチームでしたか?

山口 すごくみんな明るくて、フレンドリーで、優しくて。でも、バレーに対して熱い人がたくさんいて、それぞれが責任感とか、チームをどうしていこうという気持ちがすごく見えるし、チームの中の人間関係だったり、チームワークというのをすごく大事にしてるいいチームだなって、初めて一緒に練習した時にすぐに思いました。

―杉山祥子さんが引退された時にも「NECは『この人のために何ができるだろう?』とか、常に周りのみんなを思いやるチームカラーで、そういうところを後輩たちにも受け継いでいってほしい」とおっしゃっていましたが、秋山選手も杉山さんなど先輩たちからそういうふうに教えられてきたのでしょうか?

秋山 そうですね。ずっとそういうチームカラーでやってきたんですけど、今年のチームは特にそういう色が強く出ていましたね。過去には技術のある先輩も多かったんですが、そういう時のチームとは今年は違って、本当にチーム力で戦っていかないと厳しかったというのもあって、特にそういうところはこのチームがスタートした時からいちばん大事にしてきましたね。

―今年は久光製薬がV3を狙っていて、ファイナル6まではこのままそれが実現するかもしれないと予想する人もいる中でNECが勝つことができましたが、キャプテンとしては、やはりチーム力の勝利だと思いますか?

秋山 そうだと思います。リーグを通して、試合を重ねるごとにチーム力がついていったのもあるんですが、決勝に関しては久光があまり力を出せていなかったというか、いつもの久光ではなかったので、そうさせたのがうちのチーム力なのか、相手のプレッシャーなのかはわからないですけど…。決勝に限らず、今シーズン、いい形で終われたのはチーム力がどこにも負けないものになったからかな?と思いますね。

―イエリズ選手の怪我によって入った柳田光綺選手や、内定選手だった古賀紗理那選手を起用するなど、若手の急成長もありましたが、当初の流れとは違う選手が入るとコンビの面で不安が生じたりはしなかったのでしょうか?

山口 夏場から誰が入っても崩れずに同じように戦えるようにというのはチームとしてあったと思います。リーグに入ってからも、全く出場したことのない選手というのはいなくて、内定選手の古賀にしても、チームに合流してから少しずつコートに入っていましたし。柳田も出る回数を重ねるごとにのびのびやれていたし、いいところが出せたりというふうになっていたので、私としてはイエリズ選手が怪我をして大ピンチという感覚はなかったです。「ちょっとキツいな」とは思いましたが、「大丈夫、まだみんながいる」というか。「もうダメだ」みたいな感じではなかったです。

―夏場のチーム作りについては、キャプテンもかなり力を注いでいたのでしょうか?

秋山 そうですね。夏をどう過ごすかでリーグの結果も変わってくると思うので、チームを作ったというよりも、個人個人のスキルアップを本当に注力してやっていました。山田監督は「みんながレギュラー」っていう気持ちでチームを作っているので、「私は出られないから。どうせ控えだから」という気持ちの選手がいなかったので、どのタイミングで出ても、ちゃんと役割を果たせる状態でリーグも臨めたのかなと思います。

―ミドルがバックアタックを打つシフトは夏場から練習していたのですか?

秋山 あれは昨年の黒鷲旗で怪我人が続出したことがきっかけですね。リベロがいなかったので、必然的にミドルが後衛に入る状況が増えて、そこから始まって、「打てるじゃん」みたいな(笑) またいいバックアタックを打つんですよね!

山口 相手チームからしたら、嫌だと思いますよ(笑) 練習という意味では、ミドルからトスを呼ばれても違和感を感じなくなるくらいにやりましたね。

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