2016-04-22 12:10 追加
久光製薬優勝インタビュー 新鍋理沙×岩坂名奈
優勝記念特集第1弾
SV女子
2015/16V・プレミアリーグで、2シーズンぶり5度目の優勝に輝いた久光製薬スプリングス。レギュラーラウンド2位でファイナルステージに進みながら、ファイナル6でまさかの3連敗スタート、もう一つも負けられない窮地、他力でしかファイナル3に進めないという崖っぷちから勝ちを重ね、ファイナルで今リーグ一度も勝てていなかった日立リヴァーレを破っての逆転でV。
チームの主軸として久光製薬スプリングスを優勝に導いたゲームキャプテンの新鍋理沙選手(個人賞ではサーブレシーブ賞/レシーブ賞)と要所でブロックを決めチームのピンチを救った岩坂名奈選手(個人賞ではベスト6賞)にリーグを振り返っていただいた。
新鍋「途中で諦めなくてほんとによかった」
――優勝おめでとうございます!
新鍋・岩坂 ありがとうございます!
――優勝が決まったときは、どんな思いでした?
岩坂 今シーズン、いろんなことがあって……苦しい思いをした分、最後にみんなで一つになって今シーズン一度も勝てていない相手(日立)に勝てて、ほんとによかったなって。
新鍋 ファイナル6で3連敗したときに、“どうしよう……もう無理なのかな”って思いもあったんですけど、その後のファイナル3含めて3試合をけっこういい雰囲気でできて。他のチームの勝敗も関係してファイナル3に上がれたんですけど、途中で諦めなくてほんとによかったなって、終わった瞬間、思いました。
――今回のリーグはやっぱり特別でしたか?
新鍋 きつかったーー。
岩坂 ほんとに。久美さん(中田監督)が監督になられて毎年毎年いろんなことがあるけど、今回はいろんなことが起こりすぎて、きつかったっていう言葉しか出てこないです。
――ファイナル6で3連敗……。そのときは2人で、みんなでどんな話をしていたのですか?
新鍋 もうどうしたらいいんだ……って。でも、とにかくやるしかないってなって。できることをやろう、みたいな。絶対勝たなきゃいけないんですけど、それまではそればっかりにとらわれていたというか、それでうまくいかなかったときにどんどん悪い方に行って……。だから、やるべきことをしっかりやりながら、もうちょっと自分たちのバレーを楽しんでやろうって、そんな話をしていました。
岩坂 大田区で負けた後に(ファイナル6、日立、トヨタ車体に0-3)、見に来られていた中冨社長が「自分たちが楽しんでやっているように見えない」っていう話をしてくださって。ほんとに崖っぷちの状態に立たされて、結果を残さないといけないんですけど、もう少し捉え方というか考え方を変えて、楽しみながらやるしかないなって吹っ切りました。
――吹っ切れてからの岩坂選手のブロックすごかったですね。ファイナル3もすごく決めていましたね。
岩坂 もう負けられないっていうファイナル6のシーガルズ戦から、自分ができることはブロックだって思ってやっていて。サイドの人の基準がよくて止めやすかった。そのシーガルズ戦、その後の東レ戦、ファイナル3の東レ戦は、今シーズンで一番よかったかなって(ファイナル6の岡山戦はチーム14本のうち7本、東レ戦は8本のうち2本、ファイナル3の東レ戦は21本のうち9本決定)。
――ブロックが決まると、やっぱり助かりますよね?
新鍋 とっても!!
岩坂 サイドは苦しい場面でたくさんボールが上がっちゃうので、その前にミドルが頑張って点数を取っていかないと苦しい状態以外でも全部負担をかけちゃうので、そういう役割の一つとしてチームを勢いづかせることができたらいいなと思ってやってたので、それが結果として残ってよかった。
――そこから全部勝ってファイナルに。
岩坂 ほんとに下手したら、あの舞台(ファイナル)にいられなかったかもしれないって思うと。また今シーズン一度も勝ってない相手(日立)に勝てて、リサ(新鍋)が最後に決めた瞬間、その前から私はベンチでひとり感情が出ちゃってて、決まった瞬間、あー終わったんだと思って……
新鍋 (決勝は)試合が始まった瞬間からすごく楽しんでできていたから、最後のセットの終盤のあたりは、“早く点数取りたいけど、この楽しい時間がもう終わっちゃうんだ……”っていう感じで。苦しかったことも含めていろんな思いがいろいろあって……終わってほしくなかった。
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